デイヴィッド・ライアン

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監視文化の誕生 社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ

デイヴィッド・ライアン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791771622
ISBN 10 : 4791771621
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;20

内容詳細

なぜ私たちは権力による監視には抵抗しつつも、自らの個人情報を進んでアップし続けるのか?SNSやビッグデータによる「透明化」が私たちにもたらすものとは何か。監視論の権威による、オンライン時代の監視文化論。

目次 : 「監視文化」の形成/ 第1部 文脈における文化(文化の坩堝)/ 第2部 文化の潮流(利便性から服従へ/ 物珍しいものが当たり前に/ オンラインからオンライフへ)/ 第3部 共創―文化、倫理、政治(完全な透明性/ 隠れた希望)

【著者紹介】
デイヴィッド・ライアン : 1948年生まれ。カナダのクイーンズ大学教授(社会学)。同大サーベイランス・スタディーズ・センターのディレクター。ブラッドフォード大学にて学士号、博士号取得(社会科学・歴史)

田畑暁生 : 1965年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院(社会情報学)修了。現在、神戸大学人間発達環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たばかるB さん

    ネットワークとトラッキング技術によって、選択の余地なく人々は監視されているという現状。ライアンとしては、大手企業・あるいは政府からの権力乱用に対抗し、価値合意を図るべきとしている。だが監視カメラが設置されている生活が浸透し人々が順化が進行するのであれば、プライバシーの保護よりも利便性を優先するのではないか、と問いかける。

  • GASHOW さん

    私たちは、監視されている。監視カメラの利用が、防犯から、統計処理にかわり、個人の追跡、ビッグデータ処理の予測、個人の認証に変化している。監視文化に不安を唱えながらも、便利を教授しながら慣れてゆく。過去に差別に苦しめられた民族は、教訓を忘れずに、監視が人権を奪うことのないような法規制を取り入れる。日本人は、監視への恐怖が強くない人の割合が多いためか、法規制化はあまり進んでいない。犯罪捜査でナンバー追跡システムの利用は、最小限にしている。監視社会の発展はどこまでゆくのだろう。

  • アルミの鉄鍋 さん

    ★3 色々な面から監視社会を考察した本。それがユートピアなのか、ディストピアなのか。スノーデンの告白本や、1984、素晴らしき世界、映画のザ・サークルを知っていれば楽しめるかもしれない。1番はよく出てくるこれらの書籍を見たりする事をお勧めする。便利だけど監視されて、評価されてそんな世界は本当に人間が求めてるモノなんだろうか。

  • Daimon さん

    監視国家、監視社会いずれも、今の社会を表すのに適切ではない。確かに国家や企業も重要な役割をもつし、SNSやスマートフォンなど社会から監視されていることも確かである。しかし、私たちもそこへすすんで参加している−監視の実践に関わっているということである。それは単に、国家や社会を超えた「監視文化」である。ここでいう主体とは二重だ。監視に服従していると同時に、監視の主体でもある。情報を生み出す主体subjectでありかつ、それに従うsubjectする存在。そこには、生み出す主体として抵抗を示す可能性が残っている。

  • ナカムラ さん

    デバイスの変化に伴って監視社会から監視文化へと流転する現代社会を、フーコーの議論を援用する形で分析している。真の問題は、監視は見る快楽を生み出すと同時に、見られるをも生み出すことだと感じた。

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