ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》、他 ピエール・モントゥー

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCD3379
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

モントゥー&コンセルトヘボウの『エロイカ』

楽譜に対する誠実な態度と、あるときは厳しくあるときは柔和に根気良く、入念緻密なリハーサルをおこなったことで知られるフランスの指揮者、ピエール・モントゥー[1875-1964]は、作曲家の国籍に関係なく非常に優秀な演奏を聴かせる達人でもありました。
 実際、お国物のフランス音楽はもちろん、チャイコフスキーやストラヴィンスキー、ブラームス、ベートーヴェン、シューベルト、ハイドン、ドヴォルザーク、シベリウス、シューマン、リムスキー=コルサコフ、ワーグナー、ヴェルディからバッハにいたるまで、残された録音はすべて傾聴に値するといいたくなるほどの名演揃いで、加えて、最晩年になってもあまり衰えることの無かった気力・体力にも恵まれ、ステレオ録音にも素晴らしい演奏がたくさん残されているのが、何よりもありがたいところです。
 このCDに収められたコンセルトヘボウ管弦楽団との『エロイカ』などその最たる例でしょう。モントゥーにはほかに、ウィーン・フィルとの1957年セッション録音(DECCA,STEREO)ロイヤル・フィルとの1960年ライヴ録音(BBC,MONO)がありますが、オーケストラがモントゥーの指示に機敏に完璧に従っている点と音質の良さで、やはりこのコンセルトヘボウ盤が最も魅力に富んでいます。
 モントゥーのアプローチはいつも通り楽譜にきわめて誠実なもので、デュナーミクの徹底的な遵守や、リズムやアーティキュレーションへのこだわりはさすがというほかありません。しかもそうした細かな職人芸を積み重ねながらも、演奏全体のスケール感はきわめて大きく、かつまた自然なバランスが確保されているというあたりに、モントゥーという人物の奥深い魅力があらわれているように思います。
 オーケストラの楽器配置がヴァイオリン両翼型というのも、この場合大いにプラスに作用しており、コンセルトヘボウ管弦楽団の美音により、情報量豊富なテクスチュア構築がおこなわれているのは快適というほかありません。
 組み合わせの『悲劇的序曲』は、同じブラームスの交響曲第2番と同時にセッション・レコーディングされたもので、こちらも引き締まった見事な演奏となっています。

ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55『英雄』
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
 指揮:ピエール・モントゥー
  録音時期:1962年7月1〜3日(ステレオ)
  録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ

ブラームス:『悲劇的序曲』作品81
 ロンドン交響楽団
 指揮:ピエール・モントゥー
  録音時期:1962年11月28日〜12月1日(ステレオ)
  録音場所:ロンドン、ウェンブリー・ホール

内容詳細

2曲ともモントゥーが87歳のときの録音。気力が充実していて、老いを感じさせない。音楽のスケールが大きく、懐が深い。モントゥーのベートーヴェン演奏には、今ではあまり聴けない、旧き佳き時代のあたたかみがある(しかし、決して古臭くない)。(治)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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皆さんのレビューにつられて購入。確かにこ...

投稿日:2010/06/13 (日)

皆さんのレビューにつられて購入。確かにこの様なエロイカもクリアで爽快な気分にさせてくれて、ひとつの名演ではあると思う。お金に余裕があれば、持っておくべき盤とは思うが、私には、もっとオーソドックスなウイーン的なイッセルシュテット&ウイーン・フィルのタイプの演奏が好きである。

ノーブル さん | 大阪府 | 不明

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カラヤン/BPO100周年の燃えるような熱演...

投稿日:2009/11/24 (火)

カラヤン/BPO100周年の燃えるような熱演も、アバド/BPOのクリアでシンプルな快演も好き。でも、何度も何度も聞きたくなるのはこの演奏。ニュアンスの徹底、フレージング、オーケストラの音色、どれをとっても磨かれている。モントゥーの絶妙なバランス感覚によって立ち上がるベートーヴェンの造形美。それでいて随所にホッと心温まる瞬間が盛り込まれている。何度聞いても新しい発見がある。英雄が好きならこれを聴かないのは大損だ。個人的には愛聴する英雄のNo.1。

太陽神 さん | 東京都 | 不明

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フルトヴェングラー / ベルリン・フィルの...

投稿日:2008/07/09 (水)

フルトヴェングラー / ベルリン・フィルのような偉大な演奏とは思わないが、純音楽的に優れた、とても魅力的な演奏だと思う。楽譜を片手に聴くなら、こちらの方が良いだろう。ある意味勉強になる。この演奏に限らないが、モントゥーでいつも感心するのは、音楽が決して停滞しないことである。最近の指揮者のように無表情になることもまずない。迸るときは迸る。素晴らしい指揮者だ。しかし、それにしてもエロイカという曲は……何度聴いたかわからないくらいだが(千回じゃとてもきかない)いつ聴いても本当に感心する。もっとも好きな交響曲である

FB さん | 東京 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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