CD

ラヴェル:ツィガーヌ、プーランク:ヴァイオリン・ソナタ、バルトーク:ソナタ第2番、他 パトリツィア・コパチンスカヤ、ポリーナ・レシチェンコ(日本語解説付)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYCX20004
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


日本語解説付き
Deux - バルトーク、プーランク、ラヴェル、他
パトリツィア・コパチンスカヤ


2018年にリリースされたばかりのコパチンスカヤ最新盤は、2019年1月の来日プログラムが続々収録されているだけでなく、共演者まで来日タッグ通りという注目必至の内容。
 テーマは「2」。二重奏アルバムということもありますが、そこにはラヴェルとプーランクというフランス近代きっての作曲家にたいし、ドホナーニとバルトークというハンガリー屈指の作曲家たちの音楽が対置されている、つまり東と西のヨーロッパ両世界が交わるところ、というニュアンスも込められているようです。さらにはプーランク作品をオマージュとして捧げられたスペインの詩人ガルシア・ロルカのフラメンコ愛、ラヴェル『ツィガーヌ』でのロマ音楽への憧憬など、クラシック世界と民俗音楽世界という二つの世界の接点がここにある、といったメッセージ性も強く感じさせます。実際コパチンスカヤは故郷モルドヴァでも指折りの民俗音楽プレイヤーを両親に、民俗的な音楽世界を深く感じながら育ってきた演奏家。かたやレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)出身のレシチェンコはギロリフやマルグリスら名匠たちの薫陶を受けてきたあと、アルゲリッチの激賞による世界的注目をへて躍進つづきの活躍をみせてきた俊才。縦横無尽のピアニズムは、野趣あふれるコパチンスカヤの感性の向こうを張るにふさわしい存在感がきわだちます。
 迫力と洗練のはざまをゆくバルトーク作品の存在感が、優美なフランス近代のイメージを一新するプーランクやラヴェルでの名演と絶妙なコントラストをなすプログラム、演奏史は塗り替わりつづけるのだとあらためて実感させられる1枚です。(輸入元情報)

【収録情報】
● プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119 (1942-43/1949)
● E.V.ドホナーニ:ドリーブ『コッペリア』のワルツ(ピアノ独奏のための編曲版)
● バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番 Sz.76
● ラヴェル:ツィガーヌ M.76〜ヴァイリンとピアノのための


 パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
 ポリーナ・レシチェンコ(ピアノ)

 録音時期:2017年6月
 録音場所:フランス東部ドーフィネ地方、グルノーブル、MC2スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 輸入盤国内仕様
 解説日本語訳、補筆:白沢達生

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20世紀の前半は一際妖しい時代だった 前世...

投稿日:2018/09/26 (水)

20世紀の前半は一際妖しい時代だった 前世紀末のデカダンスは新世紀に入って現実に広がる不安と驚異となって立ち現れた 人々の内面は均衡を欠いた不健康な情緒をもって閉塞していった コパチンスカヤとレシチェンコが編んだプログラムはその悪魔的な時代に産み落とされた作品群だ 演奏者には面白く技量の見せ場となるが 聴く者に意気軒高で爽快な気分は醸成されない コパチンスカヤとレシチェンコの演奏が輪に輪を掛けて面妖な雰囲気を醸す バルトークが1922年 ラヴェルが1924年 プーランクは1943年の成立初演だが Vnソナタ作曲の試みは第一次世界大戦から始まっており 再三の取り組みにも拘らず完成できなかった 1940年にヌヴーの依頼を受けて漸く日の目を見たのだった プーランクはスペイン的なるもの バルトークは無国籍 ラヴェルはハンガリー・ロマ風と素材は異なれど 頽廃的な風が吹いている ”二人”の演奏は客観の支点に立ちながら想像力の翼を広げ羽撃かせている あなたも如何  

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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