SHM-CD

ピアノ協奏曲第1番、第2番 アンドラーシュ・シフ、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団(2CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCE2095
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
SHM-CD

商品説明

現代を代表する音楽家、アンドラーシュ・シフ。
ブラームスが思い描いた作品像を至福のサウンドで再現!


世界中のクラシック愛好家、そして評論家から絶大な信頼を集めるピアノ界の巨匠が満を持してブラームスの協奏曲2曲をECMへ新録音。自らが指揮もつとめ、オーケストラを縦横無尽に操り円熟の境地を余すところなく披露した両曲の最新決定版。
 世界の一流オーケストラや指揮者の大多数と共演してきたシフは近年はピアノを弾きながら自らオーケストラを指揮する弾き振りの活動に力点を置くようになり、1999年に自身の室内楽オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカを創設し、一昨年は来日公演も行って大絶賛を博しました。最新盤となる当盤は、古楽オーケストラながら極めて知的で柔軟な活動を繰り広げるユニークな音楽家集団、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団を弾き振りしての録音となります。
 シフが録音で使用したピアノはブリュートナー社により1859年頃制作されたオリジナル楽器。ブラームスがピアノ協奏曲第1番を作曲した、その時代に作られたピアノと、古楽器オーケストラによって、作品が生まれた当時のサウンドが至福の演奏で再現されています。
 アンドラーシュ・シフ本人はライナーノーツにこう記しています。
「近年、私たちは重量級のブラームスの演奏に慣れてしまってきた。ピアノはいっそう強大に、パワフルになり、オーケストラは大規模に、個々の楽器も強く、たくましくなっている。演奏会場は巨大化した。〜中略〜ブラームスの音楽は、重たくも、鈍くも、分厚くも、騒々しくもない。そのまったく反対 - 清明で、繊細で、特徴的で、ダイナミクスの陰影に満ちている。」

シフが追い求める理想のブラームス作品像が最高の形でこの録音に刻まれています。(メーカー資料より)

【収録情報】
Disc1
ブラームス:
● ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15

Disc2
● ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83


 アンドラーシュ・シフ(ピアノ:ブリュートナー c.1859、指揮)
 エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団

 録音時期:2019年12月19-21日
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

アンドラーシュ・シフは1953年、ハンガリーのブダペスト生まれ。5歳からエリザベス・ヴァダスの下でピアノを始め、その後フランツ・リスト音楽院でパール・カドシャ、ジェルジ・クルターク、フェレンツ・ラードシュらに学び、さらにロンドンでジョージ・マルコムに師事。
 シフの活動の大半はJ.S.バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、バルトークなどの主要な鍵盤作品によるリサイタルや全曲演奏会。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲によるリサイタルは2004年から行っており、今では20都市にのぼります。チューリッヒのトーンハレで行われた同プログラムはライヴ・レコーディングされています。
 ECMレーベルからの前作は、シフが所蔵する1820年ウィーン製のフランツ・ブロードマンのフォルテピアノを弾いて録音したシューベルトの後期ピアノ作品集で、ICMA賞(国際クラシック音楽賞)の独奏器楽部門においてレコーディング・オブ・ザ・イヤーを受賞。シフが同賞を授与されたのは、2012年リリースのアルバム『シューマン:精霊の主題による変奏曲』(ECM)以来、2度目でした。
 世界の一流オーケストラや指揮者の大多数と共演してきましたが、近年はピアノを弾きながら自らオーケストラを指揮する弾き振りの活動に力点を置いています。1999年には自身の室内楽オーケストラ「カペラ・アンドレア・バルカ」を創設、メンバーには国際的なソリストや室内楽奏者、友人たちが加わっています。このほかに毎年ヨーロッパ室内管弦楽団も弾き振りしています。最新盤となる当盤もエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団を弾き振りしての録音となりました。(メーカー資料より)

