レフィーチェ:歌劇『チェチーリア』
イタリアの作曲家リシニオ・レフィーチェの歌劇『チェチーリア』。1905年に司祭に任じられたレフィシーチェは、宗教活動のかたわら2作の歌劇を完成させ、とりわけ1934年にローマでクラウディア・ムツィオにより初演された『チェチーリア』はセンセーショナルな成功を収めました。以降、レナータ・テバルディやレナータ・スコットが題名役を歌ったことで知られるこの作品は、音楽と盲人の守護聖人である「聖セシリア」を題材としており、プッチーニを思わせるヴェリズモ・オペラの様式の中に、グレゴリオ聖歌の旋律が採り入れられた神秘的な雰囲気を持っています。
この作品でチェチーリアを歌ったマルタ・マリは「全ての音域で均一な丸みを帯びた歌声」と高く評価されました。指揮のグラツィオーリは木管、金管楽器の響きを際立たせながら活気に満ちた音楽を奏でています。また作品で重要な役割を担う合唱も見事です。(輸入元情報)
【収録情報】
● レフィーチェ:歌劇『チェチーリア』全曲
チェチーリア…マルタ・マリ(ソプラノ)
神の使い…エレーナ・スキッル(ソプラノ)
ヴァレリアーノ…ミカエル・スパダッチーニ(テノール)
ティブルツィオ/アマチーオ…レオン・キム(バリトン)
盲目の老女…ジュゼッピーナ・ピウンティ(ソプラノ)
街の僧…アレッサンドロ・スピーナ(バス)
奴隷解放者/若い僧…クリスティアン・コッリア(テノール)
奴隷…パトリツィオ・ラ・プラーカ(バリトン)
カリアリ・リリコ劇場合唱団(合唱指揮:ジョヴァンニ・アンドレーオリ)
カリアリ・リリコ劇場管弦楽団
ジュゼッペ・グラツィオーリ(指揮)
録音時期:2022年1月29日、2月1-5日
録音場所:イタリア、Teatro Lirico di Cagliari
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)