DVD 輸入盤

『ローエングリン』全曲 レーンホフ演出、ナガノ&ベルリン・ドイツ響、フォークト、マイアー、他(2006 ステレオ)(3DVD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OA0964D
組み枚数
:
3
レーベル
:
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ケント・ナガノが手兵ベルリン・ドイツ響を振り、バーデン・バーデン歌劇場のピットに入ってワーグナーの『ローエングリン』を演奏した注目盤です。
 抜群の音楽性と鋭敏な耳を持つケント・ナガノだけに、聖と俗、善と悪の対照を克明なコントラストで描く力はさすがで、同じくレーンホフ演出で先に公演がおこなわれた『パルジファル』の世界にストレートに通じるかのような至純で清冽な美しさは見事というほかありません。
 モダンさとセンスの良さで定評があるレーンホフの演出も色彩豊かで美しい優れたもの。最新ファンタジー映画を思わせる、魔法の世界のような空間の収録には最新技術が惜しげもなく投じられ、次世代DVDのフォーマットであるハイデフィニション(HD)映像として収録されています。
 細部まで鮮明な画像は思わず目を奪われるほど高精度であり、サラウンドの迫力も相まって、オペラハウスの空間を家庭で再現できる素晴らしいDVDソフトとなっています。

・ワーグナー:歌劇『ローエングリン』全曲
 ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
 エルザ:ソルヴェイグ・クリンゲルボーン
 オルトルート:ヴァルトラウト・マイアー
 テルラムント:トム・フォックス
 領主ヘルマン:ハンス=ペーター・ケーニヒ
 軍令使:ロマン・トレケル、他
 マインツ・ヨーロッパ合唱協会
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 演出:ニコラウス・レーンホフ
 装置:ステファン・ブラウンフェルス

 収録:2006年6月、バーデンバーデン、祝祭劇場[ライヴ]

[特典映像]
・Never Shalt Thou Ask of Me - A documentary
 film by Reiner E. Moritz, including interviews with Nikolaus Lehnhoff, Stephan Braunfels, Bettina Walter, Kent Nagano and leading members of the cast

・Illustrated Synopsis
・Cast Gallery

総収録時間:279 分
画面:カラー、16:9
音声:DTS Surround / LPCM Stereo
NTSC
Region All

総合評価

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バイロイトの「ネズミ」の5年前のフォーク...

投稿日:2013/07/15 (月)

バイロイトの「ネズミ」の5年前のフォークトさんの『ローエングリン』。バイロイトよりもいっそうソフトな感じがします。従来の力強い、張りのある声でのいかにも「騎士」然たるローエングリンとは大違いの、新しいヒーローとして評価が高いですね。フォークトは力強い声も出ますので(ここでも要所で聴かせます)、こういう歌はやはり彼独自の役作り、音楽理解ということでしょう。彼の意図そのものはわかりませんが、印象としては、その脆弱な主人公像は「これじゃあエルザに疑われても仕方がないな」と思わせてしまうのであり、彼以外のまさしく(ふつうの)人間の弱さでではなく、ローエングリンの頼りなさが招いた悲劇、という感じを受けました。もともとこの話は、ヨーロッパに古くからある異類婚姻譚であり、破滅するのは決まっているのですが、破滅の原因がいずれにあるのかで、作り方は分かれましょう。従来のストロング・ヒーロー型ローエングリンでは、エンディングで「エルザのバカめ!」ということになっちゃいますが、フォークト式ローエングリンですと、「あんた、もう少ししっかりしなさいよ!」ということになりますかな。同じくナガノさんとの『大地の歌』もそうですが、フォークトさんを起用するということで、すでにその演奏のコンセプトの大筋が決まってしまうという、なんだか驚異的なキャラクター・テノールとして稀有な存在になってしまいましたね。なお、役作りとしての弱いローエングリンはともかく、フォークトさんのパフォーマンスは歌も演技も立派なまことに優れたものです。他のキャストも結構。マイヤーのオルトルートはとてもおっかない。王は威厳たっぷり。オケとコーラスも充実の限り。ナガノさんの指揮は歌をしっかりと包みながら要所ではガンガン迫ってくる、なかなかにいい感じです。といふことで、ま、いいんですけど、大きな不満があります。それはカットが目立つこと。第2幕の兵士のお目覚めコーラスがないのは非常にがっかり。また、第3幕の結婚行進曲も中間をばっさりカット。ラストのやり取りも部分省略。甚だ残念にて、それで減点。画質と録音は優秀。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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 どうも納得がいかない。次の点である。 ...

投稿日:2010/04/05 (月)

 どうも納得がいかない。次の点である。 1.脚本はワグナー自身の手になるもので、10世紀の史実を踏み台に伝説やら創作を混ぜたもの。当時ヨーロッパは完全にキリスト教化しておらず、古代の民俗宗教が並行して行われていた。ワグナーはこれに目を付け、魔法使いオルトルートを登場させたのである。オルトルートはフリースラントの公爵の姫、非キリスト教徒で魔法を使うのである。これはイゾルデにも共通のことで、彼女の母が渡した秘薬は彼女の母が非キリスト教徒であることを示している。ローエングリンにおいては時代背景が特に重要であり、オペラの雰囲気としては、どうしても当時の衣装が欲しいところである。プロイセン帝国風の軍服は頂けない。第三幕の山場で、オルトルートが現代風のコスチュームで、ヴォータン、フライヤと叫んでも、何かピンボケである。 2.第三幕、結婚行進曲はなぜ反復を省略してしまったのだろう。情緒的には一番良いところなのでどうしても欲しいところなのだが。 この様なわけで、三つ星である。 3.ローエングリンの最優秀盤は、音は良くないが古いバイロイトのもので、ネルソン指揮、ペーターホフマンのローエングリンのものが一番良い様に思う。

kn さん | 神奈川県 | 不明

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マイアーの美しさと威厳すらたたえた「悪」...

投稿日:2009/05/20 (水)

マイアーの美しさと威厳すらたたえた「悪」の役作りが素晴らしく、ヴァルナイをも凌駕するかと思えるほどである。全然ヒロイックじゃないタイトルロールに違和感を覚えるが好みの問題もあろう。クリンゲルボルンはマイアーと堂々と渡り合う芯の強さと美しさを備えた優れた演唱と思う。ナガノの俊敏な指揮は特に第二幕終盤のドラマティックな運びが素晴らしく、よくトレーニングされた合唱も良い。レーンホフの現代風読み替えも、さほど奇を衒わず判りやすい。2層ディスク2枚組だけあって映像は圧倒的な美しさだが音質にばらつきがあるのが惜しい。

天然芝 さん | 秋田県 | 不明

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