基本情報
内容詳細
名著『ヨーロッパ戦後史』の歴史家が語り尽くす百年の精神史。
ホロコーストとシオニズム、ファシズムと共産主義、知識人の存在理由を自伝と交差させた究極の遺著。
「本書はヨーロッパとアメリカ合衆国における近現代の政治思想の歴史だ。
その主題は、19世紀終盤から21世紀初頭にかけてのリベラル、社会主義、
共産主義、ナショナリスト、そしてファシストの知識人たちによってさまざまな
かたちで理解された、権力と公正である。
本書はまた、20世紀の半ば、第二次世界大戦とホロコーストという歴史的
激動の直後に、そして東欧で共産主義者たちが権力を掌握しつつあった時に
ロンドンに生まれた歴史家にして評論家のトニー・ジャットの知的な伝記でもある。
そして最後に、本書は政治思想の限界、そしてその再生の可能性、についての、
また政治における知識人の道徳的・精神的失敗、そしてその義務、についての思索
でもある。」(ティモシー・スナイダー)
「20世紀を過去のものだとしてしまう際に、わたしたちは何を失ったのか?
近い過去のどの部分が忘却されており、よりよい未来を建設するためには
何を取りもどして利用できるのか?(…)その結果できあがったのは、このうえなく
活発な対話である。これ以上の結果は望むべくもなかっただろう。」(トニー・ジャット)
[著者紹介]
トニー・ジャット(Tony Judt, 1948-2010)
ロンドン生まれ、ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年からレマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』その他に寄稿。 著書に『マルクス主義とフランス左翼』(1990)『過去未完了』(1992)『知識人の責任』(1998)など。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。 2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去。没後、『荒廃する世界のなかで』(みすず書房、2010)、『記憶の山荘 私の戦後史』(みすず書房、2012)が刊行される。
ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)
1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。著書に『赤い大公――ハプスブルク家と東欧の20世紀』(池田年穂訳、慶應義塾出版会、2014)など。Bloodlands: Europe Between Hitler and Stalin, a history of Nazi and Soviet mass killing on the Lands between Berlin and Moscow (2010) はハンナ・アーレント賞を始め数々の賞を受けている。
[訳者]
河野真太郎〈こうの・しんたろう〉
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を満期退学。博士(学術、一橋大学)。一橋大学商学研究科准教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会、新自由主義とその文化、批評理論、ウェールズ英語文学。著書『〈田舎と都会〉の系譜学──二〇世紀イギリスと「文化」の地図』(ミネルヴァ書房、2013)、編著『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』(研究社、2013)、訳書 ジャット『忘れられた二〇世紀』(共訳、NTT出版、2012)、ウィリアムズ『共通文化に向けて――文化研究I』(共訳、みすず書房、2013)など。
【著者紹介】
トニー・ジャット : 1948‐2010。ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリの高等師範学校を卒業。オクスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学教授に就任。1995年から、レマルク研究所長としてヨーロッパ研究を主導した。『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去
ティモシー・スナイダー : 1969年、アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。イェール大学教授。専門は中東欧史、ホロコースト史。Bloodlands:Europe Between Hitler and Stalin,A History of Nazi and Soviet Mass Killing on the Lands Between Berlin and Moscow(2010)はハンナ・アーレント賞を始め数々の賞を受けている
河野真太郎 : 1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を満期退学。博士(学術、一橋大学)。一橋大学商学研究科准教授。専門は20世紀イギリスの文化と社会、新自由主義とその文化、批評理論、ウェールズ英語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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1.3manen さん
読了日:2015/09/17
風に吹かれて さん
読了日:2021/03/31
ジュン さん
読了日:2018/07/21
Fumi Kawahara さん
読了日:2016/06/11
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