ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

交響曲全集 ロリン・マゼール&トスカニーニ・フィル(2008年ライヴ)(5CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TBRCD0103
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


真打登場! 今年もベートーヴェン・イヤー!
マゼール&トスカニーニ・フィル、ベートーヴェン:交響曲全集 2008ライヴ!


かのゲーテがここを訪れた際に「ここからの景色は世界一の美しさ」と賞賛した、シチリア最大の名所タルミーナのギリシャ劇場。マゼールはここで2008年の夏に一気にベートーヴェン・ツィクルスを展開し大きな話題となりました。巨匠にとってベートーヴェン全集はクリーヴランド管との1970年代のソニー盤のみ。
 アンサンブルを強烈に締め付け、トスカニーニ張りの力瘤が盛上るような元気なベートーヴェン。やたらと早いテンポですっ飛ばしたり、対旋律の意識的な強調など、一筋縄ではいかない鬼才ぶりを発揮しております。自信、確信に満ちた巨匠らしい巨匠としての他との格の違いをマザマザと見せつけます。
 野外公演ながらヨーロッパ好みの完璧なマルチ・マイク収録であり、隅々まで明瞭で眼の前で演奏してくれているかのよう。お相手はトスカニーニ交響楽団です。来日公演ではトスカニーニ・フィルの名称も使われました。トスカニーニ交響楽団は2002年にパルマにて創設された若いオーケストラ。デビュー・コンサートも指揮した巨匠マゼールは2004年から音楽監督を務めて鍛えぬき、ヨーロッパでも有数のアンサンブルに成長。2005年、2007年は来日公演も敢行しました。


【鬼才マゼールとベートーヴェン】
マゼールが当時の手兵であるクリーヴランド管と1977年から1978年に掛けて比較的短期間で一挙にスタジオ録音したソニー盤が第一回目の全集となります。この演奏は、超優秀なオーケストラを駆使してまるで楽器間の音色の融合を拒絶したかのような細部の強調を異常なまでに拘りました。これはもはや室内楽的演奏を通り越したCTスキャン的な演奏として賛否両論を巻き起こしました。
 これを遡ること20年前の1950年代後半にベルリン・フィルと行った『運命』と『田園』のスタジオ録音は20代後半という若々しさと爽快さに満ちながらも基本はオーソドックスな表現でありました。さらに1980年のウィーン・フィル名古屋公演における『運命』もデジタル録音初期に発売がありました。こちらは重々しさが強烈な個性の強い演奏として今なお高い人気を誇っております。
 演奏会では1988年にロンドンで3つのオーケストラを使って、1日で全9曲の演奏を行うなどイベント的な挑戦も行っております。その結実が2010年12月31日に日本で行った特別編性のオーケストラによる全曲演奏会で、これまた大きな話題を呼びました。他にも日本では1994年にフィルハーモニア管と全曲演奏会を敢行しております。
 間違いなくマゼールにとって中核のレパートリーであったベートーヴェンですが、全曲録音となるとクリーヴランド管との演奏が唯一。そこに登場するのが2008年シチリアに於けるベートーヴェン・ツィクルスであります。
 かのゲーテがここを訪れた際に「ここからの景色は世界一の美しさ」と賞賛した、シチリア最大の名所タルミーナのギリシャ劇場。真夏の夜の野外劇場にて五日連続で行った演奏会は大成功を収めました。演奏時間を見ればお分かりの様に基本的に物凄い快速! 特に第7番の終楽章は6分少々という暴れっぷり。しかし雑にもしっちゃかめっちゃかにもならないところが指揮棒のヴィルトウオーゾ、マゼールのマゼールたる所以です。常に冷静な眼が光っております。第5番は、今までの演奏とは信じがたい程にトスカニーニに傾斜した演奏で、筋肉質で快速で厳格なリズム感、威厳漂う名演。第1番や第2番の初期交響曲、小さな第8番に味わいが深いのも巨匠ならではです。第4番、第6番はデリケートさを保ちつつもエッジの利いたフォルムに感動。『英雄』や第九の芸格の大きさはマゼールが老境に入って真の巨匠になった証とも申せましょう。
 当盤はエンリコ・カスティリオーネ監督による映像収録から音源をCD観賞用にマスタリングしなおして発売するもので、艶やかな高音質で聴き手に迫ります。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)


【収録情報】
ベートーヴェン:交響曲全集

● 交響曲第1番ハ長調 Op.21
(8:42/ 6:57/ 3:10/ 3:34)
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』(14:08/ 15:27/ 5:46/ 12:16)
 録音時期:2008年8月19日

● 交響曲第2番ニ長調 Op.36(10:14/ 11:48/ 3:23/ 6:06)
● 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』(7:05/ 10:46/ 4:50/ 8:20)
 録音時期:2008年8月20日

● 交響曲第4番変ロ長調 Op.60(9:28/ 9:42/ 5:49/ 6:42)
● 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』(11:36/ 12:47/ 5:03/ 3:47/ 10:43)
 録音時期:2008年8月21日

● 交響曲第7番イ長調 Op.92(11:49/ 8:18/ 7:06/ 6:18)
● 交響曲第8番ヘ長調 Op.93(9:57/ 3:32/ 4:46/ 7:29)
 録音時期:2008年8月22日

● 交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』(15:23/ 9:30/ 13:59/ 23:31)
 録音時期:2008年8月23日

【第9番のソリスト、コーラス】
 マリア・ルイジア・ボルシ(ソプラノ)
 エレーナ・ジドコヴァ(メゾ・ソプラノ)
 マリウス・ブレンチウ(テノール)
 ラファエル・シヴェク(バス)
 フランチェスコ・チレア合唱団(ブルーノ・ティロッタ指揮)

 トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団
 ロリン・マゼール(指揮)

 録音場所:シチリア州タオルミーナ、ギリシャ劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)


総合評価

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才人マゼールの演奏だけに面白いのだが、如...

投稿日:2021/07/07 (水)

才人マゼールの演奏だけに面白いのだが、如何せん野外のオンマイクすぎる収録音が不自然で気になる。ポータブルな再生機で聴く分には違和感は軽減されるが、残念である。繰り返し聞くなら私的には、マゼールの演奏ではソニーのセッション盤を聴いてしまう。

トロ さん | 不明 | 不明

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マゼールのやりたい放題で非常に面白い フ...

投稿日:2021/03/07 (日)

マゼールのやりたい放題で非常に面白い ファーストチョイスにはお勧めできないが 全集をいくつも持っているという方には持っていても良いのではないでしょうか? 野外録音の特性なのか録音についてはいろいろあるでしょうがこんなのもありでしょう

Schonefeld さん | 奈良県 | 不明

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マゼール先生の待望のベートーヴェン交響曲...

投稿日:2021/03/06 (土)

マゼール先生の待望のベートーヴェン交響曲全集、当然のように、予約して購入しました。確かに、録音は不思議な感じです。野外劇場だからやむを得ないのかもしれません。演奏自体は、勢いはあるし。メリハリも効いていいるし、マゼール先生らしく、いろいろな音も聴こえるので、楽しめます。残念なことに、全く聴こえないパートがあるため、スコアを見ながらだとつらいので、コンサートの雰囲気を楽しむ気分で聴いています。

乱筆不治 さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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