CD 輸入盤

マーラー:『巨人』(トリノRAI管)、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(ケンプ、フランス国立放送管)、他 ケンペン(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TAH714
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ケンペン、新発見のなんとマーラー『巨人』!

パウル・ヴァン・ケンペン[1893-1955]はコンセルトヘボウやベルリン・フィルとのベートーヴェン、チャイコフスキーの交響曲、ケンプのバックのベートーヴェンのピアノ協奏曲等で力強く男性的で豪快な演奏を聴かせてくれていました。ケンペンのマーラーは実に珍しいもので、1949年の第4番が巨大なディスコグラフィ付きアルバム(DHR7300)で聴けるだけですが、晩年はヒルヴェルスムで最初の5曲と『大地の歌』を演奏し、客演のプログラムには『巨人』と4番をしばしば取り上げています。ブラームスやチャイコフスキーのフランス国立管、コンセルトヘボウ管といった一流オケとはさすがに同一に語るのは難しい、トリノRAI管ではありますが、ケンペンはメンゲルベルクの元でコンセルトヘボウでヴァイオリンを弾いていた経歴もあり、トリノのメンバーにコンセルトヘボウのマーラー演奏の伝統を叩き込んだようです。マーラー・イヤーに聴き逃せない演奏の登場です。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
 ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 パウル・ヴァン・ケンペン(指揮)

 録音時期:1955年9月1日
 録音場所:ブザンソン・フェスティヴァル
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 パウル・ヴァン・ケンペン(指揮)

 録音時期:1951年7月17-18日
 録音方式:モノラル

・マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』
 トリノRAI管弦楽団
 パウル・ヴァン・ケンペン(指揮)

 録音時期:1955年5月20日
 録音方式:モノラル(ライヴ)

ユーザーレビュー

総合評価

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ケンプのブラPC2は全く残響がないので、...

投稿日:2016/05/07 (土)

ケンプのブラPC2は全く残響がないので、音がずいぶん固く聴こえるし、実演ならではのミスも散見される。ケンペンの伴奏も残響のなさで同様であるが、このコンビでライブのCDが聴けるだけで納得しましょう。1955年といえば小生が生まれてまだ3歳になるかならないかの年代である。SPレコードの運命や田園を父が持っていたのを勝手にかけてこっぴどく怒られたのもわが幼少の頃の思い出、となれば録音もこんなものでしょう。オケがフランスのオケというのも珍しい。やはり祖国オランダでは演奏拒否をされたとかで、帰りにくかったんでしょうか?一方、マーラーはこれまた珍しいイタリアRAIトリノのオケということですが、こちらもオケがちょっと落ちる気は否めない。しかしケンペンの迫力は十分伝わってくる。ケンペンはもうちょっと長生きしてくれればオランダにも帰れただろうし、COSAとももっといい録音を残せたかも知れない。エロイカやチャイコ5番等、この曲のベスト3に入れてもおかしくない演奏(個人的にですが)を残してくれているからブルックナー等ももっともっといい録音を残せたんじゃないかと考えると非常に惜しい気がする。しかしこんないい録音が残っていて良かったというのが素直な感想です。

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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HMVでは入手出来ないCDのレビューを書くの...

投稿日:2016/01/18 (月)

HMVでは入手出来ないCDのレビューを書くのもどうかと思うのだけれど(すみません。私は別経路で入手しました)、これまでずっとケンペンのCDのことを書いてきたので、これを落とすことは出来ない。ひとつは、ケンペンが辿った悲劇的なキャリアを辿った、ニーク・ネリッセンのリーフレットの文章がとても興味深く、指揮者としてのキャリア・メーキングのためにメンゲルベルグのアドヴァイスでドイツ国籍を得たケンペンが、ナチの占領下の故国に帰ってきて活動したことが(彼がナチに共感があったとか党員だったとかいう証拠はなかったとネリッセンは書いている)、戦後ナチのコラボとして激しく叩かれることになったということらしい―コンサートで楽員が退去したり聴衆が騒いだり。そういえばメンゲルベルグも同じ理由で遂にステージに復帰出来ず失意のうちに世を去るのだっけ。   ケンプとのブラームスは有名なベートヴェンの協奏曲全集と同じコンビですが、ケンプはブラームスの協奏曲をどちらもスタジオで録音しなかったこともあって貴重なテイク。フランスのオケで冒頭のホルンからヴィブラートのかかったフランス風の音ですが(お世辞にもうまくはない)、ケンプは通常の彼のイメージとは違って、ごつい、無骨を極めた演奏(残響がない音のせいもあるかも)。ミスも多いが、一聴には価するし、ケンペンの伴奏も、オケはともかく、立派なもの。ロメジュリは今までも出ているが、オケも含めて圧倒的な迫力の名演。怒濤の寄り身。初出のマーラーや如何に、と思ったら、これも名演。遅めのテンポで恰幅が良く、とくに最初の三つの楽章はワルターをかなり彷彿させる。三楽章のコントラバスのソロがうらぶれた感じなのもワルターに似ている。フィナーレは怒濤の寄り身は健在ながら、ロマンティックに粘る所はワルターよりもこってりした味(メンゲルベルク譲り?)で堪能させる。録音は良いとはいえないが、演奏を味わうには、この手のヒストリカルを聞き慣れれておれば、大丈夫でしょう。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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