後期ピアノ作品集、ワーグナー・トランスクリプション集　カンパネッラ（ワーグナー蔵１８７６年スタインウェイ・ピアノ）

イタリアのリスト弾き、カンパネッラによる後期ピアノ作品集
ワーグナーが愛し、リストが弾いた１８７６年製スタインウェイ使用！

イタリアはナポリ生まれのミケーレ・カンパネッラは、世界的リスト弾きの一人としても知られる名手。このアルバムには、ワーグナー作品の改編曲や彼への追悼曲などのワーグナー絡みの作品に加え、『悲しみのゴンドラ』や『調性のないバガテル』といった珠玉の後期作品の数々が収録されています。リスト後期作品中心のプログラムということで、超絶技巧的な魅力だけに留まらない叙情性豊かな曲調をたっぷりと堪能できるアルバムといえましょう。
　カンパネッラは今回の録音に際し、ワーグナーが愛用した1876年製のスタインウェイを使用。リストもこの楽器を演奏したと言われており、今回のアルバムのコンセプトにまさにぴったり。カンパネッラの演奏はやや硬派ですが、楽器の音色とよくマッチした演奏ともいえましょう。2013年のワーグナー・イヤーを前に、彼が愛した響きに耳を傾けながら、２人の大音楽家へと思いをはせる１枚です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
ワーグナー／リスト編：
・『ニーベルングの指環』より『ヴァルハラ』
・『ローエングリン』より『エルザの大聖堂への入場』
・『さまよえるオランダ人』より『紡ぎ歌』

リスト：
・聖ドロテア
・リヒャルト・ワーグナーの墓に
・4つの忘れられたワルツ第4番
・リヒャルト・ワーグナー−ヴェネツィア
・悲しみのゴンドラ（第1稿）
・悲しみのゴンドラ（第2稿）
・調性のないバガテル

　ミケーレ・カンパネッラ（ピアノ）
　使用楽器：1876年製スタインウェイ（バイロイトのヴァンフリート館所蔵）

　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　初出年：1985年