ヴェリヨ・トルミス大好きな私☆「Forgotten Peoples」(忘れられた民族たち)とこの一枚が大のお気に入り♪しかし、このアルバムの邦盤を震災で水没させてしまいました…(大泣)しかも買いなおそうとしたら、邦盤は廃盤になっていたし…(大泣)そのため、この洋盤を買いなおしました。
このアルバムで一番衝撃を受けたのは、「Cruse Upon Iron」(鉄を呪え)!!
最初の叫びの後、「えっ?音聞こえない!?」というあなた、ボリュームを上げてください。oioieieiaiaiuiuiとおまじないのごとく低い声がしますよ。「Oint sint lauda musca」(エストニア語で「おのれ!邪悪な鉄どもめ!」)と、古くから武器として用いられてきた鉄を呪いまくり、それがだんだんとエスカレートしていって、ウラン、プルトニウムなどの核兵器への怒りと化し、しまいには「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」と息が詰まるほどの断末魔の叫び…その行く先に訪れたのは、鉄との共存の祈り。ぺルトの現代への怒りが伝わってくる曲です。(ちなみに、この曲はイギリスの合唱団が歌っているCDもありますが、そちらの叫びはイマイチ。このトヌ・カリユステ指揮&エストニア室内合唱団のがピカイチです!!)私、仙台の混声合唱団に所属していたことがあるのですが、混声合唱でやりたい曲がこの曲!!「シャーマン・ドラムがなんとかなって、この曲をやるなら復帰する!!」とラブコールを送ってます♪
「Songs Of The Ancinet Sea」(古代の海の歌)は、邦盤が出た年、全国合唱コンクール一般の部に出場した男声合唱団の実に半数がこの曲を選んだという逸話つきの曲。カモメの鳴き声までさせちゃう大胆さ。男声合唱はやっぱりぺルトが一番!!
タイトルチューンの「Litani Of Thunder」(雷鳴への連禱(れんとう))、のっけからやってくれます男声合唱!ホントに雷鳴が轟いているよう…。
私、アルヴォ・ペルトも好きなんだけど(この落差は何!?)、恐るべしエストニア。
とにかく、聴いてみてください。絶対、衝撃を受けますよ!!