DVD

『ラインの黄金』全曲 チェルニャコフ演出、ティーレマン&ベルリン国立歌劇場、フォッレ、ヴィラゾン、他(2022 ステレオ)(2DVD)(日本語字幕付)(日本語解説付)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9863
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明


日本語解説付き
バレンボイムの代役として指揮台に立ったティーレマンによる『リング』が映像化!
チェルニャコフによる大胆かつ納得の読み替え演出、
ミヒャエル・フォッレによる圧巻のヴォータンに注目!


2022/23シーズンは、ダニエル・バレンボイムがベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任して30年という記念すべき年でした。様々な企画が打ち出される中、もっとも注目されていたのはディミトリ・チェルニャコフ新演出による『ニーベルングの指環』。4夜連続上演をシーズン中に4回行う予定でしたが、バレンボイムが体調を崩してしまったため3回をクリスティアーン・ティーレマンが、もう1回をバレンボイムの弟子でドイツの若手指揮者トーマス・グガイスが務めることになりました。ティーレマンはその後、2024年9月よりバレンボイムの後任としてベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任することが決まっています。
 そして今回「C major」レーベルよりティーレマン指揮による4部作が映像商品としてリリースされます。巨大な楽劇の幕開けである序夜『ラインの黄金』。ライン河の底でラインの乙女たちに守られていた黄金がアルベリヒに略奪されて、世界を支配する力を持つかわりに呪われた指環となり、これをめぐる神々、巨人族、小人族の争いが生じた経緯をものがたる作品です。
 本上演は、チェルニャコフらしく読み替え演出となっており、ヴォータンが所長を務める極秘研究室「ESCHE」を舞台とし、研究所の研究員は神々、そして実験体となるのは人間、巨人という設定。舞台にはガラス張りの研究所が置かれ、その平面図が投影されます。「ヴァルハラ」に見立てられた研究所は、エレベーターで行き来する実験室、会議室など部屋は細かく分かれており、物語を進行するのに重要な役割を果たします。この舞台では神とそれ以外の者は、研究者と被験者としてあらわされていますが、これは現代のシステムとしても置き換えることができ、チェルニャコフの演出は複雑で難解なこの作品を痛切な皮肉をもって描いています。
 ヴォータン役のミヒャエル・フォッレは存在感のある迫力の歌声で圧倒。ティーレマンの指揮も巨大な音楽を壮大に響かせ、かつ音楽的に細部を緻密に作り上げ、堂々とした演奏を披露しています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ワーグナー:『ラインの黄金』全曲


 ヴォータン/ミヒャエル・フォッレ
 ドンナー/ラウリ・ファサール
 フロー/シャボンガ・マキンゴ
 ローゲ/ロランド・ヴィラゾン
 アルベリヒ/ヨハンネス・マルティン・クレーンツェル
 ミーメ/ステファン・リューガメーア
 ファーゾルト/ミカ・カレス
 ファーフナー/ペーター・ローゼ
 フリッカ/クラウディア・マーンケ
 フライア/アンネット・フリテッシュ
 エルダ /アンナ・キスユジット
 ヴォークリンデ/エヴェリン・ノヴァーク
 ヴェルグンデ/ナタリア・スクリッカ
 フロースヒルデ/アンナ・ラプコプスカヤ
 ベルリン国立歌劇場管弦楽団
 クリスティアーン・ティーレマン
(指揮)

 演出:ディミトリ・チェルニャコフ

 収録時期:2022年10月
 収録場所:ベルリン国立歌劇場(ライヴ)

 収録時間:156分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:英、独(歌唱言語)、仏、伊、西、韓、日
 日本語字幕:広瀬大介
 NTSC
 Region All

 輸入盤・日本語帯・解説付き

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この公演,現地で観た(聴いた)ので,その...

投稿日:2024/04/11 (木)

この公演,現地で観た(聴いた)ので,その印象を書いておきます。まず,音楽という点では,歌唱は(個別のばらつきはあるが)まあまあ,オーケストラは最高という評価をしておきます。演出は(画像では重要でしょうが)近年のドイツ系オペラハウスの傾向通り「ひどい」に尽きます。演出家のアイデアや意図はわかりますが,いかんせん,ストーリー展開や歌詞内容と全く一致していないので,観ていて邪魔なこと甚だしい。部分的に面白い発想や解釈はありますが,特定の場面でのことで,全体としては消化不良でしょう。この後のワルキューレ以降も商品として出てくるのでしょうが,視覚的には期待しないでください。なお,新演出のため,再演では,演出に修正が加わり,部分的に結構変わっています(今年の公演も,こりずに観てきました)。ラインの黄金は,ほとんど変わっていませんでしたが,ジークフリートなど,かなり変えられていて,舞台上の動きは若干改善されたように思います(それでも音楽の邪魔)。このBDは,画面を見ず Bluray Audio として音だけ聞けば,素晴らしいと思います。個人的には,Thielemann の Wagner として,既出のバイロイトやザルツブルクでのワルキューレを上回るできだと思います(重めなので趣味に合わない人もいるとは思いますが)。歌唱では,ラインの黄金では目玉?とされた Villason の Loge が(演出のせいもあるとは思いますが)期待外れで,終演後も最も盛大なブーイングを受けていました。Volle の Wotan は,まあ合格点と言ったところでしょうか。今年の再演では,Wotan は Konieczuny に変わっていて,彼の声質は神々の長というよりギャングのボスのようなので,ちょっと?な点はありましたが,パワーと演技力で(彼の演技力はプロの俳優並み)トータルでは Volle を上回っていたように思います。なお,今年の再演では,指揮は Philippe Jordan だったので,オーケストラの演奏はかなり感じが変わって(よりスッキリして)いましたが,奇妙な演出には,その方が合っていたかもしれません。あと今年は Trekel が Froh と Gunther 役で出ていて,なかなかいい味を出していました。音を聞くだけなら,大いに推薦できると思います。

Poirot さん | 東京都 | 不明

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