タスカ:歌劇『サンタ・ルチア』
イタリアのオペラ作曲家ピエラントニオ・タスカ。マスカーニやレオンカヴァッロと同時代に生まれ、何作かのオペラを書きましたが、いずれも現在ほとんど上演されることはありません。彼の最初の作品は1885年の『ビアンカ』で、当時の名歌手ルイザ・テトラッツィーニが初演に参加するなど話題となり、次作である『サンタ・ルチア』と『ペルゴレージ』もベルリンで成功を収め、「ドイツで最も尊敬されるイタリア人の一人」とまで評価されましたが、当時はヴェリズモ・オペラが全盛で他の人気作が次々と出てきたため、残念なことにタスカの作品は次第に忘れ去られてしまいました。
この『サンタ・ルチア』はナポリが舞台。大都市の華やかな人々の生活に隠れた貧困層の生活が美しい音楽でこまやかに描かれています。デッサウのアンハルト劇場が誇る歌手たちによる見事な演奏で。(輸入元情報)
【収録情報】
● タスカ:歌劇『サンタ・ルチア』全曲
チッチロ(漁師)…レイ・M・ウェイド Jr(テノール)
ロセッラ…ロルドンカ・デリローヴァ(ソプラノ)
コンチェッティナ(チッチロの姉妹)…コルネリア・マルシャル(ソプラノ)
トトンノ(カキの売り子。チッチロとコンチェッティナの父)…ウルフ・パウルセン(バリトン)
マリア(チッチロの婚約者)‥リタ・カプフハンマー(アルト)
トーレ(警察の情報提供者)…ツェザリー・ロトキェヴィツ(バス・バリトン)
漁師の声…ダヴィッド・アメルン(テノール)
デッサウ・アンハルト歌劇場合唱団、児童合唱団
デッサウ・アンハルト・フィルハーモニー管弦楽団
マルクス・L・フランク(指揮)
録音時期:2017年4月1日
録音場所:デッサウ、アンハルト劇場
録音方式:ステレオ(デジタル)