マイアベーアの大作『預言者』
大迫力大興奮の管弦楽、怒涛の美しいアリア
2023年エクサン・プロヴァンス音楽祭ライヴ!
「LSOライヴ」から、2023年のエクサン・プロヴァンス音楽祭でもとりわけ大きな話題となったオペラ上演の録音が登場。マイアベーアの『預言者』です(台本:ウジェーヌ・スクリーブ、初演:1849年4月16日、パリ、オペラ座)。
物語は、主人公ジャン(宿屋の主人)とその恋人ベルト、そしてジャンの母親フィデスの3人を中心に展開します。ジャンとベルトは結婚間近でしたが、オーベルタル伯爵がベルトを見初め、阻まれます。ジャンが、ミュンスターの祭壇画のダヴィデ王にそっくりなことに驚いたアナバプティスト(再洗礼派)の巡礼伝道師たちは、ジャンを同じ信仰に引き入れ、さらに指導者(預言者)になってほしいと懇願。ジャンはこれを受け入れ新しい皇帝となります。ベルトは新しい皇帝がジャンであることにショックを受け自殺、フィデスはジャンとともに、炎に包まれた宮殿の中で命を落とす、というストーリーです。
オルガン、4台のハープ、多数の管楽器を要する壮麗な管弦楽、そして美しいアリア、さらにバレエまでも含まれる非常に贅沢なオペラ。ジャンが戴冠する場面での行進曲はこのオペラの中でも有名な聴きどころですが、名手ぞろいのLSOの余裕たっぷりの演奏は圧巻。ローラースケートを履いたダンサーたちによって踊られる「レ・パティヌール」の音楽もエレガントの極み。音楽祭(演奏会形式での上演)ではスタンディング・オベーションが実に20分も続いたという大成功の舞台でした。上演時から録音のリリースを待ち望む声が続出だった大熱狂のライヴ、注目の登場です!
指揮のエルダーは、2001年からハレ管の音楽監督を務めています。その傍ら、英国ロイヤル・オペラでの活躍はとくに目覚ましく、ほかにもMET、パリ・オペラ座、バイエルン国立歌劇場など名だたる歌劇場に登場しています。バイロイト音楽祭の新演出の上演を英国人指揮者として初めて手がけてもいます。(輸入元情報)
【収録情報】
● マイアベーア:歌劇『預言者』全曲
ジョン・オズボーン(テノール/ジャン)
エリザベス・デション(メゾ・ソプラノ/フィデス)
マネ・ガロヤン(ソプラノ/ベルト)
エドウィン・クロスリー=メルセル(バス・バリトン/オーベルタル伯爵、アナバプティスト)
ジェームズ・プラット(バス/ザッカリー)、他
リヨン歌劇場合唱団(合唱指揮:ベネティクト・カーンズ)
ブーシュ・ドゥ・ローヌ学生合唱団(合唱指揮:サミュエル・コカール)
地中海ユース・オーケストラ
ロンドン交響楽団
サー・マーク・エルダー(指揮)
録音時期:2023年7月15日
録音場所:フランス、プロヴァンス大劇場(演奏会形式上演)
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
エクサン・プロヴァンス音楽祭
19世紀フランス(1780〜1920)音楽の普及に努めるパラツェット・ブリュ・ザネとの共同制作