ワーグナー・エディション(25DVD)
ワーグナーの代表的なオペラ7作を収録したDVDボックスが登場。クプファー演出による名プロダクション『ニーベルングの指環』(リセウ大歌劇場2003〜4)から、2011年の『ニュルンベルクのマイスタージンガー』まで、ワーグナー上演の最新舞台をライヴ映像でお届けします。
『指環』のファルク・シュトルックマン、デボラ・ポラスキ、『トリスタンとイゾルデ』のロバート・ギャンビル&ニーナ・ステンメ、『ローエングリン』のクラウス・フローリアン・フォークトなど、歌手たちの顔ぶれも現代のワーグナー上演を代表する面々。ワーグナー記念イヤーを前に、ぜひそろえておきたいセットです。(輸入元情報)
【収録情報】
『さまよえるオランダ人』(ネーデルランド・オペラ2010)(
OA1049D)
マルティン・クシェイによる演出は、愛と贖罪をテーマとしたこのワーグナーのオペラに挑発的で刺激的なまなざしを向けて、登場人物の動きと音楽をクシェイ独特の方法で結びつけてゆきながら、洞察力豊かに物語の真の姿を抉り出してゆきます。多層的な舞台空間を行き来する歌手と合唱団の動きは、優れた効果を発揮しています。ヘンヒェンは丹念にスコアを読み込み、その透徹した表現によってオーケストラから圧倒的なパフォーマンスを引き出し、ネイグルスタード、ロイド、ウーシタロら歌手陣もヘンヒェンの指揮のもと感動的にドラマを歌い上げています。(輸入元情報)
・ワーグナー:『さまよえるオランダ人』全曲
ダーラント:ロバート・ロイド
ゼンタ:キャスリーン・ネイグルスタード
エリック:マルコ・イェンチュ
マリー:マリナ・プルデンスカヤ
操舵手:オリヴァー・リンゲルハーン
オランダ人:ユハ・ウーシタロ
ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団
ネーデルランド・オペラ合唱団
ハルトムート・ヘンヒェン(指揮)
演出:マルティン・クシェイ
収録時期:2010年2月16日、25日
収録場所:ネーデルラント・オペラ、アムステルダム(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:ドルビーデジタル・ステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・蘭
『ニーベルングの指環』(リセウ大歌劇場2003−04)話題になったハリー・クプファーの演出、近年大活躍のベルトラン・ド・ビリーの指揮による注目映像作品がお買得なセットにまとまりました。歌い手にも人を得たこの『リング』、上演された舞台がバルセロナの新生リセウ大劇場というのもポイントです。
1988年に初登場し、近未来的で斬新な装置とスタイリッシュな衣装で観客の度肝を抜いた、ハリー・クプファー演出の『ニーベルングの指環』は、ベルリンやバイロイトで何度も上演され、その度に世界中のワグネリアンの間に論議を巻き起こしました。
当初異端的であったクプファー演出ですが、その後、欧州におけるワーグナー『異化』演出の試みが隆盛になる中で、むしろワーグナーの楽劇に本来内在している神話性や悲劇的なヒロイズムを余すところなく再現した、スタンダードであり古典とも呼びうる正統性を有する存在となっています。
プロダクションを重ねるにつれて、細部も練りに練られ、これこそ現代におけるワーグナー上演の決定版とも言いえるような精緻さと首尾一貫さを獲得しています。ワーグナーの思想が完璧に具現化された名舞台として評価も確立されています。
演奏は、今やヨーロッパにおいて、上質のオペラ公演には欠かせない存在となったベルトラン・ド・ビリーによる思慮深く、見事な呼吸感で終幕まで飽きさせない指揮の下、オールマイティな適応性を見せるリセウ劇場座付きの交響楽団による重厚かつ俊敏な管弦楽が光っています。
【ラインの黄金】(
OA0910D)
ヴォータン:ファルク・シュトルックマン
ローゲ:グレアム・クラーク
アルベリヒ:ギュンター・フォン・カンネン
フリッカ:リオーバ・ブラウン
フライア:エリザベーテ・マトス
ファゾルト:クワンチュル・ユン
ファフナー:マティアス・ヘッレ
ヴォークリンデ:クリスティーナ・オブレゴン
ヴェルグンデ:アナ・イバッラ
フロスヒルデ:フランシスカ・ボーモン
【ワルキューレ】(
OA0911D)
ジークムント:リチャード・バークリ=スティール
ジークリンデ:リンダ・ワトソン
フンディンク:エリック・ハーフヴァーソン
ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ
ヴォータン:ファルク・シュトルックマン
フリッカ:リオーバ・ブラウン、他
【ジークフリート】(
OA0912D)
ジークフリート:ジョン・トレレーヴェン
ミーメ:グレアム・クラーク
さすらい人:ファルク・シュトルックマン
アルベリヒ:ギュンター・フォン・カンネン
ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ
ファフナー:エリック・ハーフヴァーソン
エルダ:アンドレア・ベーニヒ
