ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

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SACD 輸入盤

戦争レクィエム ノセダ&ロンドン響、ボストリッジ、キーンリーサイド、ツビラク(2SACD)

ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LSO0719
組み枚数
:
2
レーベル
:
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ブリテン自演の歴史的初録音から半世紀
英国が誇る超強力2枚看板、ボストリッジ+キーンリーサイド
ノセダ&ロンドン響による『戦争レクィエム』


首席指揮者ゲルギエフの弟子、ジャナンドレア・ノセダが「LSO Live」に初登場。ブリテンの戦争レクィエムは、2011年10月にノセダがLSOを指揮して本拠バービカンでおこなったコンサートの模様をライヴ収録したものです。

【戦争レクィエム】
聖ミカエル教会のコヴェントリー大聖堂の祝賀献堂式のために委嘱された『戦争レクィエム』は、オペラ『ピーター・グライムズ』と並ぶブリテンの代表作。1940年のドイツ空軍による大爆撃で廃墟と化した同教会が22年ぶりに再建される経緯にも突き動かされたブリテンは、1960年後半から1961年12月にかけて、他の作品の作曲を中断してまで取り組み、かねて自らの最大の関心事であった反戦の決意と平和への祈願というテーマを込めるべく、この作品に持てる力のすべてを注ぎ込んだといわれています。
 6つの楽章は、ラテン語による通常のミサ典礼文の合間に、第一次世界大戦で夭折した戦争詩人ウィルフレッド・オーエンによる英文の詩を挿入する形が採られています。さらに、3管編成のオーケストラと室内アンサンブル、ソプラノ独唱、テノール独唱、バリトン独唱、混声合唱、少年合唱、ピアノ、オルガンまで動員する巨大な編成もまたモニュメンタルな内容にふさわしい特徴となっています。

【LSOを率いた作曲者自演による世界初録音】
1962年5月の『戦争レクィエム』世界初演を自ら指揮したブリテンは、翌1963年1月にはLSOを指揮して世界初のセッション録音を果たしています。世界初演時のキャストふたり、ピアーズとフィッシャー=ディースカウに、当初出演が予定されていたヴィシネフスカヤをソリストに擁したこの録音は、随所に作曲者の強い表現意欲が漲り亘ることからもその説得力は絶大で、1963年度第1回レコード・アカデミー大賞にも輝いているなど、初演直後いきなりとんでもない高みにそびえ立つ内容として、圧倒的存在感を示してきました。
 さらに、LSOはまた『戦争レクィエム』を1991年にヒコックスの指揮でセッション録音しており、こちらはソプラノに世界初演時のヘザー・ハーパーを迎えたことも功を奏してか、英国Gramophone Awardを受賞しています。

【ジャナンドレア・ノセダ】
ブリテンによる『戦争レクィエム』世界初録音の翌年、1964年ミラノに生まれたジャナンドレア・ノセダは、指揮をチョン・ミョンフン、ゲルギエフに師事した経歴の持ち主。1994年に、ノセダはカタロニアのカダケス・オーケストラ国際指揮コンクールで第1位を獲得、同年同楽団の首席指揮者に就任して、1997年にはマリインスキー劇場の外国人初の首席客演指揮者に就任しています。ノセダはまた、ゲルギエフの首席指揮者時代(1995〜2008)の1999年から2003年にかけて、ロッテルダム・フィルの首席客演指揮者も務めており、2002年よりBBCフィルの首席指揮者、2007年からトリノ王立歌劇場首席指揮者のポストにあります。2002年にはMETにデビューを果たすなど、こうした経歴からもノセダはコンサート、オペラ双方での活躍目覚ましい姿が師ゲルギエフと重なります。

