チャイコフスキー(1840-1893)

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SACD 輸入盤

交響曲第7番、ピアノ協奏曲第3番 キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管、ジルベルシテイン

チャイコフスキー(1840-1893)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OC672
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

チャイコフスキー:交響曲第7番、ピアノ協奏曲第3番
キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団、ジルベルシテイン


キタエンコのチャイコフスキー・シリーズに「交響曲第7番」が登場。
 この作品、もともとは1892年に着手された「人生」と呼ぶ交響曲のスケッチ(途中で放棄)がピアノ協奏曲第3番に作り替えられ始めたものの、こちらも第1楽章のみが完成されました。そしてチャイコフスキーの死後、1950年になって作曲家セミヨン・ボガティレフが、この協奏曲をもとに交響曲の復元(・・・というより素材を用いて新しい曲を創り上げた)に着手、第1楽章は協奏曲に若干の手を加え、第2楽章と第4楽章は協奏曲に使われるはずだった第2楽章と第3楽章のスケッチから、そして第3楽章は全く別の曲『ピアノのための小品 作品72』の第10曲を引用、交響曲の形に仕上げたというものです。
 このキタエンコ盤は、ピアノ協奏曲第3番(ソロはジルベルシテイン!)も併せて収録しています。(OEHMS)

【キタエンコ&ギュルツェニヒ管】
レニングラード包囲戦の前年、1940年にレニングラードに生まれたロシアの名指揮者ドミトリー・キタエンコは、生地のレニングラード音楽院を経てモスクワ音楽院で学び、さらにウィーン音楽アカデミーでハンス・スワロフスキーに師事して指揮の腕を磨いた経歴の持ち主。
 その後、14年に渡ってモスクワ・フィルの音楽監督を務めたキタエンコは、やがて西側に拠点を移し、フランクフルト放送響の首席なども務め、各地のオーケストラを指揮して着実に名声を高めていきます。
 2010年にはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の名誉指揮者に指名されていますが、これは数多くの演奏会やレコーディングでの成功を受けてのもので、そのコンビネーションの素晴らしさはショスタコーヴィチやプロコフィエフ交響曲全集でも明らかでした。
 キタエンコの芸風は、ロシア的な情感を無用に前面に出したりすることなく、作品に対してあくまでも純音楽的にアプローチするというものですが、このチャイコフスキー・シリーズでは、そうした姿勢で一貫しながらもパワフルで豊かな表情を湛えた演奏に仕上がっているのがポイント。
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の暗めの音色を基調とした重厚なサウンドも作品の雰囲気に合致しており、優秀な録音とあわせてシリーズの魅力をさらに強化してくれています。
 アルバムは3つの音声を収めたハイブリッド・タイプのSACDで、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声(2.0)、SACDのマルチチャンネル音声が収録されています。直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるかもしれません。(HMV)

【収録情報】
チャイコフスキー:
1. 交響曲第7番変ホ長調
2. ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.75

 リーリャ・ジルベルシテイン(ピアノ:2)
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ドミトリー・キタエンコ(指揮)

 録音時期:2012年4月(1)、2013年5月(2)
 録音場所:ケルン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

収録曲   

  • 01. 交響曲第7番 変ホ長調 - T. Allegro brillante
  • 02. 交響曲第7番 変ホ長調 - U. Andante
  • 03. 交響曲第7番 変ホ長調 - V. Scherzo: Vivace assai
  • 04. 交響曲第7番 変ホ長調 - W. Allegro maestoso
  • 05. ピアノ協奏曲第3番 変ホ長調 Op. 75

総合評価

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マイナーな両曲の決定的名演!交響曲第7番...

投稿日:2019/08/03 (土)

マイナーな両曲の決定的名演!交響曲第7番は作品自体に賛否あろうが私はわりと好んで聴いている。ヤルヴィも良かったし、オーマンディは豊饒なフィラデルフィア・サウンドできわめて美しく豪快な演奏で楽しませてくれたが、キタエンコはもっと図太くまさにロシアの大地を思わせるようなスケール感。ザリザリと分厚い弦楽器と武骨な管楽器の咆哮、そして地の底から湧き上がるようなティンパニ等、物凄いパワーで迫ると同時に、この曲はこんなに立派だったのかという感銘さえ与える。特に第4楽章は映画音楽を思わせるような単純さだが、キタエンコの演奏で聴くと最後のマーチ風の部分も格調高く感動的に響きわたる。また併録のピアノ協奏曲第3番も名演。アバドとのラフマニノフが有名なジルベルシュテインがソリストだが、遅いテンポで濃密に描き切った美演で、弱音部の繊細さは格別。オケもここぞという場面では交響曲と同様に豪壮に咆哮する。音は会場ゆえにデッドだがSACDの面目躍如たる超優秀録音。量感豊かな低音から伸びやかな高音まで克明に捉えきっている。

スノードロップ さん | 広島県 | 不明

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私が思春期であった50年ほど前にはほとんど...

投稿日:2016/05/06 (金)

私が思春期であった50年ほど前にはほとんど入手不可能であったこの2曲が簡単に購入できる時代になったことを嬉しく思います。もはや珍曲ではありません。この2曲には共通する部分が多く、心躍る部分もあります。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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チャイコフスキーの交響曲第7番を買いまし...

投稿日:2014/05/02 (金)

チャイコフスキーの交響曲第7番を買いました。 キタエンコ指揮は、「人生」と呼ばれる交響曲をSACDを聴いて、興味を持ちました。まず、雰囲気に合致している点が挙げられます。 また、SACD ハイブリッドの優秀な録音は、パワフルそのものです。 確かに、チャイコフスキーの交響曲第7番は遺作ではありますが、ギンズブルク指揮のような優雅さやオーマンディ指揮の面白い演奏よりも、曇りのない堂々とした録音は、心ひかれる何かが存在します。 マルチチャンネルを迫力満点で聴けば、私は十分かと思います。

登山家いっちー さん | 愛知県 | 不明

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チャイコフスキー(1840-1893)

1840年:ロシアのウラル地方ヴォトキンスクで鉱山技師の次男として誕生。 1859年:法務省に勤務。 1861年:アントン・ルービンシュタインが設立した音楽教室(1962年にペテルブルク音楽院となる)に入学。 1863年:法務省を退職。 1866年:交響曲第1番『冬の日の幻想』初演。初のオペラ「地方長官」を完成。 1875年:ピア

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