SACD

交響曲第2番、『レオノーレ』序曲第2番、『プロメテウスの創造物』序曲 クレンペラー&フィルハーモニア管(シングルレイヤー)(限定盤)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOGE15002
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
SACD

商品説明

『EMI CLASSICS 名盤 SACDシングル・レイヤー・シリーズ』
ベートーヴェン:交響曲第2番、『レオノーレ』序曲第2番、『プロメテウスの創造物』序曲
クレンペラー&フィルハーモニア管弦楽団

限定盤

大きなスケール感、独自の解釈によるベートーヴェン
速めのテンポによるスケールの大きさ、響きの濃厚さを特徴とした第2番、加えて、カップリングされている2つの曲も独自の解釈に満ちた演奏となっています。クレンペラーが打ち出す魔法のような魅惑的音世界がこのディスクにも充満しています。(EMI)

【収録情報】
ベートーヴェン:
・交響曲第2番ニ長調 op.36
・『レオノーレ』序曲第2番 op.72a
・『プロメテウスの創造物』序曲 op.43

 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンぺラー(指揮)

 録音時期:1957年、1963年
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 英アビー・ロード・スタジオ最新リマスター音源使用

 SACD Single Layer
 SACD対応プレイヤーで再生できます。

収録曲   

  • 01. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36 第1楽章:アダージョ・モルト~アレグロ・コン・ブリオ
  • 02. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36 第2楽章:ラルゲット
  • 03. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36 第3楽章:アレグロ
  • 04. 交響曲 第2番 ニ長調 作品36 第4楽章:アレグロ・モルト
  • 05. ≪レオノーレ≫序曲 第2番 作品72a
  • 06. バレエ音楽≪プロメテウスの創造物≫作品43 序曲

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本盤には、待望のクレンペラーによるベート...

投稿日:2012/09/30 (日)

本盤には、待望のクレンペラーによるベートーヴェンの交響曲全集のシングルレイヤーによるSACD化の第2弾として、交響曲第2番とレオノーレ序曲第2番及び「プロメテウスの創造物」序曲がおさめられている。EMIは、過去の名演を100種選定して、昨年末からSACD化して発売しているが、今般のシングルレイヤーによるSACD化に際しても同様に、LP時代のカプリングやジャケットにも強いこだわりを有しており、それ故に本盤の収録曲としてはいささか物足りないCDとなっているものと思われる。価格面も含め、そうした不満は否めないが、演奏自体はクレンペラーならではの圧倒的な名演に仕上がっていると高く評価したい。近年においては、ベートーヴェンの交響曲演奏は、ピリオド楽器やピリオド奏法による演奏が一般化しているが、本演奏は、そうした近年の傾向とは真逆の伝統的な、ドイツ正統派によるものと言えるだろう。交響曲第2番に至っては、全体を約37分もの時間をかけて演奏しているが、こうした悠揚迫らぬゆったりとしたテンポによる演奏は、あたりを振り払うかのような威容に持ち溢れており、ベートーヴェンがスコアに記した音符の一つ一つを徹底的に鳴らし切りるなど、あたかも巨象が進軍するかのような重量感に満ち溢れていると言える。テンポの振幅は必要最小限に抑えるなど、小賢しいアプローチとは無縁であるが、それでいて木管楽器を効果的に活かすなど格調の高さを損なわない範囲において随所にスパイスを利かせるなど、必ずしもウドの大木のような演奏にはいささかも陥っていない。ベートーヴェンの交響曲の一般的な演奏スタイルとして、偶数番の交響曲は柔和に行うとの考えも一部にあるが、クレンペラーにはそのような考えは薬にしたくもなく、エロイカや第5番などに行うようなアプローチで交響曲第2番の演奏に臨むことによって、同曲をスケール雄大な大交響曲に構築していった点を高く評価すべきであろう。クレンペラーの確かな統率の下、フィルハーモニア管弦楽団もしっかりと付いていき、ドイツ風の重厚な音色を出すなど、最高のパフォーマンスを発揮していることも高く評価すべきものと考える。いずれにしても、本演奏は、クレンペラーの巨大な芸術の凄さを十二分に満喫することが可能な素晴らしい名演と高く評価したいと考える。併録のレオノーレ序曲第2番及び「プロメテウスの創造物」序曲についても、交響曲第2番と同様に、クレンペラーのスケール雄大な音楽づくりを味わうことができる素晴らしい名演だ。音質は、1957年(序曲は1963年)のスタジオ録音であるが、従来CD盤でも、そして数年前に発売されたHQCD盤でも、比較的満足できるものであった。ところが、前述のように、今般、待望のシングルレイヤーによるSACD化がなされるに及んで、圧倒的な高音質に生まれ変わったと言える。音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても素晴らしい仕上がりであると言えるところであり、あらためてシングルレイヤーによるSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、クレンペラーによる素晴らしい名演を高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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