ムソルグスキー(1839-1881)

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SACD 輸入盤

『展覧会の絵』『禿山の一夜』 レイボヴィッツ&ロイヤル・フィル

ムソルグスキー(1839-1881)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
APSA2659
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

THE POWER OF THE ORCHESTRA
驚愕レイボヴィッツ版『禿山の一夜』!


唯一リリースされていた国内盤CDもだいぶ以前に廃盤になってしまっていたレイボヴィッツの『禿山の一夜』がようやく海外でCD化されます。しかもハイブリッドSACDでの登場です!

【才人レイボヴィッツ】
1913年にワルシャワに生まれ1972年にパリで没したフランスの指揮者、ルネ・レイボヴィッツは、シェーンベルクとヴェーベルンに作曲を師事し、ラヴェルからオーケストレーションを学び、モントゥーから指揮を教わっています。音楽学者でもあったレイボヴィッツは、十二音音楽の研究書など著述家としても活躍していました。

【大胆すぎる『禿山の一夜』】
彼が録音した『禿山の一夜』は、通常のリムスキー=コルサコフ版に大改作を加えた問題作で、マニアのあいだでは昔から有名な存在。カットや楽器の変更、追加、極端なステレオ効果など、目立つ部分を数え上げるときりがありませんが、中でも最も大きなものはクライマックスでのウィンド・マシーンの登場と、コーダでの大胆過ぎる改変ぶりでしょう。
 夜の禿山に魑魅魍魎が集って饗宴を繰り広げたのち、陽の光にたじたじと退散して平和な朝を迎える、というのがこの作品の大まかな物語。
 しかしここでは、フルートによる平穏なソロの後、低音楽器を中心に冒頭の主題が響き、再びトゥッティによる無気味なクライマックスを形づくって幕を閉じるという運びに変更されているのです。
 まるで地の底で、やがてやってくる新たな夜を思って哂笑するモノノケたち、あるいはついに陽光も平気になってしまった(たとえばグリューネヴァルトの描いたような)モノノケを思わせるこのエンディング、一度聴いたら忘れられないインパクトが確かにあります。

【派手な『展覧会の絵』】
カップリングの『展覧会の絵』では、編曲者のラヴェルがレイボヴィッツの管弦楽法の師だったこともあってか、そこまで過激な変更はおこなっていませんが、それでも随所でオーケストレーションが変えられており、色彩感の徹底した演出がおこなわれているのが面白いところ。
 「グノムス」「ビドロ」での圧倒的なダイナミズム、「カタコンブ」での鋭利なサウンドなど、驚きの場面の連続です。録音効果を存分に生かした、派手でくまどりの濃い強烈な『展覧会の絵』といえるでしょう。

【ステレオ初期の名録音】
1962年に、ロンドンのキングズウェイ・ホールで録音されたこのアルバムは、当時、RCAとDECCAが提携関係にあったため、プロデューサーがRCAのチャールズ・ゲルハルト(ガーハート)、エンジニアがDECCAのケネス・E・ウィルキンスンという夢の組み合わせで制作されています。実際、このコンビが達成したサウンド・クオリティには素晴らしいものがあり、鳴り響くバスドラの重低音や、ギラギラとした色彩を完璧に捉えたケネス・E・ウィルキンソンの手腕は実に鮮やか。
 当時、音質の優秀さで名を馳せていたRCA“Living Stereo”シリーズの中でも突出した存在だったという話を改めて思い起こさせてくれます。

【収録情報】
・ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』[ラヴェル編]
・ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』[R=コルサコフ&レイボヴィッツ編]
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 ルネ・レイボヴィッツ(指揮)

 録音時期:1962年1月17日(展覧会)1962年2月6日(禿山)
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 プロデューサー:チャールズ・ゲルハルト
 エンジニア:ケネス・E・ウィルキンソン

収録曲   

  • 01. A Night On Bare Mountain
  • 02. Pictures At An Exhibition : Promenade
  • 03. Gnomus
  • 04. Promenade
  • 05. II vecchio castello
  • 06. Promenade
  • 07. Tuileries
  • 08. Bydlo
  • 09. Promenade
  • 10. Ballet of the Chicks in Their Shells
  • 11. Samuel Goldenburg And Schmyle
  • 12. The Market Place At Limoges
  • 13. Catacombs: Con mortuis in lingua mortua
  • 14. The Hut on Fowl's Legs
  • 15. The Great Gate Of Kiev

総合評価

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投稿日:2021/02/25 (木)

ルネ・レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるムソルグスキー作品集です。 この盤はレイボヴィッツの代表的なアルバムと知られており、大胆なアレンジがされた禿山の一夜が有名です。 演奏自体も両方なかなかのダイナミックであり、録音から50年以上経った今でも面白さがあるのは、レイボヴィッツの音楽が良いからでしょう。 録音もなかなか優秀。 ただ、やはりと言うか初めて聴く人には向かないと思う。 何枚か聴いた人がこの演奏の面白さが分かると思いました。

レインボー さん | 不明 | 不明

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投稿日:2010/02/06 (土)

レイボヴィッツの怪演「はげ山の一夜」が8年ぶりに復活ですね。R=コルサコフのスコアにスネア・ドラムやシロフォン、ウィンドマシーンなどを導入し、3箇所の大幅なカットを断行し、果ては悪魔が過ぎ去って平和が訪れるコーダを悪の神が勝利するコーダに変更、とやりたい放題。録音も楽器の左右移動や遠近対照など遊び心にあふれたもので、ぜひ一度は体験していただきたいと思います。

papageno さん | EGYPT | 不明

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投稿日:2010/01/27 (水)

ステレオサウンド誌で嶋譲氏が「ウィルキンソンの五指に入る名録音」と評していたが、音の鮮烈さこそ当時の録音としては群を抜く素晴らしさだが、エネルギーバランスが高域側に寄り過ぎており、コントラバスや、トロンボーン、テューバの力感が不足するのが気になる。これはリマスタリングの問題だと思われ、イコライザーで補正すれば解消するものの、ウィルキンソン録音では数少ないSACDだけにやや残念!禿山の一夜はリムスキー・コルサコフ編ベースにつき、オリジナルほどの過激さは無いが、これはこれで面白い。展覧会の絵はレイボヴィッツだけにもっとユニークな解釈を望みたかった。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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