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ドイツの批評家絶賛!
オペルンヴェルト誌の年間賞で4部門を受賞したプロダクション、
ヴィーラー&モラビート演出、シュトゥットガルトの『夢遊病の女』
話題のプリマドンナ、ドゥルロフスキ登場!
ベッリーニの傑作『夢遊病の女』に、注目の新映像が加わります! 2013年6月にシュトゥットガルト国立歌劇場で上演されたもの。これは2012年1月に新制作初演されて好評だったもので、ほとんど同じメンバーで再演された際の収録です。演出は、2011年からシュトゥットガルト歌劇場の総裁を務める演出家ヨッシ・ヴィーラーと、長年に渡って彼の相棒を務めているセルジョ・モラビート(名前はイタリア系ですがドイツ人)。
オペラの演出に関してはハンブルクと並んで最先端を行くシュトゥットガルトですので、この『夢遊病の女』も一捻りはいったもの。舞台は1950年代くらいのアルプス地方の村。村のホールに無気力そうな村人たちが集って、いかにも閉鎖的な地域社会の様子。一方アミーナはかなり内気で陰のある娘。そんな彼女が夢遊病から事件を起こすわけですが、演出家たちは夢遊病という「病」を患っているアミーナの背景を精神分析的に丁寧に描き、物語を深めることに成功しています。上演ではイタリア語歌唱にもかかわらず「Die Nachtwandlerin」とドイツ語の題名を掲げていることからも、演出家たちが夢遊病を都合のよい道具ではなく、作品の本質を成す重要な要素と考えていることが伺えます。このプロダクションはドイツの批評家から高く評価され、オペルンヴェルト誌の年間賞では、2012年の最優秀プロダクション、最優秀若手歌手(アミーナ役のドゥルロフスキ)、最優秀演出家、最優秀オペラ合唱団を受賞しています。さらにドゥルロフスキはこのアミーナでドイツのファウスト劇場賞の歌唱演技賞も受賞しています。
歌手はドイツ語圏で活躍する実力派が多々。ヒロイン、アミーナのアナ・ドゥルロフスキは、1978年、旧ユーゴスラヴィアのシュティプ(現在はマケドニア)に生まれたソプラノ。まだ30代半ばですが、コロラトゥーラ・ソプラノとしてここ数年の活躍は目覚しいもの。2006年にウィーン国立歌劇場にモーツァルト『魔笛』の夜の女王で初出演、大成功を収めて、2007年の国立歌劇場舞踏会にも招かれたほど。夜の女王は当り役になり各地で歌い、最近ではバーデンバーデンでのラトル指揮ベルリン・フィルの公演に代役で出演して好評を得たことで話題になっています。ルシアノ・ボテリョは、ブラジル、リオデジャネイロの生まれ。ロッシーニやドニゼッティを得意とするテノールで、ドイツ、フランス、南米で活躍しています。2012年11月に新国立劇場でロッシーニ『セヴィリャの理髪師』の伯爵を歌って注目を浴びていました。ロドルフォ伯爵のエンツォ・カプアーノは、イタリアのベテランのバス。日本ではサントリーホールでのモーツァルトのオペラのシリーズで知られているでしょう。この上演では重要度が増しているテレーザは、米国のメッゾソプラノ、ヘレン・シュナイダーマン。もう30年近くドイツを拠点に活躍しています。
忘れてはいけない、指揮者はイタリア・オペラの大御所ガブリエーレ・フェッロ。舞台がドイツ的に掘り下げられる中、音楽でベッリーニのイタリア的美感をしっかりつなぎとめています。
これまでにない『夢遊病の女』、鮮明映像でお楽しみください。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ベッリーニ:歌劇『夢遊病の女』全曲
アナ・ドゥルロフスキ(S アミーナ)
ルシアノ・ボテリョ(T エルヴィーノ)
エンツォ・カプアーノ(Bs ロドルフォ伯爵)
ヘレン・シュナイダーマン(Ms テレーザ)
カトリオナ・スミス(Ms リーザ)
モッティ・カストン(Br アレッシオ)
フアン・パブロ・マリン(T 公証人)
シュトゥットガルト国立歌劇場合唱団
シュトゥットガルト国立管弦楽団
ガブリエーレ・フェッロ(指揮)
演出:ヨッシ・ヴィーラー,セルジョ・モラビート
装置、衣装:アンナ・ヴィーブロック
照明:ラインハルト・トラウプ
収録時期:2013年6月
収録場所:シュトゥットガルト国立歌劇場(ライヴ)
収録時間:156分
画面:カラー、16:9、HD
音声:PCM Stereo、DTS-HD Audio Master 5.1
字幕:伊英独仏
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