ドヴォルザーク(1841-1904)

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CD

交響曲第9番『新世界より』 トスカニーニ&NBC交響楽団(XRCD24)

ドヴォルザーク(1841-1904)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
JMM24XR02
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD
その他
:
Xrcd

商品説明

トスカニーニ没後50年記念リリース
XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション(2)

ドヴォルザーク:『新世界より』
新次元の音へ。真正オリジナル・モノ・マスターからよみがえる、
トスカニーニの極めつけ『新世界より』。

レスピーギの『ローマ三部作』同様、1954年の発売以来半世紀以上にわたって、トスカニーニの名盤中の名盤として高く評価されてきたドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』がXRCD24化。1961年に擬似ステレオ・シリーズに選ばれたことからも判るように、その音質の良さもトスカニーニの全録音中群を抜いた存在でした。
 『新世界より』は、トスカニーニにとって、ごく初期からのコンサート・レパートリーに属する作品であり、1897年、30歳の時にすでにトリノで指揮しています。NBC交響楽団時代には演奏会で5回取り上げており、当録音は、その最後となった1953年1月31日の演奏会の2日後にRCAによって録音されたものです。トスカニーニの『新世界より』解釈は、構成感が希薄だと思われがちなこの交響曲に明晰なまでの論理的秩序をもたらした画期的なものであり、この交響曲を語る上で欠くことの出来ない名盤とされています。
 なおジャケット画は、初出LPに使用された、エドワード・ホッパーらと並ぶアメリカの国民的画家チャールズ・バーチフィールド[1893-1967]による『11月の夕べ』。大のドヴォルザーク・ファンであったバーチフィールドは、1920年にアコースティック録音で初めて聴いたストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団による『新世界より』第2楽章(短縮版/アコースティック録音)に鮮烈な衝撃を受け、そのインスピレーションをもとに『11月の夕べ』のスケッチを書いたとされています(このジャケットでは日本初出の可能性あり)。

『今回のXRCD化の成果は実にめざましい。トスカニーニならではの引き締まった演奏の推進力、そこにあるエネルギーと輝かしい表現の気迫がさらに鮮明かつリアルに前面に押し出されるとともに、ほとんど対照的ともいえる表現のしなやかさ、音色やアンサンブルに漂う実に柔軟な情緒や陰影感といったものまでもが心にくい美しさと拡がりを持って聴き手の眼前に再現されており、イメージを一新させる。ことにオーケストラの巧さと感覚的表現力の素晴らしさに対する認識は大きく変えられるはずである。半世紀以上も前の演奏ではあるが、NBC交響楽団が文字通り当時の最先端をいくヴィルトゥオージ・オーケストラであった事実を突きつけられることになるが、もちろんそれは嬉しい衝撃である。』
(諸石幸生、ライナーノーツより)

・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
 録音時期:1953年2月2日(モノラル)
 録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
 オリジナル・プロデューサー:リチャード・モア
 オリジナル・レコーディング・エンジニア:ルイス・レイトン
 リマスタリング・エンジニア:杉本一家 (JVCマスタリング・センター)
 マスターテープ・トランスファー:アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ)
 JVC K2 24 BIT REMSTERING/ MONO

収録曲   

  • 01. ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』 第1楽章: アダージョ〜アレグロ・モルト
  • 02. 第2楽章: ラルゴ
  • 03. 第3楽章: スケルツォ(モルト・ヴィヴァーチェ)
  • 04. 第4楽章: フィナーレ(アレグロ・コン・フオーコ)

総合評価

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すいません。 他店のセールで手に入れまし...

投稿日:2018/04/17 (火)

すいません。 他店のセールで手に入れました。 平林さんの復刻のところにも書きましたが、LPから落としたカセットに勝る復刻がなく、中1で初めてCDを手に入れて以来30年ずっと納得いく復刻を求めてきました。 ようやくこのCDを持って30年の放浪に別れ告げることが出来ました。

すーさん さん | 新潟県 | 不明

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正に強烈無比な演奏だ。フルトヴェングラー...