森の鳥:クリスティーナ・オブレゴン
【神々の黄昏】(
OA0913D)
ジークフリート:ジョン・トレレーヴェン
ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ
グンター:ファルク・シュトルックマン
グートルーネ:エリザベーテ・マトス
ハーゲン:マッティ・サルミネン
アルベリヒ:ギュンター・フォン・カンネン
ヴァルトラウテ:ジュリア・ジュオン
ヴォークリンデ:クリスティーナ・オブレゴン
ヴェルグンデ:マリア・ロドリゲス
フロスヒルデ:フランシスカ・ボーモン、他
バルセロナ・リセウ大歌劇場合唱団
バルセロナ・リセウ大歌劇場管弦楽団
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
演出:ハリー・クプファー
原制作:ベルリン国立歌劇場
収録時期:2003年、2004年
収録場所:バルセロナ、リセウ大劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・カタルーニャ・伊
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(グラインドボーン音楽祭2011)(
OA1085D)
グラインドボーン音楽祭、初上演となった『ニュルンベルクのマイスタージンガー』。英国の大人気オペラ演出家デイヴィッド・マクヴィカーが手がけたこの新プロダクションでは、ワーグナーの子ども時代に当たる19世紀のはじめに、オペラの舞台を移します。ヴィッキー・モーティマーによる芸術的なまでの舞台は目にも鮮やかで、さらに群集に至るまで、各登場人物を生き生きと動かしていく演劇的手腕は、さすがマクヴィカーという秀逸さ。
歌手では、ワーグナー・オペラに初めて挑んだジェラルド・フィンリー(ザックス)が堂々とした歌いぶりで舞台を支配、観衆の大喝采を受けました。ベックメッサー役には、2011年のオペルンヴェルト誌・年間最優秀歌手に輝くヨハネス・マルティン・クレンツレが配され、見事な歌唱もさることながら、コミカルな演技で大いに舞台を盛り上げます。
グラインドボーン音楽祭の音楽監督をつとめるヴラディーミル・ユロフスキー指揮するロンドン・フィルも、ワーグナーの長大な音楽を美しく響かせています。(輸入元情報)
・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲
ハンス・ザックス:ジェラルド・フィンリー
ファイト・ポーグナー:アラステア・マイルズ
ジクストゥス・ベックメッサー:ヨハネス・マルティン・クレンツレ
ヴァルター・フォン・シュトルツィング:マルコ・イェンチュ
ダーヴィット:トピ・レティプー
エーファ:アンナ・ゲイブラー
マグダレーネ:ミヒャエラ・ゼリンガー、他
グラインドボーン合唱団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
収録時期:2011年6月
収録場所:イギリス、グラインドボーン歌劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独
『ローエングリン』(バーデン・バーデン祝祭劇場2006)(
OA0964D)
ケント・ナガノが手兵ベルリン・ドイツ響を振り、バーデン・バーデン歌劇場のピットに入ってワーグナーの『ローエングリン』を演奏した注目盤です。
抜群の音楽性と鋭敏な耳を持つケント・ナガノだけに、聖と俗、善と悪の対照を克明なコントラストで描く力はさすがで、同じくレーンホフ演出で先に公演がおこなわれた『パルジファル』の世界にストレートに通じるかのような至純で清冽な美しさは見事というほかありません。
モダンさとセンスの良さで定評があるレーンホフの演出も色彩豊かで美しい優れたもの。最新ファンタジー映画を思わせる、魔法の世界のような空間の収録には最新技術が惜しげもなく投じられ、ハイデフィニション(HD)映像として収録されています。
細部まで鮮明な画像は思わず目を奪われるほど高精度であり、サラウンドの迫力も相まって、オペラハウスの空間を家庭で再現できる素晴らしいDVDソフトとなっています。
・ワーグナー:『ローエングリン』全曲
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ:ソルヴェイグ・クリンゲルボルン
オルトルート:ヴァルトラウト・マイアー
テルラムント:トム・フォックス
領主ヘルマン:ハンス=ペーター・ケーニヒ
軍令使:ロマン・トレケル、他
マインツ・ヨーロッパ合唱協会
ベルリン・ドイツ交響楽団
ケント・ナガノ(指揮)
演出:ニコラウス・レーンホフ
装置:ステファン・ブラウンフェルス
収録時期:2006年6月1、3、5日
収録場所:バーデンバーデン、祝祭劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・伊
『パルジファル』(バーデン・バーデン祝祭劇場2004)(
OA0915D)
