メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

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CD 輸入盤

トゥーランガリーラ交響曲 フォンク&セント・ルイス交響楽団、オールソン(ピアノ)

メシアン、オリヴィエ(1908-1992)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PTC5186320
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ハンス・フォンクといえば、ドレスデン国立歌劇場首席指揮者時代に録音したモーツァルトの序曲集が、低価格ということもあってかなりの人気でしたが、今回は、晩年に首席指揮者をつとめたセントルイス響との演奏で、ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームス、メシアン、ドビュッシー、ラヴェル、ルーセルの作品を聴くことができます。
 ハンス・フォンクは難病と闘った悲劇の指揮者でもありました。ミラノ・スカラ座デビューという華々しい仕事の後に、多発性の根神経炎の一種である「ギラン・バレー症候群」を発症、1年間の治療と休養でなんとか健康を回復し、その後の10年間は現場に復帰して指揮活動を展開していたのですが、2002年になると今度は「筋萎縮性側索硬化症」という難病に罹り、2年間の治療の甲斐なく、病気に命を奪われてしまうことになるのです。
 ハンス・フォンクは、1942年6月18日、コンセルトヘボウ管弦楽団のヴァイオリニストを父にアムステルダムに生まれますが、3歳のときに父は亡くなってしまいます。少年時代、ヴァイオリンを学んだフォンクは、その後、昼はアムステルダム大学で法律を学び、夜はジャズ・ピアニストとして演奏して生活費を稼いでいたのですが、法律よりも音楽の方に強く惹かれるようになり、アムステルダム音楽院に入学することとなります。
 同音楽院ではピアノと指揮を学び、1964年には同音楽院を特別賞を授与され卒業しています。ヘルマン・シェルヘンとフランコ・フェラーラに師事したフォンクは、1966年にはネーデルランド・バレエで指揮者としてデビューし、同ポジションに1970年まで在任。
 1969年から1975年にはコンセルトヘボウでハイティンクのアシスタントをする一方、1973年から1979年にかけてはオランダ放送フィルの首席指揮者を務め、ロイヤル・フィルへの客演も頻繁におこない、1976年から1985年まではネーデルランド・オペラの指揮者でもありました。
 1980年にハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席指揮者に就任したフォンクは、同ポストに1991年まで在り、その間、1985年から1990年にはドレスデン国立歌劇場とシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を兼務、1990年から1996年にはケルン放送交響楽団の首席指揮者を務めました。
 1996年、レナード・スラットキンの後任としてセントルイス交響楽団の首席に着任したフォンクは先代が磨き上げた美しいソノリティを損なうことなくヨーロッパ的な暖かいサウンドによる音楽づくりをおこなうことに成功したということで、今回、リリースされる4つのタイトルからもそうした美質が窺えるのではないかと思われます。
 近現代音楽からモーツァルトまで幅広いレパートリーを持っていたフォンクですが、海外ではマーラーとブルックナーに卓越した手腕を発揮していたと評されているだけに、今回のブルックナーのリリースは大いに期待が持てるところです。
 なお、フォンクが辞任を決意したのは、2002年2月のコンサートで、バーバーの『メデアの瞑想と復讐の踊り』を指揮している最中に体が思うように動かなくなったからだということでしたが、その後、2002年5月の同オケとのラスト・コンサートでのマーラー第4番は感動的な仕上がりになっていたということでしたので、ぜひそちらもCD化していただきたいところです。

・メシアン:トゥーランガリーラ交響曲
 ギャリック・オールソン(ピアノ)
 ジャン・ロランドー(オンド・マルトノ)
 セント・ルイス交響楽団
 ハンス・フォンク(指揮)
 1999年2月12日〜13日、パウエル・シンフォニー・ホールでのライヴ録音

収録曲   

MESSIAEN: Turangalîla-symphonie

  • 01. 1 Introduction 6:28
  • 02. 2 Love Song I 8:07
  • 03. 3 Turangalîla I 5:27
  • 04. 4 Love Song II 11:26
  • 05. 5 Joy of the Blood of the Stars 6:13
  • 06. 6 Garden of Lover's Sleep 9:57
  • 07. 7 Turangalîla II 3:36
  • 08. 8 Development of Love 11:10
  • 09. 9 Turangalîla III 4:40
  • 10. 10 Finale 7:17

ユーザーレビュー

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平易とは言い難い本作品を堅実な語り口で再...

投稿日:2009/05/11 (月)

平易とは言い難い本作品を堅実な語り口で再現している。 フォンクは目立たぬ指揮者だったかもしれないが、 間違いなく偉大な指揮者のひとりだった事を再確認させてくれる一枚。

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