歌劇『ロビン・フッド』全曲　コープ＆ヴィクトリア・オペラ管、スペンス、ジョーダン、他（２０１０　ステレオ）（２ＣＤ）

マクファーレン：『ロビン・フッド』（２ＣＤ）

イギリスの作曲家というと、パーセルやヘンデルら、バロック時代の人か、エルガーやホルストの近現代の人くらいしか思い浮かびません。しかし、1800年代前半にも何人もの音楽家が活躍していました。
　このマクファーレンはそんな中の一人。若い頃から視力が弱く、50歳になる前に全て光を失ってしまったという苦労人でしたが、パーセル以来最も偉大な英国のオペラ作曲家であり、サリヴァンへの橋渡しとしての存在ともいえる素晴らしい作品を書いた人でした。
　この『ロビン・フッド』は、同時期の作曲家ウォレスの『ラウリーン』とともに当時の聴衆から賞賛された作品です。義賊として知られるロビン・フッドですが、ここではアウトローであった弓の名手が、領主の娘マリアンと恋仲になることで、幸せを手にするというある意味サクセス・ストーリーで、ハッピー・エンドにふさわしい明るい音楽が付けられています。（NAXOS）

【収録情報】
・マクファーレン：歌劇『ロビン・フッド』全曲（1860）

　ロビン・フッド：ニッキー・スペンス（テノール）
　サー・レジナルド・ドブレーシー：ジョージ・ハルバート（バリトン）
　ウーゴ：ルイス・ハースト（バス）
　アラン・ア・デール：アンドリュー・マッケンジー＝ウィックス（テノール）
　リトル・ジョン：ジョン・モロイ（バス）
　ムック：アレックス・ノックス（バリトン）
　マリアン：ケイ・ジョーダン（ソプラノ）
　アリス：マグダーレン・アシュマン（メゾ・ソプラノ）
　ジョン・パウエル・シンガーズ
　ヴィクトリア・オペラ合唱団
　ヴィクトリア・オペラ管弦楽団
　ロナルド・コープ（指揮）

　録音時期：2010年3月6,7日
　録音場所：マンチェスター、アームストン・グラマー・スクール
　録音方式：デジタル