クリスティが指揮するパーセル2大傑作
クリスティのパーセルが3枚組で復活します。
『ディドーとエネアス』は1985年の録音。冒頭の序曲から気品に満ちており、悲しみをたたえたとにかく美しい録音が際立っております。ドミニク・ヴィスの雰囲気たっぷりの魔法使い、カントール(ドミニク・ヴィスと共にアンサンブル・クレマン・ジャヌカンで演奏してもいた)の若々しいエネアス、そしてロランスがなんともやわらかに歌うディドー、すべての歌がクリスティのマジックともいえる指揮によってこれ以上なく豊かに響きます。
『妖精の女王』はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に基づいた物語。印象的な愛の場面や超自然的現象の場面、音楽の機智に満ちた傑作です。才気迸る闊達な音楽をクリスティがめくるめく鮮やかなコントラストと機智で描きだします。1989年7月のエクス=アン=プロヴァンス音楽祭で大反響を呼んだ上演を公演直後に録音したもので、コンサートマスターは寺神戸 亮、通奏低音(チェンバロ、オルガン)にはクリストフ・ルセも参加しているというのもあらためて注目。歌唱陣もピオーをはじめ錚々たる顔ぶれです。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
● パーセル:歌劇『ディドーとエネアス』全曲
ギユメット・ロランス(メゾ・ソプラノ/ディドー)
フィリップ・カントール(バリトン/エネアス)
ジル・フェルドマン(ソプラノ/ベリンダ)
ドミニク・ヴィス(カウンターテナー/魔法使い)
アニェス・メロン(ソプラノ/第一の魔女、第2の女)
バルバラ・ボードン(メゾ・ソプラノ/第2の魔女)、他
録音時期:1985年7月
Disc2-3
● パーセル:歌劇『妖精の女王』全曲
ナンシー・アージェンタ(ソプラノ)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
チャールズ・ダニエルズ(カウンターテナー)
ジャン=ポール・フシェクール(カウンターテナー)
ベルナルド・ルーネン(テノール)
フランソワ・バゾラ(バリトン)
ジェローム・コレア(バス)、他
録音時期:1989年7月
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)