ジークフリート・ワーグナー:歌劇『すべては小さな帽子のせい』
リヒャルト・ワーグナーとコジマ・リストの長男として生まれたジークフリート・ワーグナー。もともとは建築家を志していたものの、父に倣い作曲家に転向。フンパーディンクに師事し作曲を学びました。指揮者としても素晴らしい能力を発揮、バイロイト音楽祭でも演奏、演出の両面で大活躍しています。父とは違い温厚な性格であったことが知られ、その作品も大言壮語ではなく、おとぎ話などを題材にした親しみやすいものが多く、作品数は40以上にのぼります。
この『すべては小さな帽子のせい』は1915年に作曲された11番目の歌劇。あらすじはグリム兄弟をはじめとした様々なおとぎ話から採られており、物語の実質的な主人公はカテリーズヒェン(小さなカテリーズ)とフリーダーが担っています。オペラのあらすじは前奏曲で示され、また主人公たちのライト・モティーフも用いられるなど、凝った書法で書かれています。(輸入元情報)
【収録情報】
● S.ワーグナー:歌劇『すべては小さな帽子のせい』 Op.11(1914-1915) 全曲
小さな帽子(ゴブリン)…ニクラス・ミックス(役者)
フリーダー…ハンス=ゲオルク・プリーゼ(テノール)
カテリーズヒェン…レベッカ・ブロバーグ(ソプラノ)
フリーダーの母/太陽/悪魔の偉大な祖母…アレッサンドラ・ディ・ジョルジョ(ソプラノ)
トルード/宿屋の妻/おとぎ話の女性…マーリヤ・プルガ(メゾ・ソプラノ)
死神/人喰い…ウルフ・ディルク・メドラー(バリトン)、他
ニュルンベルク・フィルハーモー合唱団(合唱指揮:ゴルディアン・トイプケ)
PPPミュージック・シアター・アンサンブル・ミュンヘン
カルロヴィ・ヴァリ交響楽団
デイヴィッド・ロバート・コールマン(指揮)
録音時期:2019年8月8,9日
録音場所:Margravial Opera House, Bayreuth
録音方式:ステレオ(デジタル)