ラヴェル:ピアノ協奏曲、プーランク:ピアノ協奏曲、ドビュッシー:幻想曲、他　フローリアン・ウーリヒ、ゴンザレス&ドイツ放送フィル

ラヴェル：ピアノ協奏曲、プーランク：ピアノ協奏曲、ドビュッシー：幻想曲、フランセ：コンチェルティーノ
ウーリヒ、スペイン＆ドイツ放送フィル

19〜20世紀の近代フランスを代表する作曲家たちの協奏曲集。ラヴェル、ドビュッシーに加え、プーランクの嬰ハ短調のピアノ協奏曲に、フランセのコンチェルティーノを収録。
　プーランクのピアノ協奏曲といえば『２台のピアノと管弦楽のための協奏曲』が知られていますが、今回収録されているのは1950年に初演された方。演奏される機会にあまり恵まれませんが、嬰ハ短調から始まる美しい憂愁の旋律を始め、随所から抒情性があふれる優雅な作品です。
　フランセのコンチェルティーノはジャジーな雰囲気も漂う軽妙洒脱な掛け合いが愉しい音楽。
　こうした曲調の異なる作品をウーリヒが巧みに表現、アルバム全体を通して、ピアノとオーケストラが織りなす近代書法による手の込んだサウンドを堪能出来る内容に仕上がっています。
　フローリアン・ウーリヒは「hanssler」レーベルで進行中のシューマンのピアノ独奏曲全集プロジェクトも好調の俊才。すでに10年以上活躍歴のあるウーリヒですが、フランスものの録音は今回が初めて。知的かつ詩情にあふれた音楽性が高い評価を受けているウーリヒだけに、繊細かつ緻密なフレンチ・サウンドの魅力を巧みに引き出す演奏を見せてくれます。
　ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニーは、パブロ・ゴンサレスが2010年よりバルセロナ響の音楽監督として活躍する傍らで関係を深めているオーケストラです。

【収録情報】
・ドビュッシー：ピアノと管弦楽のための幻想曲
・フランセ：ピアノと管弦楽のためのコンチェルティーノ
・プーランク：ピアノ協奏曲 FP.146
・ラヴェル：ピアノ協奏曲ト長調

　フローリアン・ウーリヒ（ピアノ）
　ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー
　パブロ・ゴンサレス（指揮）

　録音時期：2012年2、6月
　録音場所：カイザースラウテルンSWRスタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル）