ディアベッリ変奏曲　ロマノフスキー

ベートーヴェン：ディアベッリ変奏曲
アレクサンダー・ロマノフスキー
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11歳のときにスピヴァコフ指揮モスクワ・ヴィルトゥオージの演奏会でデビューしたロマノフスキーは、1984年ウクライナ出身のピアニスト。
　モスクワでレオニード・マルガリウスに師事したロマノフスキーは、1999年にマルガリウスがイタリアに移住すると、自身もイタリアに移り住んで勉強を継続、2008年にはロンドンの王立音楽院でディミトリー・アレクセーエフに師事して研鑚を積みます。
　その間、1999年にはバッハのゴルトベルク変奏曲の優れた演奏によって、ボローニャのフィルハーモニー・アカデミーの会員に任ぜられるという栄誉に浴し、2001年には16歳でブゾーニ国際コンクールに優勝、2007年にはデッカとレコーディング契約を結んでもいました。
　かのジュリーニにも高く評価されたロマノフスキーの演奏は、陰影豊かで深い抒情を感じさせるもので、デッカからリリースされた２枚のアルバム、「シューマン：交響的練習曲、ブラームス：パガニーニの主題による変奏曲」「ラフマニノフ：音の絵、コレッリの主題による変奏曲」でも素晴らしい演奏を披露していました。
　今回デッカからの第3弾となるアルバムでは、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲が選ばれています。第1弾ではブラームスのパガニーニ変奏曲が、第2弾ではラフマニノフのコレッリ変奏曲が収録されていたので、3作続いての変奏曲リリースということになりますが、ロマノフスキーの名を一躍有名にしたのがバッハのゴルトベルク変奏曲の演奏であったことを考えると、今回のレコーディングにも期待が高まるところです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ベートーヴェン：ディアベッリの主題による変奏曲 Op.120

　アレクサンダー ロマノフスキー（ピアノ）

　録音時期：2010年6月
　録音方式：デジタル