HERITAGE〜ロシアのヴァイオリン作品集〜デニソフ、プロコフィエフ、他　フョードル・ルディン、ボリス・クスネツォフ

HERITAGE〜ロシアのヴァイオリン作品集

2019年、ウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したヴァイオリニスト、フョードル・ルディンの最新作。『Heritage（遺産）』と題されたアルバムには、ルディンの祖父であり20世紀半ばに活躍したエディソン・デニソフ[1929-1996]の作品を中心に、ショスタコーヴィチ[1906-1975]とプロコフィエフ[1891-1953]の作品が収録されており、モスクワに生まれてパリで育ったルディン自身のポートレートと言えるアルバムになっています。
　デニソフは社会主義リアリズム路線に反抗し、前衛的な作品を書いたことで知られるとともに、西側の作品を研究しながら独自の作風を模索し物議をかもした人。このアルバムに収録されたドビュッシー[1862-1918]の未完の歌劇『ロドリーヌとシメーヌ』からの前奏曲と二重唱も、デニソフ自身がオーケストレーションを施したものですが、ここでは更にルディン自身がヴァイオリンとピアノ用に編曲、演奏しています。十二音技法で描かれたソナタも聴きものです。アンコールとしてラフマニノフが編曲したムソルグスキー[1839-1881]の『ゴパーク』が置かれています。（輸入元情報）

【収録情報】
● デニソフ: 3つの演奏会用小品 Op.15〜ヴァイオリンとピアノのための
● ドビュッシー: 歌劇『ロドリーグとシメーヌ』〜前奏曲と二重唱（ルディン編）
● デニソフ: ヴァイオリン・ソナタ
● ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン・ソナタ ト短調〜I. Moderato con moto（未完）
● プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ第1番へ短調 Op.80
● デニソフ: ソナチネ〜ヴァイオリンとピアノのための
● ムソルグスキー: 歌劇『ソロチンスクの定期市』第3幕〜ゴパーク（ラフマニノフ編）

　フョードル・ルディン（ヴァイオリン）
　ボリス・クスネツォフ（ピアノ）

　録音時期：2021年6月29,30日、7月1日、8月30日
　録音場所：シュトゥットガルト、SWR Funkstudio
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）