ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&ウィーン・フィル(1953)(ガラス製音楽CD+HQCD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RICD0001
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
限定盤

商品説明

ベートーヴェン:交響曲第9番
フルトヴェングラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスタルCD 限定生産
愛蔵家ナンバー入り


【特製仕様】
・24金反射膜
・クリスタルCD用にオリジナルマスターから新たにリマスタリング
・同音源の比較用HQCD入り
・豪華特殊アクリルケース付
・特殊装丁による豪華外箱は、一つ一つが職人による手作りです。

永遠不滅のフルトヴェングラー「第9」
没後55年。今、なお絶大な輝きを放ち続ける「巨匠」フルトヴェングラー。
半世紀を経て、我らのマエストロが、クリスタルCDという全く新しいメディアによって蘇りました。
そしてここに新たな感動の神話が始まります。(ドリームライフ)

「ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが指揮するルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番が、ベルリンの壁崩壊に始まる欧州の開放の20周年記念に再び日本に響くことを嬉しく思います。最も暗い時代にさえ常に願っていた欧州と、そして人類の自由と平和のために、欧州賛歌になったこの曲を再び演奏することができたら、彼はどれだけ喜んだことでしょう。ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの音楽と思想を次の世代へ伝えようとする日本の友人の努力を、私はありがたく思っております。」
2009年1月20日、クララン エリーザベト・フルトヴェングラー

【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調『合唱つき』作品125
 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ロゼッテ・アンダイ(アルト)
 アントン・デルモータ(テノール)
  パウル・シェフラー(バス)
 ウィーン・ジンクアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音時期:1953年5月30日
 録音場所:ウィーン楽友協会大ホール
 録音方式:ライヴ(モノラル)

【CRYSTAL DISC(クリスタルCD)】
「CRYSTAL DISC」はディスクの基盤として、ポリカーボネイト(プラスチック)の代わりに光学用ガラスを用いたCDです。音楽信号のピットを形成するために、液状の樹脂を用いた紫外線硬化方式を採用し、従来製法よりも高精密なピット転写を実現しました。想像を超えた高音質の世界を通常のCDプレーヤーやカーオーディオでお楽しみいただけます。「究極のCD」と呼ぶにふさわしいニューメディアです。(ドリームライフ)

※当CDは一般的なCDプレーヤーで再生可能です。


【制作者より】
「第9」といえばフルトヴェングラー、フルトヴェングラーといえば「第9」と噂されるように、その解釈と表現は聴く人々の心に光輝をもたらし、希望と覇気を与えるものとして、天才指揮者の遺した人々への貴重な遺産となっている。
 フルトヴェングラーがベートーヴェンの「第9交響曲」を指揮した録音で今までに公表、市販されたものは全部で12種類あった。これらはいずれもベートーヴェンの精神にフルトヴェングラーの個性が融合した見事な演奏で高い世評を受けている。
 そこに今回、思いもよらぬ録音が一つ加わる事になった。これは1953年5月30日の演奏で、同年1月23日のオットー・ニコライ演奏会の途中、指揮者の事故により中止された為にその繰り延べ演奏会として行われた際の生中継の録音である。 
 放送局ロート・ヴァイス・ロートによる1953年5月31日の「第9」の録音(ウィーン・フィル・アーカイヴ所蔵)は高名であるが、今回、新しく発見されたのはその前日の公演で、従来全く録音の存在が知られていなかったものである。
 ルネ・トレミヌ氏の演奏会記録によると、1953年5月29日から6月1日までの間に、連日、計5回(31日は2公演)も「第9」の公演を行っており、30日は同時生中継(放送局ラジオ・エスタライヒか?)され、その際に録音されたものがこの新発見のソースとなった。
 ヨーロッパから入手した今回の音源は、残念ながら録音状態が十全ではなくテープ・ヒスがやや耳につき、経年変化に伴うテープ劣化によるワウ・フラッター(特に終楽章)も散見される。31日の録音に比べると若干マイク・セッティングが異なるようで、ティンパニやシンバルを初めとして、全体にオーケストラや合唱団、ソリストに近接した音採りとなっている。しかし、音響のバランスは良く、音質は全体として良好といえる。
 この演奏の特徴をひと言で云うと、晩年のスタイルの中に実演時に見せる覇気と力とを十分に漲らせ、緊張が最後まで弱まる事なく高揚して行く極めて充実したものである。
 31日の録音は、全体に悠然とした流れを基盤として、見上げるような巨匠最晩年の風格や楽譜の深い読みによって作られる造形が完璧に近い纏まりを示しており、演奏にも熱気がこもっている。しかし30日の録音では、ライブ特有の一体感や高揚感がより色濃く出ており、翌日の演奏に多少欠けていた緊張感と盛り上がりの振幅が殊更大きいのである。
 この演奏ではフルトヴェングラーは晩年の様式をもって曲を開始するが、この日の巨匠は最初から意気込みが強く、すぐに熱気をはらんだ雰囲気が全体を満たしてしまう。従来、このような晩年の演奏スタイルの上に白熱した勢いが加わって両者が見事な調和を見せた演奏はほかに無かった。この演奏に比べると翌日のものはかなりおとなしく感じられ、立派ではあるが受ける感動の質に大きな相違が出てくるのである。30日の演奏のテンポについては、前記したように第1,2,3楽章では速め(特に第3楽章は他の全録音を含めても最速)、終楽章ではむしろ遅めであるが、全体では戦後の録音の中で最も速く、戦時中の演奏への近似性も感じられるのである。(ドリームライフ)

