フランス・バロック音楽の優雅なフルート作品集
ラモーと並びフランス・バロックの担い手であった作曲家ボワモルティエによるフルート、ファゴットのためのソナタとフルート、ファゴット、リコーダーのためのソナタを収めました。
変幻自在な音色を作り出すブリツィのクラヴィオルガンによる通奏低音にあわせて、ノヴァとシュルツのフルート、ヴェルニッツのファゴット、そしてオマンのリコーダーが織り成す優雅な響きは、まさにフランス・バロック音楽の真骨頂です。(カメラータ)
【収録情報】
ボワモルティエ:
・トリオ・ソナタ ト長調 作品37-1
・トリオ・ソナタ ホ短調 作品37-2
・トリオ・ソナタ ニ長調 作品37-3
・トリオ・ソナタ ト短調 作品37-4
・トリオ・ソナタ イ短調 作品37-5
・ソナタ ト短調 作品34-1
・ソナタ ト長調 作品34-2
・ソナタ ホ短調 作品34-3
・ソナタ ニ長調 作品34-4
・ソナタ ニ短調 作品34-5
・ソナタ イ短調 作品34-6
ジュゼッペ・ノヴァ(フルート)
ミヒャエル・オマン(リコーダー)
ヴォルフガング・シュルツ(フルート)
リノ・ヴェルニッツィ(ファゴット)
クラウディオ・ブリツィ(クラヴィオルガン)
録音:2009年10月 ほか/イタリア
【ジュゼッペ・ノヴァ(フルート)】
1982年にトリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院卒業。イタリア・ラジオ放送交響楽団のソリストとしてデビューし、リヨン国際コンテストで優勝。世界的なフルート奏者であるマクサンス・ラリューに4年間師事。ブルーノ・カニーノ、アラン・マリオン、カトリン・フィンチ、ルチアーナ・セッラ、クラウディ・アリマニーなどのアーティストのほか、複数のオーケストラと協演。1997年〜1999年にはジュネーヴ音楽院でラリューのアシスタントを務めた。カメラータからは、クラウディオ・ブリツィとの共演による「W.A.モーツァルト:ソナタ K.10〜K.15」が発売されている。
【ヴォルフガング・シュルツ(フルート)】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者。ピアニストのヘルトムート・ドイチュ、エリザベス・レオンスカヤ、アンドラーシュ・シフ、シュテファン・ヴラダーなど多くの音楽家と共演。アバド、マゼール、メータ、小澤征爾やプレヴィンら著名な指揮者とも共演している。またザルツブルク音楽祭、ウィーン音楽週間など、数多くの音楽祭にも参加している。1979年よりウィーン音楽大学教授を務めるほか、フルート教育における後進の指導にも情熱を注いでおり、世界各国でマスタークラスを開催している。カメラータからは20枚近くのCDをリリースしている。
【クラウディオ・ブリツィ(クラヴィオルガン)】
オルガン及びオルガン作曲をペルージャのモルラッキ音楽院でW.ポルに師事。その後J.ラドゥレスク、M.モルガンに師事し、さらにボローニャのG.B.マルティニ音楽院でA.コンティにチェンバロを師事。エディット・マティス、ヴォルフガング・シュルツ、アンドラーシュ・アドリアン、ミラン・トゥルコヴィッチ、ヴォルフガング・マイヤー、トーマス・インデアミューレ、ウェルナー・ヒンクら著名な演奏者と共演。現在、コセンツァのジャコマントニオ音楽院でオルガンとオルガン作曲の教鞭をとるほか、世界各地の音楽研究機関や大学でマスタークラスを開催。また「パドレ・ピオ霊堂」のためのオルガン設計に携わるなど、オルガン学の研究活動も続けている。CDは既に40枚以上のレコーディングがあり、そのレパートリーは後期ルネサンスから前衛音楽に及ぶ。(以上、カメラータ)