ブラッド・ロバーツ

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正しい核戦略とは何か 冷戦後アメリカの模索

ブラッド・ロバーツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326303144
ISBN 10 : 432630314X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
村野将 ,  
追加情報
:
388p;22

内容詳細

ウクライナ侵攻で「核の恫喝」を行うロシア、核開発を続ける北朝鮮、凄まじい勢いで核・ミサイル戦力の増強を進める中国。日本でも核共有について関心が高まった。今こそ、地に足のついた核戦略の議論が必要だ。アメリカは中国・ロシアの核兵器にどう向き合い、北朝鮮などの核拡散にはどう対峙してきたのか?「核の傘」を保証するには何が必要なのか?そして「核のある世界」という現実と「核のない世界」という理想の狭間で、われわれは何を考えるべきなのか?米国政府で核政策を立案してきた第一線の専門家が冷徹に検証していく。近年の展開と日米同盟について論じた日本語版書き下ろしの新章と、監訳者による詳細な解説つき。

目次 : 冷戦後における米国の核政策・核態勢の発展/ 第一の新たな問題―核武装した地域の挑戦国/ 地域における新たな抑止戦略/ 第二の新たな問題―プーチン率いるロシアとの関係/ 進化する米中関係/ 欧州における拡大抑止と戦略的安定性/ 北東アジアの拡大抑止と戦略的安定性/ 核をめぐる安心供与の諸問題/ 結論/ これからの核戦略、核政策、核態勢見直しへの示唆/ 日本の読者のためのその後の展開と課題

【著者紹介】
ブラッド・ロバーツ : ローレンス・リバモア国立研究所グローバルセキュリティリサーチセンター所長。戦略国際問題研究所(CSIS)研究員、国防分析研究所研究スタッフ、スタンフォード大学教授などを歴任。2009年から13年までは国防次官補代理(核・ミサイル防衛政策)として米国の核戦略の中核的文書である「核態勢見直し(NPR2010)」および「弾道ミサイル防衛見直し(BMDR2010)」の策定を主導するとともに、日米拡大抑止協議の設置に尽力した。2015年より現職。専門は安全保障、核戦略。オランダ・ロッテルダム大学エラスムス校で政治学博士号を取得。執筆した論文や報告書は多数。防衛分野における日本・アメリカ合衆国間の協力関係の促進に寄与した功績で、旭日中綬章を受章

村野将 : ハドソン研究所研究員。岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は日米の安全保障政策、とくに核・ミサイル防衛政策、抑止論など。拓殖大学大学院国際協力学研究科安全保障専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • メロン さん

    核の議論は、近年の日本では「核廃絶」という歴史的教訓を踏まえた論調が先行してきた。一方で近年の安全保障環境の変化により、核武装から核共有まで含んだ議論へ拡散しつつある。日本では「核廃絶」と「核の傘の下にある矛盾」が注目されてきたが、「核戦略とは何か」を安全保障の観点で考える議論は薄かった。 冷戦終結後の「核の忘却」(90年代後半〜10年代前半)までは、この状態でも回ってしまったのだろう。だが情勢変化に伴い、「核武装は安上がり」といった明らかに誤った言説が国政政党から出てしまっている現状がある。

  • ポレポレ さん

    軍縮、軍備管理か、軍備増強かという安易な二分論ではなく、様々なアクターの観点、国力と意図、核兵器と通常兵器、それぞれの地域の事情、エスカレーション、NPT体制維持や将来の良い/悪い可能性など広範な分野に目を配りつつ核戦略について分析する硬派な分析。グレーゾーン、レッドゾーン、ブラック・ホワイトゾーンやセオリー・オブ・ビクトリーなど、興味深い概念も出現。

  • 大蔵大臣 さん

    米国の核攻撃を招かない程度での核の威嚇・瀬戸際戦略を用い、政治的な目標を達成しようとする地域敵対国に対処するにはどうするべきかと言うのが本書の中心的な問い。抑止が破綻した後の具体的な行動プロセスを考え、米国の政治的な目標に合致する形で抑止を回復させる「セオリー・オブ・ビクトリー」の構築を主張。また冷戦後の米国が行ってきたBMDやCPGSなどの地域抑止力強化への評価、同盟国への安心供与、軍備管理など様々な核政策を振り返り、最後に米国にとってあるべき抑止政策を述べている。

  • okadaisuk8 さん

    最終的には核軍縮を目指すべきだし、諦めるべきでもないが、足もとの状況もよく見なければならない…と説く。性急な軍縮には反対するが単純な核武装強化論者のこともいさめているので、中道的な立場ということになるのだろう(異論のある人もいるだろうが)。しかし、核抑止の概念などは想像以上に体系的に論じられ練られているようで、まず基本を学んでから読んだ方がベターだったかも。論旨のコアではないが、日本への原爆投下が終戦を早めたとの主張にはやっぱり米国人だね…と残念な気持ち。

  • takao さん

    ふむ

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ローレンス・リバモア国立研究所グローバルセキュリティリサーチセンター所長。戦略国際問題研究所(CSIS)研究員、国防分析研究所研究スタッフ、スタンフォード大学教授などを歴任。2009年から13年までは国防次官補代理(核・ミサイル防衛政策)として米国の核戦略の中核的文書である「核態勢見直し(NPR20

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