リャプノフ、セルゲイ(1859-1924)

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CD 輸入盤

交響曲第2番 スヴェトラーノフ指揮フランス国立放送フィル(1998)

リャプノフ、セルゲイ(1859-1924)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
V4974
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

初演者スヴェトラーノフによる決定盤!
リャプノフ:交響曲第2番

これは貴重、ファン驚きの録音が出現しました。スヴェトラーノフのリャプノフの交響曲第2番は、1969年のモノラル・ライヴしか存在せず、その録音状態がかなり悪いものでしたので、最新デジタルによるこのディスクの出現はまたとない朗報と申せましょう。

 セルゲイ・ミハイロヴィチ・リャプノフ(1859-1924)はバラキレフ門下の作曲家・ピアニストで、ピアノのための「12の超絶技巧練習曲集」や、バラキレフ未完作品(組曲ロ短調、ピアノ協奏曲第3番)の補筆完成でも知られており、最近では英ハイペリオン・レーベルのピアノ協奏曲、英シャンドス・レーベルの交響曲第1番、ゲルギエフによるバラキレフの「イスラメイ」(リャプノフ管弦楽編曲)などが話題になりました。

 彼の交響曲第2番は1917年(つまりロシア革命の年)の作で、その際作曲者がパリへ亡命し、7年後には同地で客死してしまったため、ずっとお蔵になっていたというもので、その後、34年を経た1951年に世界初演をおこなったのがスヴェトラーノフとレニングラード・フィルでした。まさにスヴェトラーノフにとって縁浅からぬ作品であります。

 作品は、ロシア国民楽派の伝統を体現する鮮やかなロシア色に満ちた親しみやすいもので、激しい部分はより激しく、悲しい部分はより悲しくというスヴェトラーノフならではのアプローチもあって、全曲のテンションは非常に高いものとなっており、第1楽章における悲劇的な雰囲気の描出の巧みさ、第2楽章でのスピード感あふれる演奏、第3楽章での深い叙情、第4楽章での勇壮な音楽といった「暗→明」式のドラマトゥルギーにバッチリハマって実に聴きやすい構成。
 そういった明快な構成の上に、克明をきわめた旋律やリズムが見事なオーケストレーションで描かれているのですから、これはもうファンにはたまらないところです。

 オーケストラが作曲者客死の地でもあるパリのものであるという点も興味深いところですが、このフランス国立放送フィルは、近・現代の作品に素晴らしい適性を示すオケとしても知られており、チョン・ミュンフンとのメシアン『イエス・キリストの変容』での超名演が記憶に新しいところでもあります。


■リャプノフ:交響曲第2番変ロ短調Op.66

フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
エレーヌ・コルレット(va)
エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)

1998年11月27日、サル・プレイエルでのライヴ録音(デジタル)

収録曲   

  • 01. Symphony no 2 in B flat minor, Op. 66
  • 02. Symphony no 2 in B flat minor, Op. 66
  • 03. Symphony no 2 in B flat minor, Op. 66
  • 04. Symphony no 2 in B flat minor, Op. 66

ユーザーレビュー

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この演奏と1番の演奏を聴いていると、スヴ...

投稿日:2011/12/21 (水)

この演奏と1番の演奏を聴いていると、スヴェトラーノフのリャプノフに対する思い入れが伝わってくる。普通の演奏家ならラフマニノフやスクリャービンより下に見てしまうだろうが、スヴェトラーノフは同格の作曲家として扱っている。

フルシチョフ さん | 東京都 | 不明

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果たして日本においてN響でこの曲が演奏さ...

投稿日:2004/07/28 (水)

果たして日本においてN響でこの曲が演奏されても、これだけの成功を収められただろうか。さすがにアバンギャルドの国フランスは凄い。おそらく一度も演奏したことがない異国の作品でも見事に仕上げてしまい、聴衆もそれを感じ取れる国なのだ。だからこそ、スヴェトラもフランスでこの曲をあえて取り上げたのだろう。見事である。

アントン・ミントン さん | 横浜市瀬谷区 | 不明

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