投稿日:2012/09/09 (日)

正に強烈無比な演奏だ。フルトヴェングラーはトスカニーニによるベートーヴァンの交響曲の演奏を指して、「無慈悲なまでの透明さ」と評したとのことであるが、従来CD盤のような劣悪な音質で本演奏を聴く限りにおいては、そうした評価もあながち外れているとは言えないのかもしれない。ドヴォルザークの交響曲第9番と言えば、米国の音楽院に赴任中のドヴォルザークのチェコへの郷愁に満ち溢れた楽曲であるだけに、チェコの民族色溢れる名旋律の数々を情感豊かに歌い抜いた演奏が主流であると言えるが、トスカニーニは、そうした同曲に込められたチェコの民族色豊かな味わいなど、殆ど眼中にないのではないかとさえ考えられるところだ。演奏全体の造型はこれ以上は求め得ないほどの堅固さを誇っており、その贅肉を全て削ぎ落としたようなストレートな演奏は、あたかも音で出来た堅牢な建造物を建築しているような趣きすら感じさせると言えるだろう。そして、早めのテンポを基調とした演奏の凝縮度には凄まじいものがあると言えるところであり、前述のように音質が劣悪な従来CD盤で聴くと、素っ気なささえ感じさせる無慈悲な演奏にも聴こえるほどだ。しかしながら、音質については後述するが、本XRCD盤で聴くと、各フレーズには驚くほど細やかな表情づけがなされているとともに、チェコ風の民族色とはその性格が大きく異なるものの、イタリア風のカンタービレとも言うべき歌心が溢れる情感が込められているのがよく理解できるところであり、演奏全体の様相が強烈無比であっても、必ずしも血も涙もない無慈悲な演奏には陥っていない点に留意しておく必要があるだろう。そして、このようなトスカニーニの強烈無比な指揮に、一糸乱れぬアンサンブルを駆使した豪演を展開したNBC交響楽団の卓越した技量にも大きな拍手を送りたいと考える。いずれにしても、本演奏は、トスカニーニの芸風が顕著にあらわれるとともに、ドヴォルザークの交響曲第9番を純音楽的な解釈で描き出した演奏としては、最右翼に掲げられる名演と高く評価したいと考える。音質については、従来CD盤が様々なリマスタリングやK2カッティングなどが行われてきたところであるが、前述のようにいずれも劣悪な音質で、本演奏の真価を味わうには程遠いものであったと言える。トスカニーニ=快速のインテンポによる素っ気ない演奏をする指揮者という誤った見解を広めるには格好の演奏であったとさえ言えるところだ。ところが、本XRCD盤の登場によって、ついに本演奏の真価のベールを脱いだと言っても過言ではあるまい。音質の鮮明さ、臨場感、音圧の凄まじさのどれをとっても、従来CD盤とは別格の高音質であり、トスカニーニの演奏が、決して無慈悲な演奏ではなく、各フレーズにどれほどの細やかな表情づけが行われているのか、そして情感が込められているのかを理解することが漸く可能になったと言えるところだ。いずれにしても、本XRCD盤は、トスカニーニの演奏に関する前述のような誤解を解くに当たっても大変意義の大きいものであると言えるところであり、トスカニーニによる同曲の圧倒的な名演を、このような高音質のXRCD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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トゥッティやスフォルツァンドのとき、以前...

投稿日:2009/10/16 (金)

トゥッティやスフォルツァンドのとき、以前は団子のように聞こえていたのが、今回の盤ではそれぞれの楽器がちゃんと分離し、残響を伴って聞こえます。NBC SO.の恐るべき合奏能力が手に取るように分かります。トスカニーニの全く妥協のない完璧主義、熱い情熱、歌心がこれほどまでにリアルに伝わるのはこの盤が初めてです。20世紀最大の名指揮者の実像にここまで迫ったリマスターの出現に胸を熱くしました。エンジニアの方に心から感謝いたします。ブラームスの1番で最後だなんて言わず、シューベルトの「グレイト」、サンサーンスの交響曲第3番、モーツァルトの「ジュピター」、「ディヴェルティメント15番」、ワーグナーの「ワルキューレ」第1幕第3場や「神々の黄昏」の「ブリュンヒルデの自己犠牲とフィナーレ」、シベリウスの交響曲第2番、スメタナの「モルダウ」なども、ぜひともXRCDで発売してください!

mikelangelo さん | 不明 | 不明

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