パール・ヘルマン:現存する作品全集 第3集
1902年にブダペストでユダヤ系の家庭に生まれたパール・ヘルマン。1915年から1919年にかけてフランツ・リスト音楽院でバルトークとコダーイから作曲を学び、室内楽の教師であったレオ・ヴァイネルの元で最初の作品を書いています。チェロは名教師アドルフ・シッファーに指導を受け、学生時代から頻繁に演奏を行い、16歳の時にはチェロ奏者として世界的な活動を始めました。作曲家としても数多くの作品を発表しましたが、1944年にナチスに捕われ早世、その作品も破棄されてしまい、出版されたのは2作だけでした。
現在、遺された作品の収集が進められており、このアルバムには様々なピアノ曲や、オルガン曲、リコーダー・アンサンブルや彼が興味を示していたリュートやチェンバロ作品などの器楽作品のほか、いくつかの歌曲が収録されています。チェロの名手であったヘルマン自身が編曲したシューベルト、ショパン作品も聴きどころです。(輸入元情報)
【収録情報】
ヘルマン:
01. アレグロ - ピアノのために(1920)
02. トッカータ - ピアノのために(1936)
03. 4つのエピグラム - ピアノのために(1934)
04. 4手ピアノのための小品(1939)
05. 5声部のための『7羽の鶏がいる』(1930)
06. 組曲 - 3つのリコーダーのために(c.1930)
07. サラバンド - リュートのために(c.1930)
08. ディヴェルティスマン - チェンバロのために(1938)
09. インヴェンティオ - オルガンのために(1920)
10. アレグレット - ホルンとピアノのために(1920)
11. ベルト - バリトンとピアノのために(1934)
12. 寝椅子 - バリトンとピアノのために(1934)
13. オフェリー - バリトンとピアノのために(1939)
14. H.マーシャル/R.ホワイティング/R.イーガン:ヴァイオリンとチェロのためのフォックストロット『Somebody's Wrong』(1923)(ヘルマン編)
15. シューベルト:楽興の時 第3番(ヘルマン編、チェロとピアノ版)
16. ショパン:華麗な大ワルツ Op.18(ヘルマン編、チェロとピアノ版)
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ:01-04)
ディミトリ・マリニャン(ピアノ:04,10-13,15,16)
エリザヴェータ・アグラフェニナ(ソプラノ:05)
サラ・グトヴィル(メゾ・ソプラノ:05)
イリーナ・スヘールペーク=ベディコヴァ(メゾ・ソプラノ:05)
パウル・ファン・ハステル(テノール:05)
ピエール・マーク(バリトン:05)
ライネ=マリー・フェルハーヘン(ソプラノ・リコーダー:06)
イニェス・ダヴェーナ(アルト・リコーダー:06)
ダンテ・ヨンヘリウス(テナー・リコーダー:06)
プント・バウォーノ(バロック・リュート:07)
オレナ・ズーコヴァ(チェンバロ:08)
オレナ・マチェリュク(オルガン:09)
ジャン=ピエール・ダソンヴィユ(ホルン:10)
マチュー・ヴァレンジク(バリトン:11-13)
サディー・フィールズ(ヴァイオリン:14)
ミッコ・パブロ(チェロ:14-16)
録音:
2023年6月10,16日 フランス、La Fabrique des reves, Misy-sur-Yonne(01-04)
2023年5月24日、7月15日 オランダ、Steppenwolf Studio, Asch(05-07)
2023年5月6日 ウクライナ、Studio of the National Bandurist Chorus of Ukraine, Kyiv(08)
2023年5月26日 ウクライナ、Lviv Organ Hall, Lviv(09)
2023年5月30日、6月22日、7月4日 ベルギー、Recital Studio B, Huy(10-16)
世界初録音(04-10,14-16)