巨匠カンブルラン&ハノーファーNDRフィル首席指揮者
グルベルグ=イェンセンによるリーム最新盤
初演者ヴィトマン兄妹による圧巻のソロ
密かに話題を集めてきたヘンスラーの人気シリーズ、ヴォルフガング・リームの作品集最新盤、待望のリリースです。アルミンク音源が好評の第5弾(93263)に続き、第6弾となる今回はソロ楽器とオーケストラのための管弦楽曲を2曲収録。第4弾(93236)でも好評を博した名匠カンブルランの再登場、そしてドイツの俊英イェルク&カロリン・ヴィトマン兄弟のソロにも注目されます。ヴィトマン兄弟は各曲の初演を担当したソリストでもあり、作品への造詣深い演奏を堪能できる希少なアルバムといえましょう。
カンブルラン指揮による『クラリネットとオーケストラのための音楽』は緩やかなテンポと激しいテンポが頻繁に入れ替わり、連続する弛緩と緊張のコントラストが魅力的な作品。1999年に行われた初演でもソロを担当したクラリネット奏者イェルク・ヴィトマンの卓越したソロが光ります。クラリネットの広い音域と多彩な音色をフルに活かした超絶技巧のソロは圧巻の一言!
2曲目の『ヴァイオリンとオーケストラのための音楽』は2008年に初演されたばかりの近年の作品。曲はソリストによる印象的なピッチカートの和音の連続から始まり、やがて「弓によるcoll’arco」というタイトルの通り、密やかながらも情熱的なソロが展開されていきます。カロリン・ヴィトマンは、兄イェルクと同じく現代音楽演奏に積極的なヴァイオリニスト。イゴール・オジムやミシェル・オークレールらに師事し、これまで世界各国の名門オーケストラと共演してきた実力派です。終盤の優美かつ情熱的に繰り広げられるヴァイオリンのソロは必聴です!(キングインターナショナル)
【収録情報】
リーム:
・『線について』−クラリネットとオーケストラのための音楽(1999)
イェルク・ヴィトマン(クラリネット)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
録音時期:2009年2月12日
録音方式:デジタル
・『弓で』−ヴァイオリンとオーケストラのための音楽(2008)
カロリン・ヴィトマン(ヴァイオリン)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)
エイヴィン・グルベルグ=イェンセン(指揮)
録音時期:2010年2月27日、3月3日
録音方式:デジタル