モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

『ドン・ジョヴァンニ』全曲 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ウィーン・フィル、チェーザレ・シエピ、シュヴァルツコップ、他(1954 モノラル)(3CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC4236
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


巨匠、本領発揮!
まさにデモーニッシュな「地獄落ち」シーン!
かつてない優良音質CDでフルトヴェングラーの名演よみがえる!


巨匠がザルツブルク音楽祭で遺したモーツァルト3大オペラ。このなかでもっとも評価が高いのが『ドン・ジョヴァンニ』。1950年盤(ゴッビ、シュヴァルツコップの共演)、53年盤(騎士長以外は54年盤と同じ)、本54年盤、54年映画(シュヴァルツコップがデラ・カーザに交代)と4種のこされた音源のうち、もっとも歌手が揃っていて、音質も最高の54年盤の登場!
 巨匠は冒頭の序曲からゆったりとしたテンポで低弦を深く響かせ、ただならぬ雰囲気を漂わせています。最高の当たり役シエピのドン・ジョヴァンニ、棄てられた女のデリケートな心理を表現したシュヴァルツコップのエルヴィーラ、ふたりの丁々発止の共演は今なお最高の聴きもの。「カタログの歌」「シャンパンの歌」「セレナード(窓辺に来ておくれ)」「薬屋の歌」など名アリアの名唱、舞踏会での饗宴の音楽が続いたあと、一転してクライマックスは地獄落ちのシーン! あまりにも有名、まさに圧巻、デモーニッシュな迫力で圧倒してやみません。

「ブリジット・プロフィが指摘したとおり、ダンスのいくつか、とくに有名なメヌエットには、説明しがたい、確かに不気味な一面がある。このオペラのあとの部分は、予想されるとおり、一本の巨大なアーチとなって、饗宴の音楽と最終場面の石像の入りに通じている。ここでフルトヴェングラーの考え方はシンフォニックとなる。彼は石像の入りのトロンボーンの恐ろしい音楽を、つづくドン・ジョヴァンニとの二重唱から切り離さない。統合は完全で、最後のヴォードヴィルによってようやく破れるが、それだけにこれは際立った対照を作り上げる結果を生んでいる。」〜『レコードのフルトヴェングラー』ピーター・ピリー著、横山一雄訳、音楽之友社刊、1983年〜(本書では巻末のディスコグラフィーに、下記のキング盤GT-7089/92を紹介しています)

端緒となったLPは米モルガン・レコード、米ワルター協会についで発売された伊チェトラ盤(LO-7)。ミラノ、ディスコス制作のこの音源をキングレコード(セブンシーズ・レーベル)は1980年に国内発売しました(GT-7089/92)。4年後(84年)チェトラは「フルトヴェングラー・エディション」シリーズを立ち上げ再発売(FE-23)、キングではK19C-9393/6で再発売しております。しかし、CD化は他社に先を越され、マスターテープはキングレコードの倉庫に眠ってまま。
 今回、このアナログテープ(2トラック、38cm/秒)から、キング関口台スタジオで40年ぶりにデジタル・マスタリング&初CD化!
 音質は先に発売した『魔笛』、『フィガロの結婚』と比べてもさらに鮮明かつ明瞭! デジタル臭(金属的な響き)のしない自然な質感! かつてない優良音質CDといっても過言ではありません。ただひとつ残念なことに、終幕フィナーレの六重唱(と最後の拍手まで計6分)は原盤損傷のため、前年の録音(1953年7月27日ザルツブルク)で補完されていますが、指揮者も歌手もオーケストラも会場も共通しており、違和感はありません。
 ブックレットは日本語解説(浅里公三氏のライナーノーツ)付。(販売元情報)

*台詞の場面も含めて歌詞・対訳は販売元のHP(WEBサイト)に掲載、プリントアウトも可能とのことです。詳細は商品のブックレットをご覧ください。(HMV)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527 全曲


