ミシェル・ゲルファンド

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ルーズな文化とタイトな文化 なぜ“彼ら”と“私たち”はこれほど違うのか

ミシェル・ゲルファンド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784826902366
ISBN 10 : 4826902360
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
392p;20

内容詳細

静まりかえった東京の通勤電車と、騒々しいNYの電車―その違いの根底には“タイト/ルーズ”という文化の違いが潜んでいる。歴史や地理条件に応じて、世界にはルールに厳しい“タイトな文化”とそうでない“ルーズな文化”が存在し、それが国々の差異を生み出しているのだ。“タイト/ルーズ”のロジックを使えば、社会階級の格差、企業合併の失敗、組織内の対立、さらには国際紛争やテロなど、現代の多様な問題も読み解ける。長年にわたる国際調査に基づき、さまざまな社会集団の分断と差異を解読する画期的な研究。

目次 : 第1部 基礎編―社会の根源的な力(カオスへの処方箋/ 「過去」対「現在」―変わるもの、変わらないもの/ タイトとルーズの陰と陽/ 災害、病気、多様性)/ 第2部 分析編―タイトとルーズはどこにでもある(タイトな州とルーズな州/ 「労働者階級」対「上層階級」―文化にひそむ分断/ タイトな組織とルーズな組織―思いのほか重大な問題/ セルフチェック―あなたはタイト?それともルーズ?)/ 第3部 応用編―変動する世界におけるタイトとルーズ(ゴルディロックスは正しい/ 文化の反撃と世界の秩序/無秩序/ 社会規範の力を利用する)

【著者紹介】
ミシェル・ゲルファンド : スタンフォード大学経営大学院組織行動学教授、スタンフォード大学心理学客員教授、メリーランド大学カレッジパーク校心理学特別教授。専門は比較文化心理学、組織心理学。文化や社会規範に関する画期的な研究は高い評価を受け、数々の賞を受賞。『ワシントンポスト』『ニューヨークタイムズ』などのメディアにも何度も取り上げられている

田沢恭子 : 翻訳家。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    世界の国や文化の傾向を「ルーズ」と「タイト」に分けて分析し、それぞれの特性とそこから生まれる様々な問題や事象などを解説した一冊。日本はもちろん「タイト」です。優劣ではなく、あくまで差異としてそれぞれのポジティブな面とネガティブな面に注目したバランスが良い内容でした。面白かったです。

  • 田氏 さん

    提案されるタイト/ルーズというスケールは、あくまで事象への目の向け方であり、それぞれがいかに異なる価値世界であるかを理解する手がかりと取るべきだろう。それを属性の区別としてしまったり、道徳・倫理意識やリベラル/保守といった別のスケールと混同すると、齟齬を招くのは想像に難くない。しかし、意思決定の場において、その分別は可能だろうか?意思決定とは言うなれば何を「善」とするかの決定であるからだ。本書が掲げる「改善」事例は、むしろそのような状況においてのタイト/ルーズの尺度の無力さを示しているようにも思えるのだ。

  • くらすけ さん

    文化の間でルール、権威や秩序を求める度合いが異なる。時間をきっちりと守ると言う意味で、日本人は全体的にタイト。上下関係が希薄などの理由で、アメリカはルーズような形で分類されています。1960年代から学者の間で提唱された分け方で、基づいた研究も豊富にある事がわかりました。コロナに対する対応の仕方や移民に対する寛容さなど、様々な状況でルーズさとタイトさは違いを生み出すと言う主張は、非難的にも読めますが異文化を理解する新しい示唆を与えてくれるとも感じました。

  • Yuki2018 さん

    多様な軸で行われることが多い文化比較を、敢えて「タイトかルーズか」の一軸に絞った点が本書の特徴。その分、厳密さに欠けるところはあるものの、非常に幅広く適用可能なフレームワークだと感じた。タイトな文化は規範遵守圧力により秩序が保たれるが、多様性を受け入れず狭量。ルーズな文化は多様性に対して寛容だが秩序を欠きやすい。どちらかに極端に偏らないことが重要だ。なかなか面白いお勧めの一冊。因みに、私が勤務する日本の某銀行は当然「超タイト」な企業文化。最近ルーズにしようとしているが基本的に上手くいっていない。

  • だ さん

    こういうのを「リフレーミング」と言うのだろうな。書かれている内容自体は目鱗ものではなく、他の書籍で読んだことがあったり、なんとなく知っていることだったりするが、その現象を「タイト⇔ルーズ」という補助線を引いて俯瞰することで腹落ち感が増す感じがした。ただ、なぜタイトな文化・ルーズな文化が醸成されるのかの要因分析はかなり強引だ。人口密度の高さや災害発生頻度、戦争の有無のみで決まるものではないだろう。生業、宗教、政治体制なども関係するはずだ。そして中国が「タイトな文化」に分類されているところも納得感が薄い。

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スタンフォード大学経営大学院組織行動学教授、スタンフォード大学心理学客員教授、メリーランド大学カレッジパーク校心理学特別教授。専門は比較文化心理学、組織心理学。文化や社会規範に関する画期的な研究は高い評価を受け、数々の賞を受賞。『ワシントンポスト』『ニューヨークタイムズ』などのメディアにも何度も取り

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