東アジアの危機 「本と新聞の大学」講義録 集英社新書

一色清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207453
ISBN 10 : 4087207455
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;18

内容詳細

領土や権益、歴史やナショナリズムをめぐって一触即発の火ダネがくすぶる東アジア。その様相は、第一次世界大戦という大破局へと向かった時代を彷彿とさせる。本書に収録された、各分野の第一人者達による危機的状況の的確な分析からは、新たな安定した地域的秩序を築くためのヒントが見えてくる!朝日新聞社と集英社の協力により実現した連続講座「本と新聞の大学」第2期を書籍化。本書は多様な「知」を有機的につなげることで生まれた白熱の講義録である

目次 : 第1回 東北アジアと日本の将来を考える(姜尚中)/ 第2回 アジアの軍縮・軍備管理と日本(藤原帰一)/ 第3回 世界における歴史認識と日本(保阪正康)/ 第4回 世界経済と日本(金子勝)/ 第5回 「中国環境脅威論?」―隣人と向き合う(吉岡桂子)/ 第6回 メディア激変は民主主義の味方か敵か(一色清)

【著者紹介】
一色清 : 1956年愛媛県生まれ。朝日新聞社教育コーディネーター

姜尚中 : 1950年熊本県生まれ。聖学院大学学長、東京大学名誉教授

藤原帰一 : 1956年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科教授

保阪正康 : 1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家・評論家

金子勝 : 1952年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部教授

吉岡桂子 : 1964年岡山県生まれ。朝日新聞編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    姜尚中教授によると、世界はグローバリズム、リージョナリズム、ナショナリズム、ローカリズムがねじれ、共鳴し合ったりしながら、絡み合っているという(18頁)。私が大学院の受験をしたときの論文テーマが、このようなテーマであったことを思い出した(1996年時点)。今でも問われるテーマというのが世界の本質的課題と理解されよう。藤原帰一教授によると、軍縮は望ましいが、弱い側に反発を起させ、政策を攻撃的にしてしまうとのこと(76頁)。この視点は私にはなかった。

  • 清作 さん

    本書は、不穏な東アジア情勢を踏まえて、日本は今後どうなる(どうする)のかを六人の識者が講義したものをまとめたもの。中でも保阪氏の講義の内容に共感・賛同するところが多かった。私も首相である安倍氏の「美しい国」「強い日本」という曖昧な言葉を多用し、その言葉に酔っているにさえ見える人間が首相の座にいることに危機感を抱いているし、彼の歴史観は都合の悪いことは隠蔽し、戦後の政治を否定しているような気がしてならない。保阪氏が言うように安倍氏は“戦間期”を作ろうとしているのではないかと思う。

  • Nobu A さん

    朝日新聞社と集英社共催の連続講座「本と新聞の大学」を書籍化した本書。14年刊行。きっかけは宮台真司の他著選書中に目に留まった本シリーズ。折角だから最初から読もうと思った次第。6人の講演を文書化し読み易い。内容的には10年も前で古さが否めないが、それぞれ基本を押さえた上での展開に興味深い箇所が随所にあり、特に「東北アジア」の姜尚中、「中国との関係」の吉岡桂子、「メディア」の一色清が目を引いた。でも、やはり情報が古い。続巻を購入するか思案中。多数論考収録は魅力的。取り敢えず手元の次巻を読んで決めよう。

  • みっちゃんondrums さん

    もっと知らなければならないと感じた。特に、世界経済と国際政治の中の日本についての金子勝氏の講演は、経済が苦手な自分にもわかりやすく、興味深かった。「グローバルスタンダード」に対抗する「分散ネットワーク」に期待したくなる。姜尚中氏、藤原帰一氏、保阪正康氏の冷静な論調は以前から支持していたものだ。全体として希望が持てるような、やっぱり持てないような、そんな気分にさせられた。

  • かおり さん

    保阪正康さんの講演で、特攻機の整備士をされていた方の話が出てくる。「行ってきます」と国の為に特攻隊として出陣する人の気持ちが、私にはどうしても理解できなかったけど、この話を読んで、戦争が美化されてるんだな、と思ったのと同時に、どれだけ残酷なことをこの国は国民に強いてきたんだろうと、思った(日本人以外にも、か)。あとは一色清さんのネットとオールドメディアの話も興味深かった。

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