新クリティカル・エディション(比較校訂版)使用による『預言者』
16世紀のオランダ。当時は若者が結婚するためには領地の伯爵の許可が必要でした。そのためベルテは婚約者ジャンの母フィデスとともに、オーベルタール伯のもとに向かいますが、伯爵はベルテの美しさに目をつけ、彼女を得るためにフィデスを捉え、ジャンにベルテを差し出すように要求します。絶望したジャンのところに現れたのは3人の僧侶。ジャンに「預言者」として伯爵を倒すようにと伝えますが・・・。
『戴冠式行進曲』で知られるマイアベーアのこの傑作、主役はテノールでもソプラノでもなく、フィデス役のメゾ・ソプラノです。最高の歌手を得るためにマイアベーアは構想に10年を費やしたため、台本や作曲過程に多くの変遷があり、現在でも決定稿と言えるものはありません。この2017年エッセンでの上演は、最新の「比較校訂版」を用いての演奏。これは19世紀にBrandus社より出版された総譜をもとに様々な研究結果が盛り込まれており、この版を使っての録音は、当アルバムが初となります。(輸入元情報)
【収録情報】
● マイアベーア:歌劇『預言者』全曲
ジャン…ジョン・オズボーン(テノール)
フィデス(ジャンの母)…マリアンネ・コルネッティ(メゾ・ソプラノ)
ベルテ(ジャンの恋人)…リネッテ・タピア(ソプラノ)
ヨナス…アルブレヒト・クルドシュヴァイト(テノール)
マティセン…ピーエル・ドイエン(バリトン)
ツァハリエ…ティール・ファヴィッツ(バス)
オーベルタール伯…カレル・マルティン・ルドヴィク(バリトン) 、他
エッセン歌劇場合唱団
エッセン歌劇場少年合唱団
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団
ジュリアーノ・カレッラ(指揮)
録音時期:2017年4月29日、5月11,14日
録音場所:ドイツ、エッセン歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)