ピアノ作品集　コレット・マズ（3CD）

コルトーに師事した世にも尊き香り高き至芸。
2021年現在107歳の現役ピアニスト、コレット・マズ。
これまでリリースした録音からドビュッシーを集めたセットが登場！

コレット・マズ（マゼ）は1914年6月16日、パリ生まれの現役ピアニスト。1935年から1940年までエコール・ノルマルでアルフレッド・コルトーに師事。2021年4月現在、なんと107歳というから驚き。しかしコロナ禍の現在も自宅で日課の練習に励んでおり、その演奏を特集したテレビ番組がフランスのみならずヨーロッパ各国で放映、また新聞でも大きく掲載され話題となっております。
　1914年（大正3年）といえば伊福部 昭[1914-2006]と同い年。ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ、サティはマズが生を受けた1914年には存命であったというから驚きです。さらに1876年ル・アーブル生まれのコレットの夫、エミール・マズ（コロンヌ管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者）は生前サティと親交があったとのこと。コレットは夫をはじめ、師のコルトーなど音楽史に残る様々な音楽家から多くを吸収し、2021年の現在もピアノと真摯に向き合い「世にも尊き至芸」の磨きをかけています。
　当セットでは今世紀に録音されたドビュッシーの作品を集めた3枚組。マズが87歳から105歳にかけて録音した唯一無二の奇跡の演奏です。一音一音丁寧に紡ぎだすマズの演奏は、コルトーの演奏法を実践する最後の愛弟子として現在に伝える非常に貴重な記録ともいえます。「CONTINUO」レーベルから初発売の前奏曲集第1巻＆第2巻など、魂のこもった演奏をお聴きください。
　これまでリリースした「104歳の現役ピアニスト」、「105歳の現役ピアニスト」には当セットには収録されていないモンポウ、ヒナステラ、ピアソラ、フォーレ、ラヴェル、サティも収録。併せてお楽しみください。（輸入元情報）

【収録情報】
ドビュッシー：ピアノ作品集

Disc1（1890-1905）
● ロマンティックなワルツ
● アラベスク第1番
● 夜想曲 第1番
● 版画（パゴダ／グラナダの夕べ／雨の庭）
● 舞曲
● 喜びの島
● 月の光（ベルガマスク組曲より）
● 映像 第1集（水に映る影／ラモーにたたえて／運動）

Disc2（1907-1910）
● 映像 第2集（葉末を渡る鐘の音／そして月は荒れた寺院に落ちる／金色の魚）
● 子供の領分（グラドゥス・アド・パルナッスム博士／象の子守歌／人形へのセレナード／雪は踊っている／小さな羊飼い／ゴリウォーグのケークウォーク）
● 前奏曲集 第1巻（デルフィの舞姫／ヴェール／野を渡る風／夕べの大気に漂う音と香り／アナカプリの丘／雪の上の足跡／西風の見たもの／亜麻色の髪の乙女／とだえたセレナード／沈める寺／パックの踊り／ミンストレル）

Disc3（1910-1917）
● レントより遅く
● 前奏曲集 第2巻（霧／枯葉／ヴィーノの門／妖精たちはあでやかな踊り子／ヒース／奇人ラヴィーヌ将軍／月の光が降り注ぐテラス／水の精／ピクウィック殿をたたえて／カノープ／交代する三度／花火）
● 悲歌
● 燃える炭火に照らされた夕べ

　コレット・マズ（ピアノ／スタインウェイ）

　録音時期：2001-2019年
　録音場所：パリ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）