Blu-ray Disc 輸入盤

『微笑みの国』全曲 ホモキ演出、ルイージ&チューリッヒ歌劇場、ベチャワ、クライター、他(2017 ステレオ)(日本語字幕付)

レハール(1870-1948)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC10435BD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc
その他
:
輸入盤

商品説明


ルイージ&チューリッヒ、ホモキ演出
ピョートル・ベチャワの甘美な歌声を
美しい旋律と共に堪能する『微笑みの国』


オーストリアを代表するオペレッタの作曲家レハール。『メリー・ウィドウ』の大成功によりオペレッタの第2の黄金期(白銀時代)を支えた作曲家のひとりでもあります。そのレハールのもう一つの傑作が『微笑みの国』。2017年6月、ファビオ・ルイージ指揮によりチューリッヒ歌劇場で上演された際の映像が発売となります。演出は、2012年よりチューリッヒ歌劇場のインテンダントとして采配をとるアンドレアス・ホモキです。さらに、中国のエリート外交官であるスー・チョン役には、世界の歌劇場で最も注目されているテノール、ピョートル・ベチャワという現代最高峰の上演が実現しました。ホモキは、1920年代にパリのヴァリテ座で上演された際のプロットを用い、舞台上に大きな階段とカーテンを設置しています。また、オペラ的な要素を出すために、作品を凝縮させ対話部分をカットしています。
 『微笑みの国』は、第一次世界大戦前の1912年頃のウィーンと中国・北京を舞台とした、ウィーンの伯爵令嬢リーザと中国皇太子スー・チョンの出会いと別れを描いた悲恋のお話です。『微笑みの国』は、美しい旋律が次から次へと登場し、心動かされるオペレッタですが、劇中で特に有名なアリアは、スー・チョンが歌う「君はわが心のすべて」。古今東西のテノール歌手がこぞってこのアリアを歌い、名演奏を残しています。ベチャワもガラ・コンサートなどでも度々歌っていますが、ここでも豊かな声量と艶やかな声で歌い上げています。またリーザ役のユリア・クライターも澄んだ美しい歌声と見事な表現力で聴かせます。特にスー・チョンとの二重唱「二人でお茶を」は、溌剌とした世界を楽しむことができます。(写真ⓒ TundT Fotografie_Opernhaus Zurich)(輸入元情報)

【収録情報】
● レハール:オペレッタ『微笑みの国』全曲


 ピョートル・ベチャワ(スー・チョン殿下)
 ユリア・クライター(リーザ)
 レベッカ・オルヴェラ(ミー)
 スペンサー・ラング(グスタフ・フォン・ポッテンシュタイン伯爵)
 チェイン・デイヴィッドソン(チャン)
 マルティン・ツィセット(宦官長)、他
 チューリッヒ歌劇場合唱団
 フィルハーモニア・チューリッヒ(チューリッヒ歌劇場管弦楽団)
 ファビオ・ルイージ(指揮)

 演出:アンドレアス・ホモキ
 装置・照明:クラウス・グリューンベルク
 衣装:ジルケ・ウィレット
 ドラマトゥルギー:カトリン・ブルナー

 収録時期:2017年6月
 収録場所:チューリッヒ歌劇場(ライヴ)

 収録時間:103分7秒
 画面:カラー、16:9、Full HD
 音声:PCMステレオ、DTS-HD MA 5.1
 字幕:独英仏韓日
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

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ホモキ演出、ルイージ指揮というオペラ並み...

投稿日:2018/09/05 (水)

ホモキ演出、ルイージ指揮というオペラ並みの強力布陣を敷いているが、きわめて特異な形での上演。ナンバーの間をつなぐ台詞が必要最小限に切り詰められており、たとえばオリジナルの第1幕に相当する部分(この上演では全体の真ん中ほどで一度、休憩があるだけで、オリジナルの第2〜3幕は通して演じられる)では合唱を除けば、リーザ、スー・チョン、グスタフの三人しか登場せず、リーザの父以下、台詞だけの人物はすべてカットされている。ミーとグスタフのコメディ・リリーフ組も歌はちゃんとあるが、台詞がほとんどないため存在感薄く、リーザとスー・チョンの悲恋物語に徹底して焦点が絞られている。舞台装置はシックだが、ごく簡素なもので「白銀の時代」を表象するのか、ブルー系の照明で舞台が一貫してかなり暗いのも特徴。場面転換のため幕を閉め、幕の前で展開するシーンもかなり多い。中国の場面ではそれなりの衣装の人々も登場するが、王子はズボン、ワイシャツに金色のガウン(改作前の題名『黄色の上着』にちなむと思われる)を羽織っただけ。百年前の作品とはいえ、ここでの中国の描き方は人種・女性差別的でもあるので、オリエンタリズム的な見方を避けたいという意図での台詞カットでもあろう。曲順の変更も多く、リーザが「ウィーンに帰りたい」と歌う望郷の歌の直後に何の台詞も挟まず、かの名曲「君はわが心のすべて」が始まる劇的な効果など面白いが、このアリアの直後、同じメロディーがオーケストラで流れる間に全く台詞なしのパントマイムで二人の心情を表現しようとするあたり、この演出のハイライトだろう。最後も台詞がないため王宮から逃げるという話にはならず、スー・チョンは平和裡にリーザを去らせる。 なかなか考えられた演出ではあるが、甘く、この時期にはワンパターン化しているレハール・メロディを立て続けに聴かされることになるので、やや食傷気味になるのも事実。今やローエングリンまで歌うベチャワだが、端正な歌は「常に微笑みをもって」感情をあらわにしない王子様にぴったり。クライターも単に美しいだけでなく、この演出では王子様に平手打ちを喰わせるといった思い切ったアクションもある強い女性を好演。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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