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ブルックナー:交響曲第8番(キャラガン校訂1888年異版)、キツラー:葬送音楽『ブルックナーの思い出に』 シャラー&フィルハーモニー・フェスティヴァ(2CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH13027
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブルックナーの交響曲第8番
シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ
キャラガン校訂1888年異版による世界初録音


シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァによるブルックナーの交響曲シリーズは、第1番、第2番、第3番、第4番、第7番、第9番がリリース済みで、キャラガン校訂譜を採用していることでも注目を集めていますが、あらたに登場する第8番もまた、キャラガンが校訂した1888年異版にもとづく演奏内容がおおいに話題を呼びそうです。
 第8交響曲の「1888年異版」といえば、Dermot Gaultと川ア高伸の校訂によるアダージョ異版が、熱心なブルックナー好きのあいだでは知られています。これは、いわゆる第1稿と第2稿とのあいだの時期の1888年頃に書かれたと考えられていて、ウィーン国立図書館所蔵の筆写譜をもとにしたものです。
 アダージョ異版の録音には内藤彰の指揮で 東京ニュー・シティ・フィル演奏によるライヴ盤もありましたが、このたびのシャラーの演奏ではアダージョ異版をそのまま使用しているほかにも、前半2楽章についても、オーストリア国立図書館収蔵のスコアに鉛筆書きで遺されていた数多くの細かい変更点も盛り込んでいるとのことですので、より徹底した「1888年異版」としてのユニークな仕上がりが期待されるところです。
 アルバムのフィルアップは、オットー・キツラー作曲の葬送音楽。ドレスデンに生まれ、リンツ大聖堂のオルガニストとリンツ劇場の楽長を務めたキツラー[1834-1915]は、ブルックナーが楽式論と管弦楽法を師事したことで知られる人物で、キツラーはまた『タンホイザー』リンツ初演を指揮して、ブルックナーがワーグナーに傾倒するきっかけを与えてもいます。
 現在ではキツラー父子の共作という扱いの葬送音楽は「アントン・ブルックナーの思い出に」という副題からもわかるように、自らよりも先に逝った弟子ブルックナーに捧げたとされるオーケストラ曲。ここでの演奏に際して、オリジナルの管弦楽版総譜とパート譜が一度も出版されず、1906年に出版されたピアノ・デュオ版のスコアより管弦楽版の復元がなされましたが、後期ロマン派の様式を念頭に、ブルックナーの音楽語法に精通したシャラーが手掛けているのもおおいに気になるところです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1888年異版/キャラガン校訂)
・キツラー父子:葬送音楽−アントン・ブルックナーの思い出に(ゲルト・シャラーによるオーケストレーション復元)


 フィルハーモニー・フェスティヴァ
 ゲルト・シャラー(指揮)

 録音時期:2012年7月
 録音場所:エーブラハ、大修道院附属教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

【フィルハーモニー・フェスティヴァ】
フィルハーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘンの主要なオーケストラ、すなわちミュンヘン・フィル、バイエルン放送響、バイエルン州立歌劇場管のメンバーと首席奏者たちで構成されるオーケストラ。もともとはカール・リヒターが1953年に創設した世界的アンサンブル、ミュンヘン・バッハ管をその母体とし、偉大な伝統を振り返ることが可能ですが、レパートリーを拡大し古典派とロマン派時代の傑作群を網羅しようとして、「フィルハーモニー・フェスティヴァ」の名称のもと、幅広い楽器編成で演奏をおこなっています。(キングインターナショナル)

【ゲルト・シャラー】
1965年バンベルクに生まれたゲルト・シャラーは、1993年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、ほかにも1998年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めている実績が示すように、劇場たたき上げのマエストロ。
 とりわけワーグナー、シュトラウス、ヴェルディのオペラを得意として評価も高く、そのいっぽうで、あたらしいレパートリーの開拓にも前向きなシャラーは、同じ「Profil」よりリリースされたキャラガン校訂譜使用によるブルックナーの交響曲シリーズ、キャラガン校訂4楽章版によるシューベルトの『未完成』、ゴルトマルクの『メルリン』のレコーディングでも注目を集めています。(キングインターナショナル)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Allegro Moderato
  • 02. Scherzo: Allegro Moderato - Trio: Allegro Moderato
  • 03. Adagio: Feierlich Langsam, Doch Nicht Schleppend

ディスク   2

  • 01. Finale: Feierlich, Nicht Schnell
  • 02. Adagio - Andante Con Moto - Adagio

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内藤のCDは、生を聴けなかった者にとっては...

投稿日:2013/06/17 (月)

内藤のCDは、生を聴けなかった者にとっては一種のドキュメントとしての価値はあっても、その他の価値を感じることはできなかった。そもそもアダージョ以外の楽章は1稿を使うのが筋だとも思った。アダージョ2が新たに別のCDで聴けることに感謝したい。アダージョ以外の楽章がどのようになっているのかも興味深い。またキツラーの作品も興味深い、伝記などでは師匠、教育者の面しか書かれておらず、作曲家としては未知数なので。

kura-ota さん | 不明 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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