CD

日本の思い出〜Memoirs of Japan エリカ・ヘルツォーク

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKCC3021
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

これぞ混血音楽
西洋人作曲家が日本のメロディをかくも不思議なピアノ曲に仕立てていた。

話題のピアニスト、エリカ・ヘルツォークの第2弾。19世紀初頭から今日までの約200年間に、欧米作曲家たちが日本の伝統音楽に触発されて作ったピアノ曲を集めています。いずれも想像上の世界ではなく、来日経験のある作曲家たちが、滞日中に触れた音素材を基にしています。素材は日本ながら、それを昇華させる感性と手法に各自の個性と民族性、時代性が明瞭なのと、日本の音楽が彼らの耳にどのように響き、どう受け取られたかが作品に表れていて興味深い限り。いわば日本と西洋の混血音楽で、ヘルツォークが日本の心を純西欧的ピアニズムで再現するという史上初の試みです。
大半が世界初録音。これまで演奏されずにきた原因のひとつは楽譜の入手困難さにあります。今回の録音のためにチェレプニン作品はスイスのパウル・ザッヒャー財団、ラプハム作品はオーストラリア国立図書館、ラスカ作品は神戸女学院大学にそれぞれ所蔵される自筆譜を捜し出し、交渉の末、特別に使用を許可されて日の目を見ることが実現しました。ことにチェレプニンの「日本小品」は草稿のまま一度も日の目を見ることなく保管されていたものの完全世界初演となりました。
またピアノの教則本で知られるバイエルが、江戸時代に日本を題材とした作品を残しているのも驚きの事実ながら全く知られていません。バイエルは来日していませんが、かのシーボルトが日本で作曲しドイツで出版したピアノ曲のメロディを素材としています。
2世紀にわたり、日本の伝統音楽が欧米の作曲家にどう感じられてきたかという面のみならず、日本文化がどれほど彼らの創作欲を刺激し続けてきたかという、コインの両面的歴史も考察できると同時に、不思議なエキゾチズムが面白いピアノ音楽の発見としても楽しめます。
さらにジャケットも注目。何と演奏者自身です。クラシック界で過去に例のない斬新な仰天ジャケットと申せましょう。

日本の思い出〜Memoirs of Japan
・ギルドン:日本の調べ (1810)
・バイエル:日本の舟歌 (1840年代)
・カペレン:君が代 Op.26の1 (1903)
・メラルティン:日本の桜 Op.85の5 (1916)
・アイクハイム:「東洋の印象」より日本のスケッチ、日本夜想曲 (1918)
・プッチェル:さくら変奏曲 Op.62 (1924)
・ラスカ:日本から (1932)
・ラプハム:組曲「虫の歌」Op.33 (1936)
・ワインガルトナー:橋をゆく若い女 (1937)
・ヴィノグラドフ:六段 (1938)
・チェレプニン:日本小品 (1942)
・カバレフスキー:日本主題による変奏曲 Op.87の3 (1969)
・キーシン:浜辺の歌パラフレーズ (1988)
 エリカ・ヘルツォーク(ピアノ)

 録音:2007年10, 12月/キング関口台第1スタジオ

内容詳細

知識で得た“日本”を自作に援用した欧米の作曲家は多い。しかしこの盤に聴く作品は、ほとんどが日本での生活や仕事を経験した作曲家によるもの。ナマな引用ではなく昇華された“日本”が聴こえるのはそのためか。細やかで小粋な演奏もいい。(教)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. 君が代 作品26の1
  • 02. 日本の調べ
  • 03. 日本の舟歌
  • 04. 「東洋の印象」より 1.日本のスケッチ
  • 05. 「東洋の印象」より 2.日本夜想曲
  • 06. 日本の桜 作品85の5
  • 07. 日本から 1.前奏曲
  • 08. 日本から 2.練習曲
  • 09. 日本から 3.フーガ
  • 10. さくら変奏曲 作品62
  • 11. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 1.赤蜻蛉
  • 12. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 2.蝗
  • 13. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 3.蛍
  • 14. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 4.鈴虫
  • 15. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 5.蝉
  • 16. 虫の歌~日本のイディオムによる組曲 作品33 6.蝶々
  • 17. 六段 作品6
  • 18. 橋をゆく若い女~日本の小描写曲
  • 19. 日本小品
  • 20. 日本民謡による変奏曲 作品87の3
  • 21. 「浜辺の歌」 パラフレーズ

ユーザーレビュー

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このCDは来日した外国人から見た日本の音を...

投稿日:2011/11/18 (金)

このCDは来日した外国人から見た日本の音を使って作曲されたピアノ曲を集めたCDです。 全く日本らしくない曲から、かなり現代音楽要素の入った作品まで様々です。 CD冒頭、聴き慣れた国歌『君が代』も和声が違うと別の曲に聴こえるから不思議だ。 ピアニストのエリカ・ヘルツォークは同じキングから国歌ファンタジーと言うCDを発売していて、素晴らしい出来だったのですが、このCDでも作品のもつ魅力を最大限に引き出した好演だと思います。 音質も大変良い。

レインボー さん | 不明 | 不明

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