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Le Nozze Di Figaro: Nezet-seguin / Coe Pisaroni Karg Hampson Yoncheva Von Otter Villazon

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4795945
Number of Discs
:
3
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


モーツァルト:『フィガロの結婚』全曲
ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管、ハンプソン、ヨンチェヴァ、ヴィラゾン、他
演奏会形式上演のライヴ録音!


ネゼ=セガンによるモーツァルト・オペラ・シリーズ第4弾。若い頃からオペラに取り組み、得意としてきたネゼ=セガンは、さきごろレヴァインの後任としてメトロポリタン歌劇場の音楽監督に就任することが発表されるなど、実力に名声も伴ってきた印象です。  今回登場する『フィガロの結婚』は、2015年の夏にバーデン=バーデンで行われたコンサートのライヴ録音となります。


 オペラのライヴ録音は、劇場収録の場合、マイクと歌手の向きの関係で、演出によってはかなり状態の悪い音になってしまいますが、演奏会形式上演では、歌手とマイクの位置関係も適切になり、加えてオーケストラも壇上に上ることで響きの明晰性が保たれ、ライヴ録音の場合でもセッション録音に肉迫するクオリティになっているケースが多々あります。
 今回のバーデン・バーデン祝祭劇場での録音も、以前、ほぼ同じような条件で収録された『ドン・ジョヴァンニ』『コシ・ファン・トゥッテ』『後宮からの逃走』の音質がとても良かっただけに期待の持てるところです。
 『ドン・ジョヴァンニ』ではたっぷり目のテンポでそれぞれの歌の個性を強調、ピリオド風味の演奏との兼ね合いで面白い効果を発揮していましたが、今回はどうなるか楽しみなところです。(HMV)


【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 K.492<

 トーマス・ハンプソン(伯爵)
 ソーニャ・ヨンチェヴァ(伯爵夫人)
 アンジェラ・ブラウアー(ケルビーノ)
 クリスティアーネ・カルク(スザンナ)
 ルカ・ピサロニ(フィガロ)
 マウリツィオ・ムラーロ(ドン・バルトロ)
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(マルチェリーナ)
 フィリップ・スライ(アントニオ)
 レグラ・ミューレマン(バルバリーナ)
 ローランド・ヴィラゾン(ドン・バジーリオ)
 ジャン=パウル・フーシェクール(ドン・クルツィオ)
 ジョリー・ヴィニクール(通奏低音:フォルテピアノ)
 ラスタット・ヴォーカル・アンサンブル
 ヨーロッパ室内管弦楽団
 ヤニク・ネゼ=セガン(指揮)

 録音時期:2015年7月
 録音場所:バーデン=バーデン祝祭劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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前の『後宮』に比べると少しおとなしいかな...

投稿日:2017/01/04 (水)

前の『後宮』に比べると少しおとなしいかなとも思うが、ピリオド様式を十分に踏まえた、ネゼ=セガンのみずみずしい指揮はここでも健在。クルレンツィスは過激すぎるが、古いスタイルにはもう戻れないと思っている人には絶好の演奏。もちろん決して無個性な指揮ではなく、「もう飛ぶまいぞ」の後半、軍隊行進曲になってからの思い切った加速など痛快だ。 歌手陣はクルレンツィス盤より遥かに強力。特に誉めたいのは、二人の若い女声歌手。クリスティアーネ・カルクのスザンナは類型的なスーブレットではなく、細やかな気遣いのできる頭のよい女性として演じられている。第3幕冒頭の伯爵との二重唱におけるカマトトぶりは絶妙だし、第4幕のアリアでもデリケートな表情が美しい。これを聴いて彼女の歌うR.シュトラウス歌曲集のCDを衝動買いしたほど。ケルビーノは女声歌手にとって、ある程度若い一時期しか魅力的に演じられないと思うが、アンジェラ・ブラウアーはまさにその時期。とても魅力的なケルビーノだし、ほとんど旋律装飾をしないこの演奏だが、「恋とはどんなものかしら」ではセンスのよい装飾をみせる。ハンプソンの伯爵も相変わらず良い。彼の歌では悪達者な饒舌さにうんざりすることもあるが、この役ではほぼ皆無。男性としての「賞味期限」切れが近く、焦っているオジサンというキャラクターも今の彼に合っている。ピサローニはフィガロも器用に演じていて、致命的な不満はないが、私の好みとしては主役だけにもっと柄の大きな歌、近年で言えばアーウィン・シュロットのような存在感が望まれる。ヨンチェヴァは噂通りの美声の持ち主。ただし、芝居は何とも古風で、近頃流行の若作りな伯爵夫人ではなく「ろうたけた貴婦人」風。したがって、アリアは文句ないが、アンサンブルになると彼女の鷹揚さ、もっとはっきり言えば「鈍さ」に終始いらいらさせられる。この役にはミスキャストだったと思う。脇役にも大物歌手を揃えているこの録音。特にめざましいのはビリャソンのドン・バジーリオで、陰湿なイメージを持たれがちな役だったが、彼の陽性なキャラがこの人物自体をリフレッシュしている。第3幕の曲順変更はなし(昔のまま)、第4幕のマルツェリーナとバジーリオのアリアも歌われている。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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