サイバネティクス全史 人類は思考するマシンに何を夢見たのか

トマス・リッド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861826528
ISBN 10 : 4861826527
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
488p;20

内容詳細

第二次世界大戦中に対空兵器研究において大きく浮上した計算機科学。そのなかで数学者ノーバート・ウィーナーによって、人間と機械を統合する理論「サイバネティクス」は誕生した。サイバネティクスは現実世界でのイノベーションを通じて、同時代人の想像力に多大なる刺激を与え、人間の能力の限界を超える「サイボーグ」や、自由で開かれた「サイバースペース」の夢を生み出した。しかし一方でそれは、ロボットの反乱や、監視社会の到来、サイバー戦争・テロの可能性といった恐怖をもたらすことにもなる―。近未来におけるユートピアの希望とディストピアの不安にたえず揺れ動いてきた「サイバネティクス神話」の思想や文化の系譜を、最新資料や関係者へのインタビューなども交えながら鮮やかに活写する。

目次 : 第1章 戦時の制御と通信/ 第2章 サイバネティクス/ 第3章 オートメーション/ 第4章 オーガニズム/ 第5章 カルチャー/ 第6章 スペース/ 第7章 アナーキー/ 第8章 戦争/ 第9章 マシンの下降

【著者紹介】
トマス・リッド : ロンドン大学キングス・カレッジ戦争学科教授。専門はサイバーセキュリティ

松浦俊輔 : 翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Yoshi さん

    サイバネティクスの歴史をまとめた書籍。 サイバーという接頭語が使われるようになった経緯、戦争技術とサイバネティクスの関係性、ヒッピーのトリップとサイバースペース、暗号技術と体制批判、サイバー戦争などなど。 制御、ロボットは、アメリカでは強く戦争、ドラッグ、政治など、その思想は大人に向けられていたが、日本では、こういった技術は、鉄腕アトム、ドラえもん、ファミコンなど子供に向けられていたという点に大きな違いを感じた。 敗戦の影響、軍事研究の禁止などいろんなことが影響しているのだろう。

  • 河童 さん

    シンギュラリティ=カーツワイルなどと口にする日本の評論家にはこの本を是非読んで欲しいものです。良きにつけ悪しきにつけ人はマシンに様々な夢を託してきたのでしょう。これからの10年、そして20年、人とマシンのかかわりはどのようになってゆくのでしょうか。長生きしてその行く末をしっかりと見てみたいです。

  • GASHOW さん

    コンピュータの発生から、AIの問題までの歴史。期間は短いが、人類にとって大きなインパクトがある。

  • roughfractus02 さん

    技術が単に道具なら自由に手放せるが、私を維持する環境なら私を縛る。SFジャンルの流行からカウンターカルチャーを経て、サイボーグやサイバースペースなる言葉で日常に浸透し、AI開発のベースとなったサイバネティクスは、第二次大戦時に発足した計算機科学という不気味な背景を未来への希望と絶望に重ねあわせる契機となる。本書は、コンピュータ科学とその周辺の文化史の体裁を採りながら、支配と所有、解放と自由を想像する近代的個人の未来把握と、それを直線的に処理する歴史記述の限界を告知する、技術なる身近な未知の存在を示唆する。

  • へ〜ジック さん

    「コンピュータっぽいものがかかわると付いてくるこの"サイバー"、これってそもそも何だっけ」というところから、著者がまとめたこの一冊。もともとの「サイバネティクス」の始まりから、それがどのように展開していったかを順を追って書かれていきます。どのように始まり、どのように人の夢を刺激し、カルト化し、現実に打ちのめされて萎んで、また始まるかの繰り返し。理解には読み返す必要はありますが、年代ごと、八つのテーマに分けての書き方は至芸的でした。

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