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【中古:盤質A】 交響曲第10番(クック版) ザンデルリング&ベルリン交響楽団

マーラー(1860-1911)

中古情報

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A
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基本情報

ジャンル
カタログNo
KICC3652
レーベル
日本
フォーマット
CD

商品説明

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ベスト・セレクト・クラシック1000
マーラー:交響曲第10番(クック版)
ザンデルリング&ベルリン交響楽団


マーラーの「第10番」は第1楽章がほぼ完成、他の楽章はスケッチのみで終わった未完の交響曲。後年デリック・クックがマーラーの娘アンナより楽譜欠落部分の提供を受け、補填補筆版を完成、その第3稿はこのザンデルリングの録音により一躍ポピュラーになりました。
 ザンデルリングは第4、5楽章に打楽器を追加するなど、独自の編曲を加え、情感たっぷりにマーラー深奥の世界を描き出しています。(KING RECORDS)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第10番嬰ヘ長調(デリック・クック版第3稿)

 ベルリン交響楽団
 クルト・ザンデルリング(指揮)

 録音時期:1979年11月29-30日、12月13-15日
 録音場所:旧東ベルリン、キリスト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
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収録曲   

  • 01. 交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (D.クック版第3稿) 第1楽章 アダージョ
  • 02. 交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (D.クック版第3稿) 第2楽章 スケルツォ
  • 03. 交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (D.クック版第3稿) 第3楽章 プルガトリオ(煉獄)、アレグレット・モデラート
  • 04. 交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (D.クック版第3稿) 第4楽章 (スケルツォ)、アレグロ・ペサンテ
  • 05. 交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (D.クック版第3稿) 第5楽章 フィナーレ

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 クック版に果敢に手を加えた演奏である。...

投稿日:2023/04/20 (木)

 クック版に果敢に手を加えた演奏である。デリック・クックは自身の研究成果に「A Performing Version of the Draft for the TENTH SYMPHONY」という控えめなタイトルをつけた。クックは自身の版を絶対視していない。そのため、クック版を採用しながら、独自に手を加える指揮者も多い。ザンデルリンクによる加筆は多岐にわたり、かつ大胆である。だが、基本的にはクックの意図を汲んでいるため大きな違和感はない。このザンデルリンク盤は、マーラーの音楽から逸脱することなく、第10交響曲の表現の可能性を提示する貴重なディスクである。ザンデルリンクのテンポ設定は、第1・3・4楽章は中庸、第2楽章は遅く、第5楽章は速めである。このテンポ設定は、1984年のニューヨーク・フィルとのライヴ演奏でも同様である。  マーラーが遺した草稿には随所にメッセージが書き込まれている。第4楽章の表紙には、Der Teufel tanzt es mit mir. Wahnsinn, fass mich an,Verfluchten. …(悪魔が私と一緒に踊る。狂気よ、私をつかまえろ、この呪われた者を・・・)とある。第2楽章と対をなすこの楽章は、悪魔的なスケルツォと優美なワルツが共存し、主部とトリオが頻繁に交替する。ヴァイオリンやヴィオラによるワルツの音色は夢見心地である。ザンデルリンクの演奏は、アンビヴァレントなこの楽章の性格をうまく表現していて好ましい。第5楽章は、クライマックスのトーンクラスターの再現の後、第284小節(11:47)で第1楽章冒頭のヴィオラによる主題に回帰する。この15小節は、クック版ではホルン4本とトランペットのみだが、ザンデルリンクは弦を厚く重ねている。第3部が始まる第299小節(12:45) から第313小節までは、クック版ではヴァイオリンを全休符としている。ザンデルリンクは第307小節(13:29)からヴァイオリンを加えている。このヴァイオリンの加筆は、第3部の初めからヴァイオリンに主旋律を担わせるカーペンター版など他の亜流に近いものといえる。主旋律を歌うヴァイオリンを加えて「分かりやすさ」を追求するか、マーラーの遺したパルティチェルに思いを馳せるかは、聴き手の好みが分かれるところであろう。ザンデルリンクは、以降、コーダまでテンポを落とすことなく音楽を推進し、高揚感を重視している。どのようなテンポ設定であっても、感動的な音楽は感動的である。このディスクで聴くことができるベルリン交響楽団の弦の誠実な響きやホルンの暖かい音色も、私は気に入っている。

宗仲 克己 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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