世界初録音。パスクアーレ・ディ・カーニョ:『マレンマ』
ディ・カーニョはイタリアのバーリに生まれ、若くして音楽の才能を開花させ、大作曲家マスカーニやプッチーニ、指揮者トスカニーニからの知遇を得ました。
1924年に最初の歌劇『フリーダ(Frida)』を発表して好評を博し、歌劇、オーケストラ作品、声楽のための作品等を精力的に発表するも、戦争の時代に翻弄され徐々に創作活動は停滞し、その作品は忘れ去られてしまいました。
プッチーニからマレンマ地方を題材にした作品のアイデアを受けたディ・カーニョは、1929〜31年に作曲したこの歌劇をトスカニーニ指揮のもとスカラ座での初演を希望するも複雑な経緯をたどり、結果、自身の反ファシストを理由に上演を拒否されます。失意のディ・カーニョでしたが、1960年代、作品に関心が高まり、作曲者の死後、1966年にイタリアの名指揮者ピエトロ・アルジェントが初演。ラジオで全国放送され好評を博しました。
【簡単なあらすじ】(台本はジュゼッペ・アダーミ Giuseppe Adami)
19世紀後半。マレンマの古代都市アンセドニア。
マーラに恋する羊飼いジョゼ。ジョゼはマーラに恋するあまり、マーラの父トゥーリが娘のために迎えた花婿を殺します。ジョゼは不安がるマーラと共に森に逃げます。一方、トゥーリは激高し、家族の名誉のためにも復讐を誓い2人を追い、ジョゼと森で対決します。(輸入元情報)
【収録情報】
● ディ・カーニョ:歌劇『マレンマ』全曲
アマリッリ・ニッツァ(ソプラノ:マーラ)
ファビオ・アルミリアート(テノール:ジョゼ)
ファッシミリアーノ・フィケーラ(バリトン:トゥーリ)
アレハンドロ・エスコバル(テノール:羊飼い)
ボローニャ・クアドリクラヴィオ合唱団
オペラ・ディスカバリー・オーケストラ
フランチェスコ・レッダ(指揮)
録音時期:2023年6月
録音場所:ミラノ、アルフレード・キエーザ劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
*解説と作品概要の英語記載あり。歌詞の記載はありませんが、CDに記載されているHPへのアクセスにより入手可能(イタリア語)です。(輸入元情報)