メキシコ麻薬戦争 アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱

ヨアン・グリロ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784773814040
ISBN 10 : 4773814047
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
417p;19

内容詳細

グローバル化社会の影にひそむ不条理な日常。

米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。
幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。
軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。
10代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……。

メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシコ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。
米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向けた方向性も指ししめす。

ひとりの映画作家が"命がけ"で善悪の境界を暴き出す、もっとも危険なドキュメンタリー映画「カルテル・ランド」が各国の映画祭で激賞され、現在公開中です。
「メキシコ麻薬戦争」は、メキシコ麻薬戦争をより深く知るための必読書です。

【著者紹介】
ヨアン・グリロ : 2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領、3人の司法長官、アメリカ合衆国大使らと議論した。イギリス出身、メキシコシティ在住。最初の著書『メキシコ麻薬戦争』は、オーウェル賞にノミネートされ、ロサンゼルスタイムズ・ブックフェスティバルで最終選考に残り、BBCラジオ4の「今週の本」に選ばれた

山本昭代 : 兵庫県出身。大学卒業後、出版社勤務、フリー編集者を経て、1994年から3年間メキシコに留学、1997年社会人類学高等調査研究センター(CIESAS、メキシコ市)修士課程修了。2005年東京外国語大学地域文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ さん

    普通はおっさんが読む類の本?と思うのだが。読む気にさせられたのは先月のニュースの内容。https://www.afpbb.com/articles/-/3333576?pid=23111896 30そこそこの美人 実は世界最大の麻薬王の妻。脱走の手助けで服役も。シナロアカルテルは警察も軍もお手上げというより、内部に一味もいるカルテル。20世紀から延々と続く麻薬戦争はドンパチのそれと異なり 国連が乗り出すことも 世界ニュースに上がることも稀。この1冊を読むだけで 疲労困憊するほどに鮮烈なドキュメントルポだ 

  • 姉勤 さん

    嘗ての陽気なセニョールがサボテンをバックにポンチョ&ギターで歌うイメージはもうない。サッカーやボクシングの強国というイメージも。今のメキシコの象徴は麻薬と、その暴力と晒される損壊屍体。現在進行形のの麻薬犯罪汚染。かつてはギャング同士の諍いだったものが、爆発的にエスカレートし、その実力は軍隊さえ排除できる実力を持つ。武装蜂起集団と化した麻薬カルテルは帝国主義の様に世界に侵食する。一大消費国であるアメリカのせいと短絡する気にはなれず。梅毒がごく短期間に世界に蔓延したように、安穏としていると、何時の間にか。

  • hiroizm さん

    読書会仲間と共同制作ポッドキャスト課題本のため7年ぶりに再読。ドン・ウィンズロウ「犬の力」初読後すぐ図書館で発見し読んだノンフィクション。巻頭のPTSDに苦しむ元殺し屋の証言の章から驚愕唖然、麻薬組織犯罪の実態のあまりの悲惨さにただただ茫然となって、即購入し周囲のウィンズロウ読者に勧めまくった裏イチ推し本。「犬の力」「ノーカントリー・フォー・オールドマン」「スカーフェイス」などの名作麻薬犯罪小説や映画も霞む過酷な現実に、僕だけでなく僕の勧めで読んだ人み〜んな震撼!真面目におすすめ!

  • テツ さん

    好き勝手に生きる。薬物を売買し、敵対組織や自分たちを摘発するために活動する警察を凄まじい方法で惨殺し、好き勝手に生きる。メキシコの麻薬カルテルが完成に至るまでの過程や現在の状況など知ることが出来た。彼らを肯定する気は微塵もないけれど、山ほどの組織が暗躍し一つが潰れてもすぐに次の組織が台頭する。享楽的に自分たちの利益と快楽だけを貪る。こうした在り方って人間の極地の一つの側面なんだろうなと思う。そこに辿り着いた彼らを啓蒙したり指導したりすることなんて出来るのだろうかと不安になる。

  • スー さん

    犬の力とザ・カルテルを読んで何処まで事実に則しているのか知りたかったので読んでみました。現実の方がもっと酷いというのが読後の感想です。警察長官が殺されたり知事候補者が殺されたり警官が誘拐され殺され事件は迷宮入り。被害者が警官なら加害者も警官と救いようがない。元特殊部隊のメンバーで創られた犯罪組織のセタスは税金を取り誘拐事件をおこしアメリカに支部を作り殺し屋を派遣し石油企業から金を取りパイプに穴を開け石油を盗みセタスブランドを作り人気映画の海賊版を売っている。どうしたらメキシコを救えるのか?

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ヨアン・グリロ

2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領

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