ケント・ナガノが手兵ベルリン・ドイツ響を振り、バーデン・バーデン歌劇場のピットに入ってワーグナー最後の大作「パルジファル」を演奏した話題盤です。この作品に纏わる宗教性や崇高性は、過度に強調すると重々しくなり過ぎる危険性を孕んでいますが、抜群の音楽性と鋭敏な耳を持つケント・ナガノだけに、「パルジファル」のスコアに内在する至純で清冽な美しさを完全に引き出した、純音楽的な名演となっています。演出は、モダンさとセンスの良さで定評があるレーンホフによるものです。『ロード・オブ・ザ・リング』などの最新ファンタジー映画を思わせる、魔法の世界のような空間で、ヨーロッパ中世の衣装を身に纏った騎士や廷臣が活躍します。新進ヘルデンテノール、ヴェントリスによる清新なパルジファル、マイアーによる妖艶で魔女的性格を強く押し出したクンドリー、大騎士の貫禄十分な、サルミネンによる重厚なグルネマンツ、華のあるハンプソンによる人間味あふれたアンフォルタスと、歌唱も舞台姿も実に見事な豪華キャストで固められ、迫力ある合唱団も特筆すべきものです。この収録には最新技術が惜しげもなく投じられ、ハイデフィニション(HD)映像として収録されています。細部まで鮮明な画像は思わず目を奪われるほど高精度であり、サラウンドの迫力も相まって、オペラハウスの空間を家庭で再現できる素晴らしいDVDソフトとなっています。
・ワーグナー:舞台神聖祝祭劇『パルジファル』全曲
パルジファル:クリストファー・ヴェントリス
クンドリー:ヴァルトラウト・マイアー
グルネマンツ:マッティ・サルミネン
アンフォルタス:トーマス・ハンプソン
クリングゾル:トム・フォックス
ティトゥレル:ビャルニ・トーア・クリスティンソン、他
バーデン・バーデン祝祭合唱団
ベルリン・ドイツ交響楽団
ケント・ナガノ(指揮)
演出:ニコラウス・レーンホフ
装置:ライムント・バウアー
衣裳:アンドレア・シュミット=フッテラー
照明:ドゥエイン・シューラー
振付:デニ・セイヤーズ
収録時期:2004年8月4、6、8日
収録場所:バーデン・バーデン祝祭劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・伊
『タンホイザー』(デンマーク王立劇場2009)(
0743390)
コペンハーゲンに位置するデンマーク最古の劇場であり、1874年にこけら落しが行われた歴史あるデンマーク王立劇場で行われた、鬼才カスパー・ベック・ホルテンの新演出による『タンホイザー』。
・ワーグナー:歌劇『タンホイザー』全曲
スティグ・アンデルセン(テノール:タンホイザー)
ティナ・ケベルク(ソプラノ:エリーザベト)
ズザンネ・レスマルク(メゾ・ソプラノ:ヴェーヌス)
トミ・ハカラ(バリトン:ヴォルフラム)
シュテファン・ミリング(ヘルマン)、他
デンマーク王立歌劇場管弦楽団&合唱団
フリーデマン・レイヤー(指揮)
演出:カスパー・ベック・ホルテン
収録時期:2009年12月
収録場所:デンマーク王立劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・デンマーク・中
『トリスタンとイゾルデ』(グラインドボーン音楽祭2007)(
OA0988D)
同音楽祭創立者ジョン・クリスティ卿の見果てぬ夢だったワーグナー作品の上演が、新しいオペラ・ハウスの建て替えを経て、ついに実現しました。ヨーロッパ各地でワーグナー演出を手がけるニコラウス・レーンホフの練達の手腕によって、時空を超えた男女の不滅の愛が、このうえなく幻想的に描かれます。ロバート・ギャンビル、ニーナ・ステンメ、ルネ・パーペなど、未来のワーグナー上演を背負って立つ第一人者の歌唱も、充実の一言です。(輸入元情報)
・ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲
トリスタン(マルケ王の甥、ブルターニュ領主):ロバート・ギャンビル
イゾルデ(アイルランド王女):ニーナ・ステンメ
ブランゲーネ(イゾルデの侍女):カタリーナ・カーネウス
クルヴェナール(トリスタンの家臣:ボー・スコウフス
マルケ王(コーンウォール王):ルネ・パーペ
メロート(マルケ王の家臣):スティーヴン・ガッド
若い水夫/羊飼い:ティモシー・ロビンソン
舵取り:リチャード・モスリー=エヴァンス
グラインドボーン音楽祭合唱団
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
イエジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
演出:ニコラウス・レーンホフ
美術:ロランド・エシュリマン
衣裳:アンドレア・シュミット=フッテラー
照明:ロビン・カーター、ロランド・エシュリマン
収録時期:2007年7月29日、8月1,6日
収録場所:イギリス、グラインドボーン歌劇場(ライヴ)
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ、DTS5.1chサラウンド
字幕:英・仏・独・西・伊
NTSC
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