 チェーザレ・シエピ(バス:ドン・ジョヴァンニ)
 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ:ドンナ・アンナ)、
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ:ドンナ・エルヴィーラ)
 アントン・デルモータ(テノール:ドン・オッターヴィオ)
 オットー・エーデルマン(バス:レポレッロ)
 エルナ・ベルガー(ソプラノ:ツェルリーナ)
 ヴァルター・ベリー(バス:マゼット)
 デジュー・エルンスター(バス:騎士長)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音時期:1954年8月3日
 録音場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 *終幕フィナーレの六重唱と最後の拍手まで(計6分間)は原盤損傷のため、前年の録音(1953年7月27日ザルツブルク)で補完。

 音源提供:DISCOS, Milano
 旧国内発売LP:セブンシーズGT-7089/92(1980.2.21() オリジナルLPはチェトラLO-7)

ユーザーレビュー

総合評価

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圧倒的な名演だと思う。序曲の充実した響き...

投稿日:2023/08/28 (月)

圧倒的な名演だと思う。序曲の充実した響き、メロディの運びのスムーズさ、迫力、ウィーンフィルの素晴らしさ、この演奏を聴いた後ではどんな演奏も物足りなく聴こえてしまう。晩年の録音なので音もモノラル最高ともいえる音で、演奏の豊かな説得力抜群の表現力はさすがこの巨匠ならではといまさらながら感心する。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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映像版を除き3種(1950・53・54年)あるフ...

投稿日:2020/11/23 (月)

映像版を除き3種(1950・53・54年)あるフルトヴェングラー指揮《ドン・ジョヴァンニ》ライヴ録音のうち、この54年盤は言わずと知れた53年盤と並ぶ名演。ちなみに、個人的には演奏・音質ともに53年盤の方が好み。ただしオーストリア放送協会制作によるORFEO正規53年盤は、相変わらずO.アイヒンガーのリマスタリングが酷く、音が干からびていますので要注意。53年盤には疑似ステレオ版もありますが、安価な伊METROMUSICA制作盤の音が、非正規ながら明瞭かつ潤いあって佳いと思います。さて、これまで54年盤CDの主なものは、ワルター協会制作の日本コロンビア盤(なぜか53年録音と誤記)、EMI国内盤、EMI“References”盤、フィナーレ6重唱を含むフルトヴェングラー協会制作のキング盤などがありました。古いロンビア盤は、1幕1トラックという不便なもの。キング盤は、放送用アナウンスと欠落していると言われていた最後の6重唱とを含む完全版ですが、音質はいま二つ。一般的には、最後を53年盤で補完させたEMI(現在ではWARNER)の両盤で、古い東芝EMI国内盤の「CE25-5816~18」の音が比較的最良に思いますが、この国内盤では序曲などでわずかな音揺れが散聴されるのがとても惜しいです。今回のDISCOS制作・伊CETRAに基づくキング盤の謳い文句は「先に発売した魔笛、フィガロと比べてもさらに鮮明かつ明瞭!かつてない優良音質」というもの。そこまで言い切って良いかは別として、確かにCDとしてはふくよかで最良音質かもしれません。また、先に発売された同シリーズの《魔笛》《フィガロの結婚》の項でも縷述した拍手のバッサリ削除がこの《ドン・ジョヴァンニ》では一部を除いてなされていないので、そこは安心して聴き通せます。むしろ、第2幕冒頭、フルトヴェングラー入場時の拍手も収録されています。ただし、各幕最後の拍手はごく短めなのが残念。

銀蛇亭 さん | 福島県 | 不明

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重すぎる、暗すぎる、遅すぎる…そうした声...

投稿日:2008/06/08 (日)

重すぎる、暗すぎる、遅すぎる…そうした声もありますが、やはり不滅の名盤だと思います。迫力と高貴さと崇高さ。例えば序曲の中間部の上品さ。地獄落ちに至エネルギーの爆発。シエピの”貴族的な”(色気と品が同居していて、決して猥雑でも乱暴でもない。弱さもあるのに、最後まで自分に忠実な)ドン・ジョヴァンニも最高。シュヴァルツコップ(映像版のデラ・カーザも甲乙付け難いが)もいい。エルンスターの騎士長も人間と神の中間といった感じ(人間っぽい声だと興ざめ)でよい。53年盤の方がフルトヴェングラーの覇気は勝るかもしれないが、シ

dai さん | 静岡県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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