ポルノ被害と性暴力を考える会

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森美術館問題と性暴力表現

ポルノ被害と性暴力を考える会

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797290752
ISBN 10 : 4797290757
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
174p;21

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読書メーターレビュー

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  • kenitirokikuti さん

    「ポルノ被害と性暴力を考える会」のシンポジウムを書籍化したもの。第四インター日本支部の後継組織などと近いのは理解した(90年代後半に組織内の強姦事件の処理を巡って分裂したり。インター本部からは日本支部の資格を剥奪)。ドウォーキンやマッキノン独自の「ポルノ」定義をベースにするので、ごり押しする方が憲法違反だ。特に本書が扱うのは、猟奇的なエロ漫画のようないかがわしいモチーフを多用する画家 会田誠の美術展への批判なので、説得力が薄い。

  • xxx さん

    「博物館」という公共的空間で会田誠のような性暴力を含む「ポルノ」を展示すべきかという問題。本書で指摘されているように歴史的に「芸術」とされてきた表現が本質的に女性への性暴力を含んできたことは事実であり、その点を無批判はまま「犬」シリーズを「芸術」として展示したことは批判されるべきだと思う。しかしヘイトスピーチとポルノを安直に結びつけ「差別」とする主張は、ともするとセックスワーカーへの攻撃に結びつくうえに、「女性によるポルノの消費」という視点を削り取ってしまう。ポルノの問題はより包括的な議論が必要だろう

  • 新橋九段 さん

    美術館という場と性暴力表現をどう考えるかについて。いまの問題と密接に関連しているというか、全然前に進んでいないというか……。

  • 弥太郎岩崎。 さん

    「表現の自由」は守れ、「表現の自由」の保証の優先順位は公共の福祉より先だ、視覚的な性暴力を辞さない姿勢に作家の価値があるという主張とあしらいが、表現の責任に対する立場を示される事なく横行し、収束させられた。 市場価値や批評の固定化がなされる前の受験生・学生・若手の段階で表現に伴う重い責任を学ぶ機会、認識を持てなかったこと、手遅れではないか。 あのとき、いくら建設的議論をしようと働きかけても、議論を開くことも福祉分野との交流を切り開くことも出来なかったのだ。 それは創造にとってマイナスではないのだろうか。

  • かみのけモツレク さん

    タイトルがミソ。博物館法から切り込んだ章がよかった

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