CD 輸入盤

"交響曲第2番、第4番、『エグモント』序曲 トスカニーニ&NBC交響楽団(1949, 51, 52)"

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OPK7039
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

実はトスカニーニのベートーヴェンは偶数番号がよいのです、
ということが実感される録音、
あのクライバーはこの第4を聴いていたに違いないと思わせる演奏

(制作者より)
RCA等の記述から推察するに、RCAによるトスカニーニLPの音は、トスカニーニ家の石造りのホールにおいて大音量で再生した場合にベストに聴こえるように設定されたようですが、英HMVの音は一般家庭の絨毯やカーテンのある普通の部屋で聴くにふさわしい設定がなされているようです。実際にホールで聴衆が耳にした音はどちらだったのでしょうか。どちらが正しいかも大切でしょうが、所詮どちらも仮定の話しです。むしろ、我々は両者の違いを楽しむことができるのを喜ぶべきではないでしょうか。
 最近のマスタリングはきれいになりすぎ、まるでトスカニーニがサイボーグのように響く例があります。ひと昔前のヨーロッパではどんな音が聴かれていたのか興味がありませんか。(Opus 蔵)

『第4』は’51 年2月3日、カーネギーホールでの演奏のNBCによる放送録音だが、これがすごくリアリスティックな録音で、鮮度みなぎる再生音となった。演奏も最高にトスカニーニ的でみずみずしく、第1楽章導入部の優美だがぐっと抑えた表情から、やがて訪れる主部への期待をふくらませていくのだが、35小節のヴァイオリンの急激なクレッシェンドで爆発する全合奏のff と、アレグロ・ヴィヴァーチェになだれ込んでからのぐいぐいとしゃくり上げるリズミックな疾走ぶりと前進力。にもかかわらず曲の造型的な構成感は緊密の極。瞬時も乱れず走り続けるアンサンブルの冴えとともに圧巻そのもの。こんなすごい演奏と録音だったとは、全く信じられないことだった。(小林利之)

ベートーヴェン:
@交響曲第2番二長調作品36
A交響曲第4番変ロ長調作品60
B『エグモント』序曲

NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音:@1949,51年、A1951年、B1952年
 原盤:UK - HMV LP


CDは国内プレスとなります。

内容詳細

RCA盤と同じ音源だが、これはHMVのLPからの復刻。わずかな音の違いを問題視するマニア向けのCDで、生憎筆者に判定する術はないが、音は結構いい。そんなことより、トスカニーニの構築力には目を瞠る。緩急自在で興奮を誘う推進力、美しいカンタービレ。敬服。(T)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ベートーヴェン:

  • 01. 交響曲 第2番 二長調 作品36
  • 02. 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
  • 03. 『エグモント』序曲

ユーザーレビュー

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以前レビューを書き込んだ者ですがデータ中...

投稿日:2012/09/20 (木)

以前レビューを書き込んだ者ですがデータ中心に追加させていただきます。演奏そのものはもうお馴染のある普遍的な一角の域まで達したものでその音楽そのものの緊迫感の持続にただただ感心するのみであります。正直一本調子な少し息が詰まりそうな危惧も瞬間はあるのですがとにかく演奏スタイルで古臭さを感じさせず凄い何もかもこれに凝縮させた気迫ある演奏群です。今更ながら彼の「志し」の高さを感じました。ところでトスカニーニもベートーヴェンの交響曲の奇数番がカラヤン同様私にはしっくり来るものがありまして多分奇数曲には攻撃的な曲が多いからなのかなぁとも思ったりしていたのですが本盤は偶数曲、HMVレビューにもあります様にトスカニーニ指揮ベートーヴェン交響曲偶数曲の良さも「カツが入った」感じで何となく分りかけています。順不同で先ず第4番ですがこれは1951年のNBCSOとの録音(タイム@9’55A8’46B4’59C6’58)で数ある?同指揮者演奏盤でやはり最後の分ではないでしょうか。テンポはやや速く忙しい感じで全体的にはやっぱりこの曲の割りには気迫ある「きつい」当たりで余剰分が味わえない・・・余裕の無さとも受け取れる運びにどう判断を下すかでしょう。確かに求心的に曲の本質をつきつめる前進性は彼の特徴点なのですが極度の近視だった彼が暗譜で突っ込んで行く有様でNBCSOという使い慣れたオーケストラの阿吽の呼吸よろしく思い浮かんでしまうのでした。この第4番も他の録音があり分っているのをメモしておきますね。1936年NYPO(タイム未確認)、1939年BBCO(同@10’07A8’41B5’02C6’48)、1939年NBCSO(同@12’26A8’49B5’05C6’53)等であります。第2番は1949年、トスカニーニ既に82歳になった時の演奏(タイム@9’24A10’04B3’20C6’09)で第1楽章ややセーブ気味なスタートから展開部に入って疾走するテンポと推進力は実に見事でこの指揮者の演奏ストーリー性の素晴らしさが味わえます。オーケストラも緩急自在な気迫ある推進力を通常類型的には優美グループのこの第2番で今更の様に提示してくれます。全体も勿論しっかりしたメリハリで整然と進めています。第2番で他の代表的録音はNBCSO1939年(同@12’19A10’39B3’09C6’17)があります。1952年収録の「エグモント」序曲(同7’45)も短期決戦でもあるし最高です、因みに同曲1939年録音はタイム8’42で上記二つの交響曲第1楽章等も反復有りとしても本盤演奏は短くなっていますね。何れもトスカニーニの演奏の特徴点は捉え易くて後年数多の指揮者演奏の参考になっている一つの基本パターンになっているくらい少なくとも功績は大したものだと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)。

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投稿日:2010/12/21 (火)

第4交響曲について書く。驚いた。これは凄い! 史上最強の「ギリシャの乙女」がここにいる。北欧神話の2人の巨人に負けない天下無敵の乙女がいる。いやー、たまげた。トスカニーニの第4交響曲は、RCA不滅の2枚組シリーズの中にあって、何故かこの曲だけ音質が悪く、欲求不満をかかえていたが、オーパス蔵盤が鮮やかに解決してくれた。別次元の音質だ。今まで、この曲には圧倒的な名盤が見当たらず、仕方なくカルロス・クライバーやムラヴィンスキーなどいくつかの演奏を聴いてきたが、ようやく本命が見つかった。このディスクを聴いた後でクライバー盤を聴くと拍子抜けする。これでは、「ギリシャの乙女」というより、「現代の少女」という感じだ。しなやかではあるが、実に大人しい。それにしても、オーパス蔵のディスクは再生装置との相性が難しいのではないか、と思っていたが、少なくともこのディスクでは何の心配もない。トスカニーニの栄光がまた1つよみがえったことを喜びたい。

ポックン さん | 千葉県 | 不明

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1950年前後に収録されたトスカニーニのベー...

投稿日:2008/09/02 (火)

1950年前後に収録されたトスカニーニのベートーベン交響曲第1番と第2番を愛聴しておりますが今更ながら彼の「志し」の高さを感じました。録音も鑑賞には支障なく両曲は作曲家の交響曲スタートを覇気のある各楽器の音色が手に取るように聞き分け出来、そのアンサンブルの密度は魅力的と言えるでしょう。この調子でベートーベン交響曲全曲を通してはまだ聴いてはいないのですが少し息が詰まりそうな危惧もありますがとにかく演奏スタイルで古臭さを感じさせない最高盤には違いありません。

一人のクラシックオールドファン さん | 芦屋 | 不明

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人物・団体紹介

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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