内容詳細

シフによる、ブラームスのピアノ協奏曲第1番・第2番を収録。シフが近年力を入れている弾き振りのスタイルで録音。ブラームス時代に生まれたブリュートナー社のピアノと古楽器によるオーケストラで、当時のサウンドの再現を試みている。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第1楽章 Maestoso
  • 02. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第2楽章 Adagio
  • 03. ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 第3楽章 RondoAllegro non troppo

ディスク   2

  • 01. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83 第1楽章 Allegro non troppo
  • 02. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83 第2楽章 Allegro appassionato
  • 03. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83 第3楽章 Andante
  • 04. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83 第4楽章 Allegretto grazioso

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
5
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
廃盤となったシフ・ショルティ・ウィーンフ...

投稿日:2022/11/12 (土)

廃盤となったシフ・ショルティ・ウィーンフィルの録音を探していたところ、こちらのCDのリリースを知りました(Youtubeのシフ自身の解説は必見です)。 好事家さんの「オケは必要にして十分な厚みと力強さがあり、シフのソロも豊かな表現力に満ちています。」というコメントに全く同感です。 シフは、ブリュートナーの平行弦ピアノが持つ、現代ピアノにはない繊細な表現力、特に柔らかく甘い音色の魅力を引き出しています(20年前に気付いて欲しかった!)。このピアノは柔らかいだけではなく低音の力強さも持ち合わせています。 余談ですが、私にはバレンボイム・ピアノは平行弦の魅力をほとんど感じられませんでした。現代グランドピアノの音量を求めてしまったのでしょうか?仮にそうだとしたら、平行弦にした意味ないですよね… 平行弦ピアノ、もっと多くのピアニストが利用して欲しいですね。

悪代官 さん | 東京都 | 不明

1
★
★
★
★
★
 日頃から古楽器や時代楽器による演奏に親...

投稿日:2021/07/16 (金)

 日頃から古楽器や時代楽器による演奏に親しんでいる者としてはやっとブラームスの2つのピアノ協奏曲も時代楽器で聞けるのは嬉しい限りである。第1番はリットナーとアルテ・デル・モンドによる世界初録音の時代楽器演奏があり、その生き生きとした刺激的な演奏が印象に残っているが、ロマン派的ではなく古典派的アプローチの音作りのような気がした。しかしシフ(オーケストラも)の演奏はロマン派の香りがする。第1番のアダージョがその典型例である。シフが用いた、1859年ころ制作されたブリュートナーのピアノ(時代楽器)は古典派時代のフォルテピアノとも現代ピアノとも違う音がするが、特に弱奏でニュアンスのあるやわらかな美しい音が出ている(シフの実力もあってか)。強奏しても現代ピアノのようなうるささはなく、無機質な音ではない。ロマン派時代のピアノの良さをシフはちゃんとわからせてくれる。ブラームスのピアノ協奏曲の本来の姿を人々に伝えたいというシフの思いにエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団もよく応えている。時代楽器はその時代に求められた音・演奏・音楽を現在においてよみがえらせてくれる。あとはそれを聞いた我々がどのように感じ、感動できるかということになろう。私としては、シフだけでなく、他の演奏者によるブラームスの他の作品を時代楽器でもっと聞けるようにならないかなと思う。

まさやん さん | 新潟県 | 不明

8
★
★
★
★
★
室内オーケストラとの共演、1850年代のブリ...

投稿日:2021/07/10 (土)

室内オーケストラとの共演、1850年代のブリュートナー使用ということで、こじんまりとしたインティメートな演奏かと想像していましたが、全く違う仕上がりです。オケは必要にして十分な厚みと力強さがあり、シフのソロも豊かな表現力に満ちています。シフは音楽家として優秀なだけではなく、ピアノを操る職人的な名手でもあり、非常に聴きごたえがあります。私もできればベーゼンドルファーを使って欲しかったと感じました。

好事家 さん | 千葉県 | 不明

4

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

プロフィール詳細へ

ブラームス(1833-1897)に関連するトピックス

協奏曲 に関連する商品情報

おすすめの商品