【ノセダによる注目演奏】
ノセダがLSOを率いて、ブリテンの世界初演より半世紀後の2012年に世に問う『戦争レクィエム』。すでにLSOとは、ゲルギエフの首席指揮者就任を機に頻繁に客演を重ねている間柄であることもそうですが、ここでノセダはLSOによる過去2度のレコーディングにも参加したロンドン・シンフォニー・コーラスを起用。ソリストには、2011年6月にもビシュコフ指揮で同曲を歌ったばかりのスロベニア期待のツビラク、そして、もっともブリテンがこだわり抜いたオーエンの戦争詩のパートを受け持つテノールとバリトンに、英国が誇る当代きってのボストリッジとキーンリーサイドを配したきわめて強力な布陣で臨んでいることにも注目されます。
 また、ノセダは、2011年5月のスペイン3か所でおこなったトリノ王立劇場管とのヴェルディの『レクィエム』、同じくパリ公演での『聖歌四篇』、さらに9月のトリノとリミニでトリノ王立歌劇場管、RAI国立響の合同オケを指揮したマーラーの『第8交響曲』と、立て続けに声楽付きの大作を手掛けて成功を収めていることから、この良い流れを受けての内容ということで期待もおおきくふくらみます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・ブリテン:戦争レクィエム op.66

 サビーナ・ツビラク(ソプラノ)
 イアン・ボストリッジ(テノール)
 サイモン・キーンリーサイド(バリトン)
 ロンドン・シンフォニー・コーラス
 エルサム・カレッジ少年合唱団
 ロンドン交響楽団
 ジャナンドレア・ノセダ(指揮)

 録音時期:2011年10月9,11日
 録音場所:ロンドン、バービカンホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ニール・ハッチンソン&ジョナサン・ストークス

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Requeim Aeternam (Requiem Aeternam)
  • 02. Te Decet Hymnus
  • 03. What Passing-Bells for These Who Die As Cattle?
  • 04. Kyrie Eleison
  • 05. Dies Irae (Dies Irae)
  • 06. Bugles Sang, Saddening the Evening Air
  • 07. Liber Scriptus
  • 08. Out There, We've Walked Quite Friendly Up to Death
  • 09. Recordare Lesu Pie
  • 10. Confutatis Maledictis
  • 11. Be Slowly Lifted Up, Thou Long Black Arm
  • 12. Dies Irae
  • 13. Move Him Into the Sun
  • 14. Pie Lesu Domine
  • 15. Domine Lesu Christe (Offertorium)
  • 16. Sed Signifer Sanctus
  • 17. So Abram Rose, and Clave the Wood
  • 18. Hostias Et Preces Tibi

ディスク   2

  • 01. Sanctus (Sanctus)
  • 02. After the Blast of Lightning from the East
  • 03. One Ever Hangs Where the Shelled Roads Part/Agnus Dei (Agnus Dei)
  • 04. Libera Me (Libera Me)
  • 05. It Seemed That Out of Battle I Escaped
  • 06. None, Said the Other
  • 07. Let Us Sleep Now/In Paradisum
  • 08. Requiescant in Pace

ユーザーレビュー

総合評価

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今 戦争レクイエムを演奏する意味を知る ...

投稿日:2016/11/18 (金)

今 戦争レクイエムを演奏する意味を知る 四年前の演奏だが もう手に入らないDiscと化しているこの”レコード” 初演したLSO三度目の録音は居ても立ってもいられない衝動が身内を駆け回る切迫感をわたしに齎した それは戦後22年を経てもなお作曲したブリテンの心境なのだと感じる 70年を越えて無戦を続けるわたし達も再び三たびここへ帰ってこなくてはならない 未来へ窓を開いた都市の輝く建造物の森の中で 傷ついた裸の壁を見上げなければならない それは幻でも影でもない 音楽は戒めの刃となる 刃は常に研かれることを望む 次に生まれたものが磨くのだ ネルソンスが パッパーノが‥ いつか戦争が地上から消え去る日まで ボストリッジが ”What passing-bells”と歌い出すだけでわたしは胸が詰まる 最後キーンリーサイドと一緒に ”Let us sleep now‥”と歌い消えるとき 戦場に立ったことにないブリテンもわたしも石を飲み込んだかの苦痛を覚える ノセダ&LSOの「戦争レクイエム」の復活を願う

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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