ベートーヴェン(1770-1827)

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ピアノ協奏曲第5番『皇帝』、第2番 クリスティアン・ベズイデンホウト、パブロ・エラス=カサド&フライブルク・バロック・オーケストラ(日本語解説付)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC6143
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明


日本語解説付き
ベズイデンホウト&エラス=カサド&FBO
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲プロジェクト第1弾!


軽やかに飛翔する音楽で世界を魅了するベズイデンホウト、オーケストラを豊かに響かせつつ細やか、かつグルーヴ感のよい指揮で世界を舞台に活躍するエラス=カサド、そして名人集団フライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)という望みうる最高の顔合わせによるベートーヴェンの協奏曲全曲シリーズの登場です!
 2015年3月に協奏曲第3番を共演、その時にぜひこの顔合わせで全曲録音を、というプロジェクトが立ち上がりました。2017年12月、10日間で一挙に5曲を録音するというスケジュールで、皆がベートーヴェンにどっぷりつかった幸せな10日間だったといいます。最新の校訂報告にも入念にあたり、これまで見過ごされてきたアーティキュレーションやデュナーミクを忠実に表現し、よりすみずみまで行き届いた演奏となっています。
 『皇帝』冒頭のオーケストラのやわらかさをそなえた力強い響きに、はっと驚かされます。つづくベズイデンホウトが奏でる軽やかかつ華やかなパッセージに、ベートーヴェン当時の人々が感じたであろう衝撃と期待感をおぼえます。緩徐楽章でのベズインデンホウトの美しさは言うまでもなく、終楽章での細やかさと歯切れのよさ、そしてエラス=カサド率いるFBOの合いの手の絶妙加減も素晴らしいものがあります。第2番ではオペラ序曲のような浮き浮きとした冒頭、緩徐楽章でのソロとオーケストラとの親密な対話、終楽章の小気味よいテンポ感、何をとっても絶品です。第1楽章のカデンツァはベズイデンホウトたっての願いで、ガーディナー(オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティーク)とロバート・レヴィンが1999年にリリースした同曲の録音において、レヴィンが即興でおこなったカデンツァを元にしたものが収録されていますが、これがまた超絶技巧と豊かな音楽が見事に発揮されたものとなっており、聴きものです。
 ソリスト、オーケストラのメンバひとりひとりの腕前が素晴らしく、それを束ねる指揮者の音楽性すべてが見事に作用し合ってこそ実現しえた稀有の名演が展開されています。(輸入元情報)


【収録情報】
ベートーヴェン:
● ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73『皇帝』
● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op.19(カデンツァ:ロバート・レヴィン)



 クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)
 使用楽器:1989年製ロドニー・レジエ、1824年製コンラート・グラーフ・モデル(コレクション・エドウィン・ボインク)

 フライブルク・バロック・オーケストラ(コンサートミストレス:カタリーナ・シュライバー)
 パブロ・エラス=カサド(指揮)

 録音時期:2017年12月
 録音場所:フライブルク・アンサンブルハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 輸入盤・日本語帯・解説付


収録曲   

  • 01. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73『皇帝』 第1楽章:アレグロ
  • 02. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73『皇帝』 第2楽章:アダージョ・ウン・ポコ・モッソ
  • 03. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73『皇帝』 第3楽章:ロンド.アレグロ
  • 04. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19 第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ
  • 05. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19 第2楽章:アダージョ
  • 06. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19 第3楽章:ロンド.モルト・アレグロ

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ベズイデンホウトがフォルテピアノを弾き、...

投稿日:2021/09/01 (水)

ベズイデンホウトがフォルテピアノを弾き、エラス=カサドがフライブルク・バロックオーケストラを指揮するという、想像するだけでワクワクするような組み合わせである。果たして、躍動的な理想的な演奏が実現した。「皇帝」は、従来の感覚からすると鍵盤楽器が小ぶりな印象を拭えないが、まさしく現代のベートーヴェン演奏という感慨はある。2番の方が、曲想からしてジャストフィットで、非常に小気味良い演奏。オケは、殊更にピリオド楽器というところを強調しないが、要所を締めるパーカッションの一撃は効果的である。両曲とも現代のスタンダードとして薦めたい。

Ichirokagawa さん | 香川県 | 不明

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以前、古楽器の演奏は弦楽器の金属的な音が...

投稿日:2021/03/06 (土)

以前、古楽器の演奏は弦楽器の金属的な音が耳障りで敬遠していたことがあったが、今や全くそんなことはなくなった。この演奏も弦楽器はあくまでソフトで軽やか、全体としても溌剌とした躍動感あふれる演奏が展開されている。重厚感、それと皇帝らしい雄大なスケールや迫力には欠けるかもしれないが、こういう表現も面白いと思う。 ベートーヴェンのピアノ協奏曲はポリーニとアバドの演奏を愛聴してきたが、それにこのベズイデンホウトとエラス=カサドの演奏が加わったことで、ベートーヴェンを聴く楽しみの幅が更に拡がったように思う。

HONA さん | 埼玉県 | 不明

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  とても快活で楽しい一枚。ベートーヴェ...

投稿日:2020/04/29 (水)

  とても快活で楽しい一枚。ベートーヴェンの「皇帝」というとどうしても重厚で華麗な協奏曲というイメージで演奏されているし、そう聴いてしまうがここでの皇帝は遊び心もあり、新鮮に聴くことができた。聴いたイメージとしては「立派な壮年の皇帝」というより「若くして戴冠した野心と希望にあふれた皇帝」の感じだろうか。どっしりした皇帝を好みの方には少し物足りないかもしれない。私は抵抗なく面白く聴くことができた。  ベートーヴェンは第5番を作った時も「皇帝」を作曲したのでなく、全く新しい境地を創造したに過ぎない。斬新で常に高みを目指している作品ということを思い出させてくれた。そんな演奏だ。「今」の我々の「ベートーヴェンの皇帝協奏曲」というものさしで聴くのではなく、当時のベートーヴェンの心境とそれを聴かされた当時の聴衆の気持ちで聴いていくのがおすすめと思う。    皇帝もよかったが私の購入目的はこちら第2番。変ロ長調協奏曲はベートーヴェンのピアニスト&作曲家として「名刺代わり」の協奏曲としての性格が表れていると思う。当時の音楽の「一般」を吸収しつつもそれを超えていこうとする、野心的でアグレッシブな曲を作っていたんだ…と思いなおされた。 自らの技術やインスピレーションを余すところなく出していく。そんな状況を再現したようなピアノ、それに応えるようなオケの丁々発止が愉しい。カデンツァはR.レヴィン(アルヒーフ カーディナーとの全集)の即興を使用したのも作曲者の意気込みと才能の発出、時代に合わせた様式を表すために必要だったのだろうか。  今後、このコンビで全集に発展していくと思うがそれを熱望したい気持ちにさせるディスクだ。おすすめです。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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