お知らせ

フルトヴェングラーの初出音源に関しては、常に疑念の声があがるため、制作者であるドリームライフからの相違点情報を掲載しておきます。

【制作者より】
今回のフルトヴェングラー第九の音源につきまして、弊社、及び、フルトヴェングラー協会、他、関係者で、慎重に、そして入念に数ヶ月を掛けて調査をしました。フルトヴェングラーの初出音源を発売することへの社会的責任を考えれば中途半端なことはできませんでした。
以下に、明らかに5月30日(弊社発売)と31日(DG)の相違点を記します。
これはスコアを見ながら入念に調査しました。

@まずはピッチを最初に疑いました。これは同時に聴き比べ音程から、十分許容範囲と判断しました。
5月30日は 第1楽章17:38 第2楽章11:49 第3楽章18:21 第4楽章25:13 合計73:01
5月31日は 第1楽章18:08 第2楽章12:01 第3楽章19:15 第4楽章24:48 合計74:12
(業務用CDプレーヤー、スチューダーA730で計測)
両者のピッチが万が一にでも違ったとしても、第1楽章から第3楽章の11分〜19分の楽章時間で30秒〜55秒も変わることはまずありませんし第4楽章は逆転しております。

A第1楽章の第295〜296小節(各1、2拍目)
5月30日には10:32〜10:35にかけましてティンパニー(Pからクレッシェンドする)の4打が入っています。これはフルトヴェングラーの他の12種類の録音には入っておりません(楽譜にもないので、奏者のミスの可能性があります)。

B第4楽章につきまして、第207小節目第4拍目、5月30日の6:56秒のところ、バリトン・ソロが入る前。ティンパニーの16音符4打が楽譜通りは入っておりますが、5月31日は奏者がミスしたのか、入っておりません。

他にもオーディエンス・ノイズや細かい点をあげれば、まだ相違点はありますが、今回は決定的な3点についてのみ記しました。(ドリームライフ)

内容詳細

フルトヴェングラーの「第九」の中でも音のバランスが良いといわれる、1953年のVPOとの録音。ディスク基盤に光学用ガラスを使用したクリスタルCDで、音質比較用にHQCDが同梱されている。特殊装丁による豪華な手作り箱仕様だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 拍手 Applause
  • 02. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第1楽章 Allegro ma non troppo,un poco maestoso
  • 03. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第2楽章 Molto vivace
  • 04. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 Adagio molto e cantabile
  • 05. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第4楽章 Presto - “O Freunde, nicht diese Tone!" - Allegro assai
  • 06. 拍手 Applause

ディスク   2

  • 01. 拍手 Applause
  • 02. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第1楽章 Allegro ma non troppo,un poco maestoso
  • 03. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第2楽章 Molto vivace
  • 04. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第3楽章 Adagio molto e cantabile
  • 05. 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第4楽章 Presto - “O Freunde, nicht diese Tone!" - Allegro assai
  • 06. 拍手 Applause

総合評価

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フルトヴェングラーの第九で印象的なのは、...

投稿日:2023/03/11 (土)

フルトヴェングラーの第九で印象的なのは、51年のバイロイトと54年のルッツエルンとこの1953年5月の演奏だが、迫力がみなぎって最もフルトヴェングラーらしいのは戦前の1942年の演奏だろうと思う。しかし、音の点でマイナスが大きい。この点1953年は録音のためかやや小ぶりの演奏にきこえるが、リマスターの効果があり聴きやすい音である、バイロイトもこの位の音だったらと思う。第1楽章初めの弦の音などウィーンフィルの美しさが再現されているが、私としては、ライヴとの継ぎはぎ演奏でやや迫力不足とはいえ、均整がとれ大きさも感じられるバイロイトを第一としたい。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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ベートーヴェンの第9の演奏は好きなディス...

投稿日:2011/07/17 (日)

ベートーヴェンの第9の演奏は好きなディスクが多い。フルトヴェングラーなら有名なバイロイト盤、トスカニーニ、シューリヒト、ワルター、カラヤン(80年代)、ハンス=シュミットなど。 これだけあれば新しい演奏を聴く必要がないのだが、フルトヴェングラーの演奏となると話が違うと思うのは私だけではないはずだ。 この演奏は一言で言うと非常に渋い演奏だと思った。 何度も繰り返し聴いてじわじわそのよさが伝わってきた。 期待を裏切らない出来だ。 さすがフルトヴェングラー。 私が所有しているのはアナログの重量盤だが、フルトヴェングラーの録音にしては比較的よく録れているのではないだろうか。最新録音のようにはならないが、満足できる水準だと私は思う。 この商品で評価できるのは最初から音質が良いとされるHQCDとアナログの重量盤を発売したところだろう。出し惜しみしないところが良い。(通常のCDと通常のレコード盤とどの程度の違いがあるのか疑問があるが)こういった姿勢は大手メーカーに見習ってもらいところだ。とくにEMI。

黒い帳面 さん | 神奈川県 | 不明

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フルトヴェングラーの久し振りの大型の新発...

投稿日:2011/05/13 (金)

フルトヴェングラーの久し振りの大型の新発見録音だったり、同日(前日?)の別演奏との比較、はたまた宇野功芳氏が激賞したことで、発売当初に話題となっていたCD。フルトヴェングラーの貴重な記録であり、演奏も素晴らしいと思うが、やはりというべきか、SACD化されたバイロイトの第9(51年)と比較すると、バイロイト盤の方に圧倒的に感銘を受けてしまうのである。

ドンナー さん | 神奈川県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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